ジキタリス
CATEGORY
スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
ジキタリス INDEX
2008.10.18 Sat
01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06 / 07 / 08 / 09 / 10
11 / 12 / 13 / 14 / 15 / 16 / 17 / 18 / 19 / 20
21 / 22 / 23 / 24 / 25 / 26 / 27 / 28 / 29 / 30
31 / 32 / 33 / 34 / 35 / 36 / 37 / 38 / 39 / 40
41
11 / 12 / 13 / 14 / 15 / 16 / 17 / 18 / 19 / 20
21 / 22 / 23 / 24 / 25 / 26 / 27 / 28 / 29 / 30
31 / 32 / 33 / 34 / 35 / 36 / 37 / 38 / 39 / 40
41
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:ジキタリス
ジキタリス 01
2008.10.18 Sat
最悪な日だ。
女に振られた。
別に付き合ってたわけじゃない。遊びの関係。
でも最後は引っ叩かれた。
痛い。
『女なんて嫌いだーーー!!』
なんて叫ばない。
女の子は大好き。
でも面倒くさい。
恋は面倒くさい。愛も。
たぶん、いらない。
だってそんなのなくても、気持ちいいこと、出来るでしょ?
女に振られた。
別に付き合ってたわけじゃない。遊びの関係。
でも最後は引っ叩かれた。
痛い。
『女なんて嫌いだーーー!!』
なんて叫ばない。
女の子は大好き。
でも面倒くさい。
恋は面倒くさい。愛も。
たぶん、いらない。
だってそんなのなくても、気持ちいいこと、出来るでしょ?
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
ジキタリス 02
2008.10.18 Sat
別に、見るつもりなんかなかった。偶然だった。
ていうか、出来ることなら見たくはなかった。
モデル仲間の、キスシーン。
***
適度に照明を抑えたクラブの店内。
音楽。
会話。
雑音。
1人、ナツを待つ俺。
店の隅っこ。
寂しい。
誰にも気付かれないのは気楽だけど、1人はヤダ。ナツ、早く来て。
ナツが来たら、いっぱい慰めてもらおう。
そして出来たら、かわいい女の子を紹介してもらおう(いっぱいエッチさせてくれる子)。
(――――あれ…?)
ナツ遅いー、てグダグダしてた俺の視界に入った姿。
女の子じゃないのに、俺が気を留めたのは、それが見知った男だったから。
親友でモデル仲間のナツとか蒼ちゃんが、「ヒロ」って呼ぶ子。
同じ事務所に所属してるモデルさん。
真面目そうな雰囲気が、俺とは、まるで違う。
ちょっとしたイタズラ心が湧き上がる。
声掛けたら、きっとビビるだろうなー、って。
だって、今まで殆ど喋ったことないのに。こんなトコでいきなり声掛けたら、どんな顔すんの?
トイレにでも行くのかなって、後をついてったら、ヒロはトイレのドアの前を通り過ぎて、裏階段のほうへ行く。
何で?
こっから先は、従業員さんじゃないとダメ。
足音を忍ばせて。
必死に気配を殺して。
そっと覗いた、その先。
ヒロは、知らない男と抱き合って、キスしてた。
ていうか、出来ることなら見たくはなかった。
モデル仲間の、キスシーン。
***
適度に照明を抑えたクラブの店内。
音楽。
会話。
雑音。
1人、ナツを待つ俺。
店の隅っこ。
寂しい。
誰にも気付かれないのは気楽だけど、1人はヤダ。ナツ、早く来て。
ナツが来たら、いっぱい慰めてもらおう。
そして出来たら、かわいい女の子を紹介してもらおう(いっぱいエッチさせてくれる子)。
(――――あれ…?)
ナツ遅いー、てグダグダしてた俺の視界に入った姿。
女の子じゃないのに、俺が気を留めたのは、それが見知った男だったから。
親友でモデル仲間のナツとか蒼ちゃんが、「ヒロ」って呼ぶ子。
同じ事務所に所属してるモデルさん。
真面目そうな雰囲気が、俺とは、まるで違う。
ちょっとしたイタズラ心が湧き上がる。
声掛けたら、きっとビビるだろうなー、って。
だって、今まで殆ど喋ったことないのに。こんなトコでいきなり声掛けたら、どんな顔すんの?
トイレにでも行くのかなって、後をついてったら、ヒロはトイレのドアの前を通り過ぎて、裏階段のほうへ行く。
何で?
こっから先は、従業員さんじゃないとダメ。
足音を忍ばせて。
必死に気配を殺して。
そっと覗いた、その先。
ヒロは、知らない男と抱き合って、キスしてた。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
ジキタリス 03
2008.10.19 Sun
It's very shocking!
ヒロと誰か知らない男のキスシーンを目撃した俺は、必死に手足に命令して回れ右をして、席に戻った(だから2人がその後どうしたのかは、知らない)。
ナツが来て、慰めてもらったけれど、女の子は紹介してもらえなかった。
だからいっぱいお酒を飲んだ。
ううん、そうじゃない。
女の子は、もうどうでもいい。
そうじゃなくって、きっと、あのキスシーンを忘れたくて。
ナツが止めるのも聞かずに、いっぱい飲んで、酔い潰れた。
バカな俺。
***
うぅ…気持ち悪い。
完璧な二日酔い。
「正真正銘のアホだね、お前」
呆れ果てたナツの声。
それでも見捨てずいてくれるなんて、ナツが親友でよかった。
「女に振られたくらいで、酔い潰れるほど飲むか?」
だから、そうじゃないの。
言ってもきっと信じてくれないと思うけど、昨日ね、ヒロがね、男の人とキスしてたんだよ。ホントだよ。
でもこのことは、きっと誰にも言っちゃいけないんだって、バカな俺にでも分かる。
いくらナツが親友でも、たぶんダメ。
あぅぅ…こんな秘密抱え込んだまま生きてくなんて、俺には無理。
ヒロ、見られた相手が悪かったよ。
くだらない週刊紙の記者じゃなくて何よりだけど、でもそのかわり俺だもん。
覚悟しとけよ?
ヒロと誰か知らない男のキスシーンを目撃した俺は、必死に手足に命令して回れ右をして、席に戻った(だから2人がその後どうしたのかは、知らない)。
ナツが来て、慰めてもらったけれど、女の子は紹介してもらえなかった。
だからいっぱいお酒を飲んだ。
ううん、そうじゃない。
女の子は、もうどうでもいい。
そうじゃなくって、きっと、あのキスシーンを忘れたくて。
ナツが止めるのも聞かずに、いっぱい飲んで、酔い潰れた。
バカな俺。
***
うぅ…気持ち悪い。
完璧な二日酔い。
「正真正銘のアホだね、お前」
呆れ果てたナツの声。
それでも見捨てずいてくれるなんて、ナツが親友でよかった。
「女に振られたくらいで、酔い潰れるほど飲むか?」
だから、そうじゃないの。
言ってもきっと信じてくれないと思うけど、昨日ね、ヒロがね、男の人とキスしてたんだよ。ホントだよ。
でもこのことは、きっと誰にも言っちゃいけないんだって、バカな俺にでも分かる。
いくらナツが親友でも、たぶんダメ。
あぅぅ…こんな秘密抱え込んだまま生きてくなんて、俺には無理。
ヒロ、見られた相手が悪かったよ。
くだらない週刊紙の記者じゃなくて何よりだけど、でもそのかわり俺だもん。
覚悟しとけよ?
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
ジキタリス 04
2008.10.20 Mon
チャンスはすぐにやって来た(やっぱり俺はついてる!)
雑誌の取材かでナツと蒼ちゃんとヒロの対談に俺のことが話題に上ったのに託(かこつ)けて、ヒロに会わせるよう、ナツにねだった。
ナツはちょっとビックリしてたけど、「ヒロ、驚くよ~」て、いたずらっ子の顔で、快く引き受けてくれた。
ナツがセッティングしてくれた日。
蒼ちゃんも誘った。
ナツがヒロを連れてくる。
蒼ちゃんと俺がいることは内緒。ナツはただヒロをビックリさせたいってだけで、それ以上の他意はないけど、俺は下心、ありあり(エッチなほうの意味じゃないよ。だってヒロは男)。
場所は、あの日と同じクラブ。
偶然にも、席まで同じ。
「蒼ちゃん、よくヒロと遊ぶの?」
「遊ばない」
「メシ、一緒に行ったんでしょ?」
「行った。それだけ」
蒼ちゃんは、ピコピコ、ケータイいじってる。
「蒼ちゃん、彼女、元気?」
「元気」
「相変わらず、胸デカイ?」
「デカイよ」
いいなぁ。
「お前にはやらんぞ」
あ、思ったことが口に出てた。
ポケットの中の携帯電話が震える。
ナツからだ。
「もうすぐ着くって」
「ふぅん」
いいなぁ、胸のデカイ彼女。
でも、蒼ちゃんのだから、横取りはしない。
雑誌の取材かでナツと蒼ちゃんとヒロの対談に俺のことが話題に上ったのに託(かこつ)けて、ヒロに会わせるよう、ナツにねだった。
ナツはちょっとビックリしてたけど、「ヒロ、驚くよ~」て、いたずらっ子の顔で、快く引き受けてくれた。
ナツがセッティングしてくれた日。
蒼ちゃんも誘った。
ナツがヒロを連れてくる。
蒼ちゃんと俺がいることは内緒。ナツはただヒロをビックリさせたいってだけで、それ以上の他意はないけど、俺は下心、ありあり(エッチなほうの意味じゃないよ。だってヒロは男)。
場所は、あの日と同じクラブ。
偶然にも、席まで同じ。
「蒼ちゃん、よくヒロと遊ぶの?」
「遊ばない」
「メシ、一緒に行ったんでしょ?」
「行った。それだけ」
蒼ちゃんは、ピコピコ、ケータイいじってる。
「蒼ちゃん、彼女、元気?」
「元気」
「相変わらず、胸デカイ?」
「デカイよ」
いいなぁ。
「お前にはやらんぞ」
あ、思ったことが口に出てた。
ポケットの中の携帯電話が震える。
ナツからだ。
「もうすぐ着くって」
「ふぅん」
いいなぁ、胸のデカイ彼女。
でも、蒼ちゃんのだから、横取りはしない。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。