恋三昧

【18禁】 BL小説取り扱い中。苦手なかた、「BL」という言葉に聞き覚えのないかた、18歳未満のかたはご遠慮ください。

2016年04月

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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (1)


s i d e : n a o


「直央くん、はい、これ」

 て、蓮沼さんにリボン型のシールが貼ってある包みを渡されて。
 バイトを終えて制服を脱いでる途中だった俺は、変な格好でそれを受け取って。
 何これ、て思ってる間に、「あ、お客さん来た!」て蓮沼さんがお店のほうに戻って、俺は謎とともに1人取り残された、ていうね。

 いや、今日は蓮沼さんと入れ替わりで、バイト上がりだったんだよ。
 だから俺は、蓮沼さんがお店に出て来たところで裏に下がって着替えてたんだけど、そしたらなぜか蓮沼さんが控室に戻って来て、何かと思ってたら、『はい、これ』てこの包みを俺に渡してったんだよね。

 どうしよう、意味分かんないよ。
 何で急に俺にプレゼントなんてくれるの? いや、プレゼントかどうか分かんないけど、包みの感じからして、プレゼントぽいんだよね。でも俺、誕生日でも何でもないだけど。
 でも、これ渡す前に俺のこと呼んだから、誰かと間違えてるわけじゃないだろうし、蓮沼さんに何も貸してないから、借りてたものを返したとかでもないはず。
 うー……じゃあ、俺経由で、誰かにこれ渡してほしいのかな? 俺の知り合いで、蓮沼さんが渡したいものがある人てなると、蓮沼さんが全然知らない人じゃおかしいから、蓮沼さんも知ってる俺の知り合い、てことになるけど…。

「…………徳永さん?」

 俺の超少ない知り合いの中で、蓮沼さんも知ってる人って言ったら、徳永さんくらいかなぁ。
 もちろんこのコンビニで一緒に仕事してる人も共通の知り合いだけど、でもそれなら、わざわざ俺に頼まなくたって、蓮沼さんが直接渡せるから違うはずだよね。
 純子さんのことは、蓮沼さんに話したことはあるけど、直接会ったことないから、やっぱり違うと思うんだ。
 でも、何で蓮沼さん、徳永さんに渡したいものがあるんだろ。

 一応、帰る前に蓮沼さんに聞いて確認しておこうかな。もしかしたら、何か伝えたいことがあるかもしれないし…て思ってお店のほうを覗いたら、蓮沼さんはレジに入ってて、お客さんがちょっと並んでる。蓮沼さんは俺のことに気付いてくれたけど、さすがにこの状況で声掛けらんない。
 とりあえず、『ちゃんと渡しとくね』て意味を込めて頷いて、俺はコンビニを後にした。



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 すみません、黙ってお休みしてて。
 あと、季節外れのお話になってすみません。
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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (2)


 メールの練習ついでに、さっきのプレゼントについて蓮沼さんに聞いてみようと思ったのに、俺がモタモタしてたら、徳永さんが帰って来ちゃった。まぁよくあることだ。
 いつもどおり徳永さんをお出迎えして、手洗いとうがいをしてもらって、一段落。だって、まだまだインフルエンザ、油断しちゃいけない、て言ってるの、聞いたもん。手洗いとうがい、ちゃんとしないと!

「あ、直央くん、はい、これ」

 て、徳永さんからリボンのかかった包みを渡される。
 あれ? この状況、どこかで経験したぞ。あ、蓮沼さんだ。蓮沼さんも、何か同じこと言って、俺にあのプレゼントみたいの、渡したんだ。

「俺、今日誕生日じゃないよ?」
「いや、知ってっけど」

 蓮沼さんのときと違って、お客さんが来てすぐにその場を離れなきゃいけないとかないから、一応、徳永さんには聞いてみたら、そんな返事が返ってきた。
 そうだよね、誕生日じゃないの、知ってるよね。でもプレゼントなんて渡すから。どうしたんだろ。

「今日、みんながプレゼントするね。蓮沼さんからもね、預かったんだよ?」
「は? 蓮沼?」
「はい」

 忘れないうちに、蓮沼さんから預かったプレゼントを徳永さんに差し出したんだけど、それを見た徳永さんは、何か変な顔してる。

「蓮沼から? は? 蓮沼から…………俺に? 何で?」
「分かんない」
「ちょっと待って。俺、ホワイトデーに蓮沼からお返し貰う理由が分かんないんだけど」
「?? ほあいとでー?」
「だってこれ、ホワイトデーのお返しでしょ? だってここに『Happy White Day』て書いてあるし」

 そう言って徳永さんは、蓮沼さんのプレゼントについてたシールに書いてある英語を読んだ。
 はっぴーほあいとでー? そう書いてあるの? 俺、英語読めないからよく分かんないけど、それよりも……

「徳永さん、めっちゃ発音いい…、かっこいい…!」

 何かスラスラーて読んで、すごいかっこいい!
 俺なんて、何て書いてあるのかも読めなかったのに!



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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (3)


「ありがとう……て、そうじゃなくて。ねぇ、これホントに俺に? 蓮沼が俺に何かくれる理由が分かんないんだけど。ホワイトデーだとしても分かんないし、そうじゃないとしても分かんないよ。アイツ、何て言ってたの?」
「『はい、これ』て」
「それだけ?」
「『直央くん、はい、これ』て言ってた。でも、その後すぐお客さんが来て、蓮沼さん、お店に出なきゃいけなかったから、何も聞けなかったの」

 だから俺、誕生日でもないのに、何で蓮沼さんが急に俺にプレゼントなんか渡すんだろ、て思ってね、あ、もしかして俺にじゃなくて、俺を通して誰かに渡してほしいのかな、て思ったの。で、俺の知り合いで蓮沼さんも知ってる人て、徳永さんくらいしかいないから、徳永さんに渡してほしいのかな、て思ったんだよ。
 …て、一生懸命徳永さんに説明したのに、徳永さんは全然、『なるほど!』て顔をしてくれない。むしろ、全否定して来る。

「いやいやいや、それはない、それはないよ、直央くん。蓮沼が俺に何かくれるわけがない。ムカつくけど、普通に直央くん宛てでしょ」
「でも俺、今日誕生日じゃないよ」
「うん…、多分アイツも別に、誕生日プレゼントのつもりで渡したわけじゃないと思うよ…。さっきも言ったけど、ホワイトデーのお返しでしょ、これ。それを、何で俺宛てだと思うかなぁ…」
「だって、誕生日でもないのにプレゼント貰うとか、意味分かんなかったんだもん。ほあいとでー、分かんなかったんだもん」

 徳永さんに教えてもらったから、シールに何て書いてあるか分かったけど、そうじゃなかったら読めなかったもん。蓮沼さん、全然そんなこと言わなかったし、分かんないよ!

「でも、コンビニでも、ホワイトデーの商品とか扱うでしょ? なのに分かんなかったの?」
「何かコーナー作ったけど…、でも蓮沼さんが俺にくれるとか思わなかったし」
「だって直央くん、バレンタインにチョコあげたでしょ? 蓮沼に」
「え、徳永さんにあげたよ?」

 純子さんにいっぱいいっぱい教えてもらって、何とかチョコ作って、徳永さんにあげたのに。
 なのに何で蓮沼さんにあげたことになってんの? 徳永さん、俺がチョコあげたこと、忘れちゃったの?

「いや、もちろん俺も貰ったけどさ、蓮沼にだって食べさせたじゃん、俺より先に。味見とか言ってさ」
「あ、そっか。でもあげたわけじゃないよ? 試食してもらっただけだよ? だって、徳永さんにあげるのに、おいしくなかったら困るし。そんなこと言ったら、純子さんにも食べてもらったもん」
「まぁそうなんだけど、アイツは、ホワイトデーにかこつけて、直央くんに何かあげたかったんだよ……て、何で俺がアイツの肩持ってやんなきゃなんないの!」

 何か徳永さんがノリ突っ込みみたいのしてる。おもしろい…。
 でも、てことはこれ、蓮沼さんから徳永さんへのプレゼントだと思ってたけど、そうじゃなくて、蓮沼さんから俺に? バレンタインにチョコの試食したから? そのお返し、てことで? ホワイトデーだから?
 俺なんて、何て書いてあるのかも読めなかったのに!



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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (4)


 ……………………。

「あ、じゃあこれ、徳永さんの、ほあいとでーだから!?」

 そういえば最初に徳永さんからプレゼント貰ってたんだった! 今日誕生日でもないのに何で? て思ってからずっと、蓮沼さんからのプレゼントの話してたから忘れてた!
 あ、リボンに、ほ…ほわい…と……多分ほあいとでーて書いてある!

「あぁ、それも意味分かってなかったの? 『今日誕生日じゃないよ』て言ってたもんね、さっき。つか、間違っても蓮沼宛てじゃないから、アイツに渡さないでね」
「あぅ…」

 徳永さんの、ホワイトデーのお返しだったんだ…。
 あ、あ…、てことは、俺だって徳永さんに何かあげなきゃじゃん! 俺、徳永さんから、すっごいチョコ貰ったんだから。
 蓮沼さんだって、試食しただけなのに、こんなプレゼントくれたの、俺、バレンタインに徳永さんにチョコあげて満足してた。ガーン…。

「徳永さん…………俺にはこれを貰う資格がありません…」
「は?」

 俺は頭を下げて、貰ったお返しのプレゼントを徳永さんに差し出した。

「え? は? 何で? 何が?」
「だって俺、徳永さんにあげるお返しがない…。徳永さんからあんなすごいチョコ貰ったのに…」

 今日がホワイトデーなのは、それこそコンビニでそういうコーナーを作ったから分かってたけど、それが自分に関係してることとは全然思ってなかった。
 ホワイトデーはお返しの日なんだから、関係ないわけないのに。

「いや、別に…、そんなに気にしないで貰ってよ」
「ダメ…」

 徳永さんはそう言うけど、貰えるわけない。
 ホワイトデー、何も用意してないだけじゃなくて、そもそもバレンタインだって、蓮沼さんに言われてやっと用意したくらいだもん。
 てか蓮沼さん、どうせだったらホワイトデーのことも教えてくれたらよかったのに……て、蓮沼さんのせいにしちゃダメだよね。

「俺が悪い…」
「え、え、何で? いや、何で? そんなに悩ませるようなことじゃないでしょ、直央くん?」
「だって…、徳永さんはいつも俺のこと考えててくれてるのに、俺、全然何も出来ないし、何も返せないし、もぉヤダよ…」

 考えれば考えるほど、落ち込んじゃう。自分がダメダメすぎて。



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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (5)


 昨晩の地震、揺れの大きかった地域のみなさま、ご無事でしょうか。
 私も大きな地震は何度か経験しているので、自分の住んでいるところが揺れなかったとしても、大きな地震のニュースや映像を見ると、とても落ち着かなくなりますし、心が痛みます。
 どうか被害が最小に収まり、早く復旧・復興しますことを心よりお祈りいたします。


「ホワイトデー忘れたくらいで、そんなに落ち込まなくても…。そうだな、じゃあこれ、ホワイトデーのお返しじゃなくて、いつもおいしいご飯を作ってくれるお礼、てことで」
「それなら、俺より純子さんにあげないとだよ!」

 ご飯なんて、殆ど純子さんがしてくれてるもん。俺なんて、邪魔になんないようにしてるのが精一杯だし、純子さんが作ってくれたご飯、温めるのとか失敗しないようにするくらいしか出来ないもん。

「えーっと…、じゃあ純ちゃんには、敬老の……じゃなくて、母の日に2人で何か贈ろう? だから、ね? これは直央くん、受け取って?」

 徳永さんに戻したプレゼントを、徳永さんがまた俺の手に乗っけてきた。
 母の日…か。4月だっけ? あれ、5月? 5月5日??
 純子さんはもう70歳を過ぎてるけど、おいしいご飯を作ってくれたり、お部屋のお掃除してくれたり、優しいけど時々怒ってくれたりするお母さんみたいな人だから、母の日にプレゼントを贈るのもいいかもしれない。

「直央くん?」
「う…うん…」

 母の日に純子さんにプレゼントするのと、俺が今これを貰うのと、一緒に考えていいのかなぁ…、何かうまく丸め込まれてる気がするけど…、徳永さん見てると、やっぱり受け取れない、とは言い出しにくい雰囲気。

「直央くんが貰ってくれないなら、他にあげる人もいないし、捨てるしかないよ、これ」
「えっ」

 まだちょっと悩んでたら、徳永さんがとんでもないことを言い出すから、俺は慌ててそれを受け取った。
 捨てるとか、そんな、もったいない…!
 中身は何だか分かんないけど、徳永さんがお金出して買ったヤツでしょ? それを開けもしないで捨てちゃうとか…。

「貰ってくれる?」
「…はい」

 これ以上拒み切れず、今度こそ俺はそれを受け取った。
 今開けたほうがいいんだよね? て思って徳永さんの顔を見たけど、ニコニコしてるだけで、よく分かんない…。
 よく考えたら、今日バイトから帰るときも、蓮沼さんから受け取ったの、ちゃんと徳永さんに渡すね、て意味を込めて俺は蓮沼さんに頷いたけど、そもそもそういう意味で蓮沼さんが俺に渡したわけじゃないから、あのときの蓮沼さんの表情だって、俺は意味をはき違えてたわけだし……そういうの、表情を読むとか、苦手なんだな、俺…。



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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (6)


「あ、いちご大福!」

 リボンを解いて、外の包装紙を剥がしたら、中の箱にしっかり『いちご大福』て書いてあったから、箱を開けなくても分かったよ。俺、『大福』くらいなら読めるから。
 てか、いちご大福、箱に入ってるの? 何かすごくない? 俺がよく食べるの、1個1個がビニルに包まってるだけのヤツだよ?
 何か箱入りていうだけで、高そうな雰囲気が伝わってくるんだけど…。

「うわっ」
「え?」

 恐る恐る箱を開けてみると、箱の中が4つに仕切られてて、そこにいちご大福がきれいに並んでる。
 す…すごい、何これ…! 何これ、何これ、何これ、

「何これーーー!!!」
「え?」

 思わず絶叫。
 すごすぎるー!!

「直央くん? 何? どうした? え、好きでしょ、いちご大福。え? ゴメ、ホワイトデーにいちご大福とか、なかった? いや、キャンディとかマシュマロとか、何か定番みたいのもあったんだけど、直央くん、それよりもいちご大福好きかな、て思って…………直央くん?」
「……じゅる…」
「直央くん? 直央くん、直央くん、聞いてる?」
「はぇ…?」

 あんまりにもおいしそうで、ついいちご大福に見とれてた…。
 徳永さんに肩を揺すられて、ハッとなる。あ、今徳永さん、何か言ってた?

「えっと……いちご大福…」
「徳永さん、すごいね! すごいね! いちご大福だよ!?」
「いや、うん…、知ってる…」

 感動のあまり、いちご大福がきれいに並んだ箱を徳永さんに見せてあげるけど、徳永さんはあんまり驚いた様子がない。
 やっぱセレブだから? セレブが食べるいちご大福は、いつもこんななの? それとも、いちご大福なんて普段食べなくて、どういうものか知らないの? でも、前に食べたことあるよね?? てか、それよりも!

「いちご大福ー!!」
「直央くん、落ち着いて…」

 た…食べていいかな? いいかな? でもこれからご飯だから、ダメかな? 純子さんに怒られちゃうかな? ダメかな?



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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (7)


「とりあえず、1個食べる?」
「うんっ、あ、いや、後で、あの、ご飯だからね、」

 食べる! て思って思わず頷いちゃったけど、ダメだダメだ、先にご飯食べないと。

「ご飯だから?」
「純子さんがね、ご飯の前にお菓子とか食べたら、ご飯食べられなくなっちゃうからダメ、てね、」
「1個くらいなら大丈夫なんじゃない? ご飯食べられるでしょ? 直央くん」
「あ…あぅ…」

 そう言われると、何か食べちゃってもいいかなぁ…て気になってきちゃう。
 もう、そんなに甘やかさないでよ、俺のこと。

「徳永さん、もっとちゃんと厳しくしてね!?」
「え、何が? 何で?」
「俺のこと、甘やかしすぎだもん!」
「いや、恋人なんだし……いいんじゃね?」

 言いながら徳永さんが、いちご大福を1個つまむ。
 あ、あれ? 徳永さん、食べちゃうの? 俺が今食べない、て言ったから?

「徳永さ……ぅむ、」

 あぁ…て、いちご大福の行方を追ってたら、それはそのまま俺の口元にやって来て、思わず、1個丸々口の中に入れちゃった。

「………………」
「どう? 直央くん」
「………………」
「直央くん? あんまり? あんまおいしくない? 直央くん?」
「…………ひぃ…」
「ぅん?」
「おいひぃ…。おいしぃ~~~~~!!!!!」

 何これ、何これ。何なの、これ。すっごいおいしいんだけど!!
 この…皮て言うの? お餅の部分もすっごいおいしいし、あんこもおいしいし、いちご自体もめっちゃおいしいのっ!
 何これ~~~!!!

「おいしかった? よかった」
「やぁ~ん、どーしよぉ~」
「え、何が? いや、何か今色っぽい声出さなかった?」

 おいしすぎて、どうしようだよ、ホント。あ~もぉ、何で俺、一口で食べちゃったんだろ~っ。こんなにおいしいなら、ちょっとずつゆっくり食べればよかった!
 あ、でも、一気に口の中に入れることによって、皮とあんこといちごのおいしいバランスが出来上がるのかもしれない…!



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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (8)


「直央くん、大丈夫?」
「え…何がぁ?」

 おいしすぎてどうにかなりそうだけど、大丈夫だよ? 徳永さん、何心配してるのかな? 頭?

「だいじょーぶ、おいしすぎただけ…」
「そ…そう? まぁ直央くんが喜んでくれんならそれでいいけど。つか、そんなにおいしいなら、もっといっぱい入ってるの、買えばよかったかな? でも、賞味期限あるし…」
「しょーみきげん」
「いちご大福て結構賞味期限、短いでしょ? 2~3日だよね?」
「!」

 そ…そっか!
 賞味期限があるから、すぐに食べちゃうのもったいない、て思っても、ずっとは取っておけないんだ…!

「残念…」
「また買ってくるよ」
「…………ダメ」
「え、何で」
「俺のこと、甘やかさないで、て言ったでしょ!」

 そんなに徳永さんに何か買ってもらってばっかりなんて、おかしいもん。
 このいちご大福はホワイトデーのお返しだからあれだけど、そうじゃないのに、何もないのに貰うとか!

「徳永さん、何で笑ってるの?」

 俺、真面目な話してるんだからね!?
 徳永さんが優しすぎて、俺、ダメになっちゃうよ!

「笑う…てか、今めっちゃ幸せだなぁ、て思ったんだよ」
「ぅ?」
「直央くんは、何もお返し用意してない、て言って自分のこと責めるけど、俺があげたプレゼントですっげぇ喜んでくれたり、何か返さなきゃ、て一生懸命考えてくれたりするだけで、俺、めっちゃ嬉しいんだよ?」
「でも、考えてるだけで、何も出来てない…」

 しかも、考えるのだって、人から言われて、やっと気が付いたこととかだし…。

「そういう、ごかまさない直央くんが好き」
「んっ…」

 徳永さんに顔を覗き込まれて、ち…近い…! て思ってたら、そのままもっと顔が近付いてきて、思わず目をぎゅっと瞑る。
 キ…キスされて…!
 いや、キスされるのは初めてじゃないけど、でも何回しても心臓が…。



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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (9)


「…甘い」

 唇が離れて、でも徳永さんのその感想に、何て言っていいか分かんない。
 甘いのは多分、いちご大福食った後だからだと思うけど、そんなこといちいち言わなくても、徳永さんは分かってそうだし。

「ねぇ直央くん」
「はい」

 また徳永さんの顔が近付いて来て、恥ずかしいのもあって、ちょっと仰け反るみたいにして顔を後ろにやったけど、いや、これダメだよね。ダメだわ。こっ…恋人なのに、拒否ってるみたいじゃん!
 そう思って顔をもとの位置に戻したら、徳永さんに笑われた。何か……全部バレてる気がする…。

「な…何ですか?」
「いや、何で敬語?」
「え? あれ? 自分を見失った…」

 自分でも何でか分かんないけど、徳永さんに敬語で喋ってて、だから自分を見失っちゃってた、て思ったのに、言ったらまた徳永さんが笑う。もう、何言っても、何しても笑われちゃう。

「その…、あの、何です…………何?」

 また徳永さんに笑われちゃうかな、て思ったけど、何かずっと顔近いままだから、何でなのか知りたくて聞こうとしたら、また敬語になっちゃって、言い直したら、やっぱり笑われた。もう!

「『何?』て何が?」
「いや……顔、近い…」

 徳永さんが一生懸命笑いを堪えながら聞いて来て、俺も思ってたことを答えたんだけど、バカなこと言ってるな、て自分でも思った。だって、キスされた直後だもん、近いところに顔があったっておかしくはない……と思う。でも、ずっと近いままだから…。

「それよりさ、直央くん、さっき、全然お返しできない…て凹んでたじゃん?」
「え、うん」

 凹んでたわけじゃな……くもないけど。
 ていうか、顔が近いて訴えたのに、徳永さん、全然離れてくれない…(『それより』て言われたし)。

「でも直央くん、俺に何かお返ししたいんでしょ?」
「ぅ? うん」

 ホワイトデーの、てことでもそうだけど、普段から俺は徳永さんからいろいろしてもらってるから、徳永さんがこのプレゼントを、いつもご飯作るお礼だって言うなら、俺はもっといろいろ徳永さんにお返ししないといけないと思う。
 でも、そうは言っても、セレブの徳永さんは何でも持ってるから、プレゼント考えるの、難しいんだよね。



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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (10)


「今、してくれる?」
「今?」

 出来ることなら今すぐにでもお返ししたいけど、何も用意してないし、そのことは徳永さんにもう言ってあるのに、何でそんなこと言うのかな。
 それに、さっきも思ったけど、徳永さんにあげるプレゼント、何にしていいかすごく悩むから、明日にでも、て言われたって用意できるか分かんないのに…………あ、何か欲しいものがあるのかな?
 何が欲しいか言ってくれれば、悩まなくて済むもんね。俺にでも買えるものかな?

「徳永さん、何が欲しいの? いくらくらいするの? 俺にも買えそう?」

 プレゼントなのに、あげる側が値段を気にするなんて心が籠ってないかな、て思うけど、でも欲しいのが俺に買えそうもない値段のもので、期待してたのに貰えなかったら、ガッカリ感が半端ないと思うから。

「あ、でもね、俺もバイト代とか貯金してるから、ちょっとくらい高くたって、買えると思うよ! 何でも言って!」

 俺がちょっと自信を持って言ったら、徳永さんは一瞬キョトンとした後、遠慮なく吹き出した。
 何で! 何でよ! 俺が全然お金持ってないと思ってるんでしょ! 『何でも』は言い過ぎかもだけど、もうあのときの、借金まみれの俺とは違うんだから!

「違うよ、直央くん。直央くんがお金持ってないとか思ってないし、何か買ってほしいと思ってるわけじゃないから」
「違うの? だって欲しいものが……」

 ……ある、とは言わなかったっけ? ぅん?

「ね、キスしてよ、直央くん」
「……………………ふぇいっ!?」
「え、今何つった?」

 徳永さんが言ったことが脳に伝わった瞬間、ビックリして変な声が出ちゃった。徳永さんがまた笑ってる。
 だって、そりゃビックリするよね? 徳永さん、『今何つった?』て言ったけど、それ、俺が言うヤツだよね? 徳永さん、今、何言ったの? キスがどうとかって言った気が…

「えっと…………徳永さん、欲しいものが…………じゃない、『今、してくれる?』て言った!」
「え? あ、うん、さっきね。今はキスして、て言ったよ」

 てっきり俺は、徳永さんが何か欲しいものがあるんだと思ったのに、そういえば徳永さんが言ったのは『してくれる?』てセリフで、徳永さんは欲しいものじゃなくて、してほしいことがあったんだ!
 で? え? き…キス…!?



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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (11)


「あ……え? えと…………徳永さん…?」
「お返し。してくれるんでしょ?」
「えーっと…」

 これって、あれかな? セレブ的ギャグかな? それとも本気のヤツ?
 でも、もし徳永さんが本気なんだとしたら、『それは冗談ですか?』て聞いたら傷付いちゃうよね…。
 ちょっと前の俺なら、何も考えずにそう聞いてただろうけど、最近はいろいろ勉強してるから(てか、蓮沼さんにいろいろ叩き込まれてるから)、ちょっとは分かるんだよ。

「キス…」

 キスなら、徳永さんと何度だってしてる。なんなら、数分前にだってした。
 だから別に、そんな変に考えることないよね。だって俺たち、こ…恋人同士だもん…!

「じゃあ…、あの…」

 相変わらず徳永さんの顔は近くにあるから、俺がちょっと顔の位置を動かしたら、すぐにキスできちゃうんだけど…、でも、何か…。何かあの…、その…、ねぇ?
 ただ唇をくっ付ければいいってもんじゃないじゃん? じゃん? 違う? そうでしょ?
 つか、徳永さんがめっちゃこっち見てて、それが気になる。俺が早くしないから? 早くしないと、やりたくないんじゃないかと思われちゃう? お返しする気ねぇのかよ、て思われちゃう? いや、徳永さんとキスすんのが嫌なんだと思われちゃう!?

「あの…、キス…………するので、そんなに見ないで…………ください……」

 だってホラ、キスするときは目を瞑る的な? 瞑るよね? 俺も瞑ってるもん……多分(徳永さん、急にキスするから、ビックリして、目瞑ったか瞑ってないか覚えてないことのほうが多い)。
 徳永さんは瞑んないのかな。あ、もしかしてキスするほうは、瞑んないもん?

「直央くん…、そんなフリーズするほど悩まなくても…」
「な悩んでない! 悩んでないから、目瞑って!」
「瞑ったら、してくれるの? はい」

 俺だってもう24歳だからね。キスくらいで悩まないよ! 悩んでないよ! だから早く目瞑ってよ! て思ったけど、いざ徳永さんがホントに目を瞑ると、それはそれで緊張する…。
 でもこれはお返しだし。俺別に徳永さんとキスするの全然嫌じゃないし。ただ自分からしたことないからテンパってるだけだし。いや、テンパってないし!

「………………」

 すぅーって大きく息を吸って、徳永さんに顔を近付ける。うわー超イケメン。唇が触れる。てか、ただ唇くっ付ければいいってもんじゃないし、て思ったけど、じゃあどうすればいいんだろうね、て話だよね。俺、まさにそうしてるだけじゃね? えっ、どうしよ。何かもっと気持ちとか込めなきゃだよね。なのに俺、さっきから何どうでもいいことばっか考えてんだろ。いや、俺にとっては全然どうでもいいことじゃないけど。



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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (12)


 あっ、てか、いつ!
 いつ唇離したらいいの!?
 こんなこと徳永さんに聞けないし、いや、聞きたくても、今まさにキスしてる最中じゃ、聞きようがないし。どっ…どうしよう…!

「ッ、ひゃっ、わっ!!」

 どうしよう、どうしよう…て思ってたら、急に唇に濡れた感触がして、ビックリして徳永さんから飛び退いた。唇離すタイミングも何も、あったもんじゃない。
 てか…………今の何?

「ゴメン、直央くん。そんなにビックリすると思わなくて」
「………………え…?」

 徳永さん、謝ってるわりに、何か苦笑してるんだけど…。
 それよりも、謝って来るってことは、今の、徳永さんが何かした、てこと?

「…………………………」

 あっ、もしかして俺の唇、舐めた!?
 感触と、あの状態で出来ることを考えたら、そのくらいしかない!

「あ…? え…?」

 な…何でそんなことしたの? て聞くのは、絶対野暮だよね。徳永さん、全然普通だし。当たり前みたいにしてるし。別にこれ、セレブだからとかじゃなくて、アレだよね、あの…、その…、エッチなキスしようとしたんだよね…?
 ひゃ…ひゃ~~~~!!! キスして、てそういうことかぁ~!

「直央くん、大丈夫?」

 徳永さんが、俺の目の前で手を振ってる。
 あ…? これ、振り返したほうがいいヤツ…? じゃないヤツ…?
 てか! てか! てか!!

「ほわいとでーすごい…」
「…………はい?」

 お返しにエッチなキスするとか、ホワイトデーてすごい…。
 徳永さん、すごい…!

 でも、あれだよね? 俺から徳永さんにキスするのがお返しなんだから、あれだよね? そういうキスを、俺が徳永さんにするんだよね? 俺が! 俺が!? あはは、俺が~!?



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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (13)


「あはははははぁ~…………」
「え? え? 何? どうした? ちょっ、直央くん!」

 そのまま後ろに引っ繰り返りそうになったのを、徳永さんが何とか抱き留めてくれた。焦ったような徳永さんの顔の向こうに、きれいな天井が見える。
 ふははは……、俺が徳永さんに……。

「直央くん、大丈夫? ねぇ、大丈夫!?」
「だいじょー……ぶ…。徳永さん、すごい…て思ってた…」
「は?」

 だって、あんなサラッとエッチなキスしちゃうんだもん…。
 でっ…でも、こんなのきっと全然大したことないんだよね、徳永さんにしたら。きっともっとすごいの……

「ひゃあ~っ、無理無理っ! そんなの俺からなんて出来ないっ…!」
「危ない危ない、ぶつかるから、直央くん、落ち着いて」

 俺からキスするってだけでも十分に恥ずかしいのに、さっきのよりももっとエッチなチューするなんて、想像しただけで恥ずかしくて、顔が熱くて、頭を振ったら、徳永さんに止められた。
 てか、『想像するだけで』とか言って、想像も出来ないよ!

「でもっ! でもでも!」
「何、何、どうした」
「徳永さんはしてほしいんでしょ…? その…、もっとこぉ…………」

 エッチなヤツ…。

「え? 何?」
「さ…さっきみたいな…、徳永さんがしたみたいのの……もっとすごいヤツ…」
「すごいヤツ?」

 そんなことをいちいち口にするの、中学生みたいで恥ずかしいのに、徳永さんは全然分かってくれなくて、どういうこと? みたいな顔してる。
 徳永さん、俺より頭いいんだし、いっぱい経験してるんだから、察してよ!

「えっと…、ゴメン…………何?」
「もぉいい…」

 恥ずかしいから、もう絶対に言わない。察してくれない徳永さんが悪いんだもん。俺、徳永さんに言われたとおりにキスしたもん。ホワイトデーしたもん。

「ちょっ、直央くん、何? 何で急に拗ねるの? 直央くん?」
「何でもない…。もぉほあいとでー終わりにする…」
「えっ!? ホワイトデーの話の続きしてたの!?」
「………………」



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とびきりスペシャルなキスをあげるよ! (14)


 そこから分かってなかったの…?
 ずっとホワイトデーの話してたでしょ? キスしたでしょ? お返しでしょ?

「徳永さんのバカ…」
「いや、だって直央くん、急に笑い出したり暴れたりするから、何が何だか分かんなくて…、ゴメン」

 笑ってないし、暴れてな…………くないな。暴れたわけじゃないけど…、恥ずかしくて頭ブンブンしただけだけど…、確かに徳永さんにしたら、そう見えるか…。
 あれ? じゃあ徳永さんが話分かってないのって、俺のせい?
 もしかして俺、1人で頭の中だけで考えて、1人で恥ずかしがってたの?
 その行動自体が、死ぬほど恥ずかしいんだけど…。

「え、直央くん、もしかしてさっきの……その…、『もっとすごいヤツ』て…………キスのこと?」
「言わなくていい!!」

 やぁ~~~もぉ~~~~!!!! そんな、思い出したみたいに、話を蒸し返さないでほしい。あのとき気付かなかったんなら、一生気付かないでいてほしかった!!
 こうなると、さっきの倍以上に恥ずかしいんだけど!!!

「何、直央くん、もっとすごいキスしてくれんの?」
「しないよ、しない!! 何言ってんの、徳永さんっギャッ!」

 恥ずかしくて、徳永さんの腕から逃げようとしたのに、それより早く徳永さんにギュッと抱き締められた。
 ああぁぅぅうぁ~~~徳永さんの顔が近いぃ~~~。

「俺はしたいよ? 直央くんともっとキスしたいし、キス以上のことも、もっとしたい」

 目の前の徳永さんの顔は、いつもどおりめっちゃイケメンだけど、それがすんごい近い位置にあって、しかも何かドラマのセリフみたいなカッコいいことを、サラッと言って来た。
 ひゃ~~、こんなの俺が言ったって、絶対カッコつかないよ。てか、こんなセリフが様になる人、徳永さん以外に、この世に存在しないよ…!! しかも何だろう…、何ボイスて言うの? あま…甘い?

 どうしよう…、もう何も考えらんないよ…。
 何、キス以上のこと、て…。え、え? キス以上のこと、キス以上のことだよね? キス以上のこと~~~!!??

 …………………………。

「直央くん? 直央くん? 聞こえてる? てか、大丈夫?」
「…………ほあいとでー…………すごい…………」
「はい? ちょっ直央くん!?」

 そこから先の記憶は、ない。



*END*



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