恋三昧

【18禁】 BL小説取り扱い中。苦手なかた、「BL」という言葉に聞き覚えのないかた、18歳未満のかたはご遠慮ください。

高校生男子

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5. 「理解できたか? 淫乱ちゃん」 (前編) R18


*R18です。18歳未満のかた、そういったものが苦手なかたはご遠慮ください。

 水瀬の震える指先が栗原のベルトを外し、熱くなった栗原自身を晒す。露になった欲望に、水瀬はゴクリと喉を鳴らした。

「セン…」
「入れてみ? 自分で」
「……ん、」

 緩く勃ち上がった栗原自身を何度か扱いてから栗原の足を跨ぐと、水瀬は自分の後ろにそれをあてがった。

「ぅ…」

 ほんの少しだけ栗原を受け入れて、水瀬は動きを止めた。

「まだ全然入ってないけど? 欲しいんだろ? 動けよ」
「だ、って…」

 1度息をついてから、水瀬はゆっくりと腰を落とす。

「はっ……あ、あぁんっ!!」

 半分ほど中に収めたところでまた水瀬が止まるから、焦れた栗原は水瀬の細い腰を掴むと一気に奥まで突き上げた。

「いやぁっ、いた、センセッ…!!」

 ボロボロと涙を零しながら訴えるのに、栗原は容赦なく突き上げてくる。

「あ、あ、やっ…壊れちゃ……うぅん…!」

 栗原の首に腕を回して、水瀬は必死にしがみ付く。つぅ…と、栗原の指が水瀬の背中を滑ると、水瀬の中がキュウと栗原を締め付ける。

「こんなに感じてんのに、壊れるかよ。ホラ、自分で動いてみな?」
「あんっ…」

 さっきまであんなに痛がっていたのに、水瀬はもう快感の虜になっていて、動きを止めた栗原にせがむような視線を向ける。

「自分のいいとこ、分かるだろ?」
「ぁ…」

 栗原に促され、水瀬はゆっくりと腰を上げる。抜けそうなところで、また腰を下ろして。尻に栗原の腿が触れたところで、また上げる。

「センセェ…」
「いい子だね、水瀬。上手だよ…」

 耳の裏に唇を寄せる。耳たぶを食むと、水瀬の背中が震える。片手は水瀬の背中を支え、もう一方の手で、立ち上がった乳首を抓む。

「ヒッ…ん、あぁ…」
「ここもいいの? ホント、敏感だな」
「あ、あぁん…センセ、センセェ…」

 濡れた唇。赤い舌が覗く半開きの口で呼ばれて、栗原は自身が熱くなるのを感じる。どれほど男に慣れているのかは知らないが、水瀬の中は熱くいやらしく絡み付いてきて。

「あぁんっ!」

 腰を落とした水瀬が、ビクンと仰け反った。自分のイイところを突き上げてしまったようだ。

「ここ? 水瀬の好きな場所って」
「ああぁっ! はぁ…はぁ、そこ、もっと…」

 グリグリと、その敏感な場所ばかりを突かれる。

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5. 「理解できたか? 淫乱ちゃん」 (後編) R18


*R18です。18歳未満のかた、そういったものが苦手なかたはご遠慮ください。

「あぁ、もぉ……センセェ!」
「イキそう? イクの? 水瀬」

 ガクガクと体を揺さ振られながら、水瀬は何度も頷く。
 もうダメ。持たない。このまま快感に流されて、イッちゃいたい。

「センセ…!」

 堪え切れずに、水瀬は栗原の唇を奪う。クチュクチュと、上も下も繋がって。頭の中が白くなる。

「んんー…!!」

 グンッ…と大きく突き上げられて、水瀬はその強い刺激に自身を解き放つ。体の力を失った水瀬は、けれど休む間も与えられずに、栗原に腰を動かされる。

「はぁ、はぁん……センセ、や…もぉ…」

 体が持たない。
 そう思うのに、いったばかりの体は敏感すぎて。

「やぁ…センセ、もぉイッて、お願……あぁ!」

 腰を力強く抱かれて。水瀬はキュウと中の栗原を締め付ける。

「クッ…」

 ドクリと、中に熱い精液が流れ込んでくる。

「あ…あぁ…」

 恍惚とした表情で、栗原の胸に体を預ける水瀬。下はまだ、繋がったままで。

「センセ…」
「ふふ…かわいいなぁ、お前」

 汗で額に張り付いた前髪を掻き上げてやって、キス。

「センセ、激し過ぎ…」

 腰が重い。明日、立てるかな?
 それにしても。

「こんな補習だなんて、聞いてない…」
「でも好きだろ? こういうの」
「英語よりはね」
「ホント、減らず口ばっか」

 さっきまであんなにかわいいことを言ってたくせに。

「ねぇ、センセって、いっつもこんな補習してんだ? エッチー」
「"特別に"って、最初お前に言わなかったか?」
「嘘ばっか。みんなにしてんでしょ? 校長センセーに言いつけてやる」
「信用ないな、俺」
「だって、すごい上手だったし」
「そりゃどうも」

 一応、褒め言葉として受け止めておくけれど。でも、水瀬だって十分乗り気だったし、栗原のほうこそ、取り込まれそうになったくらいだ。

「それよりも、」
「え? や、ちょ…」

 栗原に腰を動かされて、水瀬は少し慌てる。逃げようにも、まだ、栗原を受け入れたままで。

「今日の補習は、ちゃんと理解できたか? 淫乱ちゃん」
「あぁ…」

 残り火がまた燃え上がるような。
 水瀬の瞳が蕩けていく。

「…………ダメ、まだ足んない…。もっとしてくんなきゃ」

 水瀬は、肌蹴た栗原のシャツを脱がすと、その首筋にキスを落とした。




*END*





 まぁ…単にエロが書きたかっただけなんですけどね。
 続きまして生徒ver.です。またエロです。
 ……違う話、挟んだほうがいいかしら。

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1. 「教えてよセンセー」 (前編)


*続きまして、生徒ver.です。

「あ゛ー……日曜日、補習だー…」

 ホームルームが終わって、みんながガヤガヤと帰り支度をしている中、鬱々とした表情で机に突っ伏したのは、クラスメイトの水瀬だ。
 成績優秀なくせに、なぜか英語だけはどうにもならない成績の水瀬には、週末の補習が待っているのだ。

「篠崎ー…」

 チラリと隣の席の篠崎を窺う。

「ん? どうした? 暗い顔してるね」
「だって、えーごのほしゅーがぁ…」
「あぁ、中間の結果、ひどかったもんね」

 水瀬ほど成績はよろしくないものの、どの教科も満遍なく平均点以上を採っている篠崎は、楽しい週末だ。

「はぁ…」
「不思議だねぇ、他の教科はあんなにいい成績なのに」
「きっと栗原の教え方が下手なんだ」
「そう…かな?」

 篠崎は思わず苦笑いした。英語教諭の栗原の授業は、おもしろくて分かりやすいと、生徒たちの間では評判のはずなのだが。

「いいなぁ、篠崎は補習なくて。俺も土日、満喫したぁ~い」
「そう? 俺は学校来れないの、ちょっと残念だけど」
「へ?」
「あ、いや…」

 篠崎は適当にごまかした。

(だって学校が休みだと、会えなくなっちゃうし…)

 ふと篠崎は、愛しいあの人のことを思った。

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1. 「教えてよセンセー」 (後編)


「セーンセ、」

 ノックもなしにドアを開けたのは、数学準備室。篠崎は、デスクに向かっている背中を見つけ、口元を緩ませる。

「篠崎。どうした?」

 椅子を回転させて振り返ったのは、篠崎たちの数学を受け持っている教諭の片倉。

「先生に会いたくて」
「え? 何か授業で分からないことあった? 篠崎は数学の補習、なかったよね?」
「ないよ。だから今会いに来たの。聞きたいことあって」
「篠崎は真面目だね」

 補習を受けるほどの成績でもないのに、わざわざ質問に来る篠崎を勉強熱心な生徒と思ったのか、片倉は嬉しそうな表情を見せる。

「どこが分かんないの? あ、そこ座って?」

 促されるまま、篠崎は来客用のソファに腰掛けた。片倉はその向かいに腰を下ろす。

「ねぇ、先生って恋人いるの?」
「…は?」

 教科書を捲っていた片倉の手が止まった。

「何?」
「恋人。いるの? いないの? 教えてよ、センセー」
「何でそんなこと、篠崎に教えなきゃいけないの?」
「どんな人?」
「だから、何で教えなきゃいけないんだって」

 困ったような、怒ったような、片倉の表情。
 少しあどけなくて、いとおしい。

「ホラ、早く教科書広げなよ。聞きたいことあるんだろ?」
「うん。だから聞いてるじゃん」
「は?」
「恋人いないのかって」
「何言って…」
「答えてよ、片倉センセー」

 片倉の手から、教科書を奪い取った。

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2. 「そんなんじゃ分かんないよ」


 片倉は、困ったように篠崎を見ていた。

「篠崎、教科書」
「答えてくんなきゃ返さない」
「いいかげんに、」
「何で答えてくんないの? 答えたら返すって言ってんのに」
「…………。いないよ」

 はぁ、と、溜め息と共に、片倉はそう答えた。そして、教科書を返せと手を差し出す。けれど篠崎はまだ返す気がないらしく、教科書を片倉の届かない位置に持ち返る。

「ね、じゃあ、俺のこと恋人にして?」
「は? 何言ってんの? それより教科書返してよ」
「イヤ」
「篠崎!」

 片倉の声が荒くなる。

「ふざけてないよ。超本気。俺、先生のことが好きなの」
「そんなこと…」

 真剣な表情の篠崎に見つめられ、不覚にも片倉はドキリとする。落ち着きなく指を動かしながら、視線を彷徨わせる。

「そ、そんなこと言われたって…………困る」

 篠崎の視線から逃げるように、片倉は目を伏せた。

「困るって、何で? 俺のこと、嫌い?」
「そうじゃなくて! だって男だし、俺!」
「俺だって男だよ」
「だったら!」

 どうして篠崎は分かってくれないのだろう。俺の言ってること、何か変? 俺も男、篠崎も男なのに、何で好きだとか言うの?

「それに……俺、先生だし」
「知ってるよ。で、俺生徒」
「なら、恋人にはなれないでしょ?」
「何で? 何その答え。そんなんじゃ分かんないよ。じゃあ先生、」

 片倉はゆっくりと顔を上げた。

「先生、何でよく俺のこと見てんの?」
「ッ、」

 篠崎と目が合って、片倉はハッと息を飲んだ。

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