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Sugar Baby! 2 (前編)
2008.02.28 Thu
「ねぇねぇ慶太、もう智紀さんとエッチしたー?」
「真琴!」
まだ慶太と真琴しかいない学生会室。
真琴と2人きりだと気付いた瞬間、慶太は回れ右をして部屋を出ていきたくなったが、それよりも先、真琴は妙に明るい声でそう尋ねてきた。
途端に慶太が耳まで赤くしたのは言うまでもない。
真琴はさらに笑みを深くして、慶太の背中にまとわり付いた。
「何、急に!」
「だって慶太から全然その後の話、聞かないからさぁ」
「別に何もないし! てか、あったって真琴になんか教えないし!」
「何だ、何もないのかぁ、つまんない」
唇を尖らせながら、真琴は慶太の体を揺さぶる。
「つまるとか、つまんないとかの問題じゃないし! 俺たちのこといちいち詮索するの、やめてよ」
「いいじゃーん。だって今どきさぁ、中学生だって、そこまで純愛じゃないっしょ?」
「うるさい! もう、そういう真琴はどうなの?」
慶太は背中から真琴を引き剥がすと、彼のほうに向き直った。
「どうって? はーちゃんと? 相変わらずだよ」
まだ顔の赤い慶太に対し、真琴はあっけらかんと答える。
時間が合えば遥斗の家に行くし、セックスもするし、時々遊びにも出かける。
「あー慶太、かわいー」
「何言ってんの? ってか、くっ付くのやめろよ」
今度は正面から抱き付かれて、慶太は困惑しながら、その体を押し返す。
「いいじゃん、減るもんじゃないしー」
キュウキュウ。
「真琴!」
「もー、慶太、智紀さんとチュウしてから、俺に対して冷たい…」
「うるさいってば! それとこれとは関係ないだろ。てか離れろって!」
真琴を引き離そうとする慶太に反して、真琴はさらに力を込めて慶太に抱き付いて来る。2人してジタバタしていると、学生会室のドアが開いて、拓海と智紀が姿を現した。
「うわっ!?」
――――ガッタンッ!!
2人がやって来たことに気付いた慶太が、そちらに気を向けた瞬間、そのままの勢いで真琴が慶太を押し倒してしまった。
「……何してんの、お前ら」
呆れた声を出したのは拓海で、智紀は困ったように2人を見ている。
「ちょっ…真琴、ホント離れて!」
選りに選ってこんなところ、何で見られないといけないのか。
慶太が必死に真琴を離そうとしていると、拓海が溜め息をついて、慶太に圧し掛かっている真琴の腕を引っ張って、その体を起こしてやった。
「真琴、あんまからかうなって」
「あぁーもう! もうちょっと慶太と話したいことがあったのにー」
「何を」
「恋バナ」
「はぁ?」
長い付き合いの拓海も、真琴の突拍子もない思考回路に、時々付いていけなくなる。
「あ…」
起き上がりかけた慶太の体を、智紀が引っ張り起こしてくれて。
別にそんなつもりはないけれど、手を繋いでいる、と思わず意識してしまって、慶太は体温が上がるのを感じた。
(意識しすぎだって、俺…)
「真琴!」
まだ慶太と真琴しかいない学生会室。
真琴と2人きりだと気付いた瞬間、慶太は回れ右をして部屋を出ていきたくなったが、それよりも先、真琴は妙に明るい声でそう尋ねてきた。
途端に慶太が耳まで赤くしたのは言うまでもない。
真琴はさらに笑みを深くして、慶太の背中にまとわり付いた。
「何、急に!」
「だって慶太から全然その後の話、聞かないからさぁ」
「別に何もないし! てか、あったって真琴になんか教えないし!」
「何だ、何もないのかぁ、つまんない」
唇を尖らせながら、真琴は慶太の体を揺さぶる。
「つまるとか、つまんないとかの問題じゃないし! 俺たちのこといちいち詮索するの、やめてよ」
「いいじゃーん。だって今どきさぁ、中学生だって、そこまで純愛じゃないっしょ?」
「うるさい! もう、そういう真琴はどうなの?」
慶太は背中から真琴を引き剥がすと、彼のほうに向き直った。
「どうって? はーちゃんと? 相変わらずだよ」
まだ顔の赤い慶太に対し、真琴はあっけらかんと答える。
時間が合えば遥斗の家に行くし、セックスもするし、時々遊びにも出かける。
「あー慶太、かわいー」
「何言ってんの? ってか、くっ付くのやめろよ」
今度は正面から抱き付かれて、慶太は困惑しながら、その体を押し返す。
「いいじゃん、減るもんじゃないしー」
キュウキュウ。
「真琴!」
「もー、慶太、智紀さんとチュウしてから、俺に対して冷たい…」
「うるさいってば! それとこれとは関係ないだろ。てか離れろって!」
真琴を引き離そうとする慶太に反して、真琴はさらに力を込めて慶太に抱き付いて来る。2人してジタバタしていると、学生会室のドアが開いて、拓海と智紀が姿を現した。
「うわっ!?」
――――ガッタンッ!!
2人がやって来たことに気付いた慶太が、そちらに気を向けた瞬間、そのままの勢いで真琴が慶太を押し倒してしまった。
「……何してんの、お前ら」
呆れた声を出したのは拓海で、智紀は困ったように2人を見ている。
「ちょっ…真琴、ホント離れて!」
選りに選ってこんなところ、何で見られないといけないのか。
慶太が必死に真琴を離そうとしていると、拓海が溜め息をついて、慶太に圧し掛かっている真琴の腕を引っ張って、その体を起こしてやった。
「真琴、あんまからかうなって」
「あぁーもう! もうちょっと慶太と話したいことがあったのにー」
「何を」
「恋バナ」
「はぁ?」
長い付き合いの拓海も、真琴の突拍子もない思考回路に、時々付いていけなくなる。
「あ…」
起き上がりかけた慶太の体を、智紀が引っ張り起こしてくれて。
別にそんなつもりはないけれど、手を繋いでいる、と思わず意識してしまって、慶太は体温が上がるのを感じた。
(意識しすぎだって、俺…)
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