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毒か蜜かも分からない (1)
2009.02.18 Wed
「お邪魔しまーす、…て、ちょっと!」
久々にやって来た智紀の家。
部屋に通されるなり、慶太はいきなり智紀の腕に抱き締められた。
「…んだよ」
今日は家族が家にいないから、て、本当は帰って来てすぐに抱き付こうとしたのを制されて、部屋まで我慢したというのに、相変わらず恥ずかしがり屋の恋人は、すんなりとは甘えてくれない。
「だっていきなりだから…」
「何だよ、じゃあ先に、『抱き締めるよー』て言えばいいわけ?」
「…それも何か間抜けな気が…」
「お前が、いきなりとか言うからだろ!」
子どもみたいな拗ね方をする智紀に苦笑しながら、慶太はカバンを置いた。学校帰り、そのまま連れて来てしまったから、テキストやらが入ったままだ。
慶太は壁際に寄り掛けるようにしてカバンを置いたつもりだったが、手を離して少しもしないうち、バランスを崩してカバンが倒れてしまった。
「あ…」
智紀の腕の中に収まった慶太は、その音に気付いて振り返ろうとしたが、智紀はそれを許さずにキスを仕掛ける。
「ん…」
甘やかなキスに翻弄されていた慶太は、けれど、コロコロと床を転がって来た筒状のモノが視界に入った瞬間、
「うわぁっ!!!」
何とも色気のない声を上げて智紀から離れて、それを拾い上げた。
「いってぇ…。慶太、お前…」
驚きの余り、抱き締めていた智紀を突き飛ばしていたらしい。
まったく身構えていなかった智紀は、いきなりの衝撃に床に引っ繰り返っていた。
「あ、あ、すすすすいません!!」
低い声で智紀に呼ばれた慶太は、その筒状のボトルを背後に隠して、焦ったように智紀に頭を下げた。
別にキスが嫌で智紀を突き飛ばしたわけではないし、でもそれにしたってこの仕打ちはひどすぎるから、謝るほかはない。
でもそれよりも、すっかり忘れていた、今この手の中にあるボトルの存在が…。
「お前、何隠してんだ、後ろ」
「ななな何でもないです!」
「何でもねぇわけねぇだろーが」
もし本当に何でもない、どうでもいいようなものだとしたら、そんなもののために、キスを中断し、あまつさへ恋人を突き飛ばしたというのか。
「ホントに何でもないんですー!」
「見せろ、このヤロ!」
「嫌だぁ~! うわーゴメンなさーい!!」
慶太はズリズリと後退しながら智紀から逃げたが、背中が壁にぶつかり、そして顔の両脇には智紀の手。
もう逃げ場がない。
「あ…あの…、…ん」
怒鳴られるか、怒られるか、ビクビクしながら智紀から目を伏せていた慶太は、唇に触れる柔らかな感触に驚いて目を開ければ、真正面には智紀の顔。
ビックリしてまた目を閉じる。
触れるだけの優しいキスは、けれど唇を舐められて、思わず口を少し開ければ、すぐに熱い舌が滑り込んでくる。
舌を絡める。
深いキス。
智紀の手が、慶太の体のラインを辿っていく。
「ん、ん…」
追い上げられるような感覚に堪らなくなって、慶太は智紀の背中に腕を回して縋った。
巧みなキスに、すっかり翻弄されて、気付かなかったのだ。
両手を智紀のほうに回せば、隠していたボトルがどうなるのか。
てことで、誰も覚えてないと思いますが、年末カウントダウン小ネタまつりの「すてきなプレゼント」のその後的なお話です。エロです。
久々にやって来た智紀の家。
部屋に通されるなり、慶太はいきなり智紀の腕に抱き締められた。
「…んだよ」
今日は家族が家にいないから、て、本当は帰って来てすぐに抱き付こうとしたのを制されて、部屋まで我慢したというのに、相変わらず恥ずかしがり屋の恋人は、すんなりとは甘えてくれない。
「だっていきなりだから…」
「何だよ、じゃあ先に、『抱き締めるよー』て言えばいいわけ?」
「…それも何か間抜けな気が…」
「お前が、いきなりとか言うからだろ!」
子どもみたいな拗ね方をする智紀に苦笑しながら、慶太はカバンを置いた。学校帰り、そのまま連れて来てしまったから、テキストやらが入ったままだ。
慶太は壁際に寄り掛けるようにしてカバンを置いたつもりだったが、手を離して少しもしないうち、バランスを崩してカバンが倒れてしまった。
「あ…」
智紀の腕の中に収まった慶太は、その音に気付いて振り返ろうとしたが、智紀はそれを許さずにキスを仕掛ける。
「ん…」
甘やかなキスに翻弄されていた慶太は、けれど、コロコロと床を転がって来た筒状のモノが視界に入った瞬間、
「うわぁっ!!!」
何とも色気のない声を上げて智紀から離れて、それを拾い上げた。
「いってぇ…。慶太、お前…」
驚きの余り、抱き締めていた智紀を突き飛ばしていたらしい。
まったく身構えていなかった智紀は、いきなりの衝撃に床に引っ繰り返っていた。
「あ、あ、すすすすいません!!」
低い声で智紀に呼ばれた慶太は、その筒状のボトルを背後に隠して、焦ったように智紀に頭を下げた。
別にキスが嫌で智紀を突き飛ばしたわけではないし、でもそれにしたってこの仕打ちはひどすぎるから、謝るほかはない。
でもそれよりも、すっかり忘れていた、今この手の中にあるボトルの存在が…。
「お前、何隠してんだ、後ろ」
「ななな何でもないです!」
「何でもねぇわけねぇだろーが」
もし本当に何でもない、どうでもいいようなものだとしたら、そんなもののために、キスを中断し、あまつさへ恋人を突き飛ばしたというのか。
「ホントに何でもないんですー!」
「見せろ、このヤロ!」
「嫌だぁ~! うわーゴメンなさーい!!」
慶太はズリズリと後退しながら智紀から逃げたが、背中が壁にぶつかり、そして顔の両脇には智紀の手。
もう逃げ場がない。
「あ…あの…、…ん」
怒鳴られるか、怒られるか、ビクビクしながら智紀から目を伏せていた慶太は、唇に触れる柔らかな感触に驚いて目を開ければ、真正面には智紀の顔。
ビックリしてまた目を閉じる。
触れるだけの優しいキスは、けれど唇を舐められて、思わず口を少し開ければ、すぐに熱い舌が滑り込んでくる。
舌を絡める。
深いキス。
智紀の手が、慶太の体のラインを辿っていく。
「ん、ん…」
追い上げられるような感覚に堪らなくなって、慶太は智紀の背中に腕を回して縋った。
巧みなキスに、すっかり翻弄されて、気付かなかったのだ。
両手を智紀のほうに回せば、隠していたボトルがどうなるのか。
てことで、誰も覚えてないと思いますが、年末カウントダウン小ネタまつりの「すてきなプレゼント」のその後的なお話です。エロです。
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柚子季杏 ⇒ きゃーー!!
覚えてますとも!!!!
例の品でございますね~!?
待ってました♪
んもぅ、智紀さん大好き~~(*´∀`*)
12ヶ月でエチ無かった分行っちゃいますか?!
クネクネの準備しながら待ってます( ´艸`)ムププ♪
例の品でございますね~!?
待ってました♪
んもぅ、智紀さん大好き~~(*´∀`*)
12ヶ月でエチ無かった分行っちゃいますか?!
クネクネの準備しながら待ってます( ´艸`)ムププ♪
高谷 ⇒ この2人大好きです!!
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
小ネタを載せた際、この続きのお話を~という声が多かったので、調子に乗って書いてしまいました(笑)
覚えていてくださいました!?
12か月のお話でエロがなかった分、ここで発揮しようかと(え、)
たぶん中編くらいの長さのお話になると思いますが、よろしくお願いします!
コメントありがとうございました!
覚えていてくださいました!?
12か月のお話でエロがなかった分、ここで発揮しようかと(え、)
たぶん中編くらいの長さのお話になると思いますが、よろしくお願いします!
コメントありがとうございました!
如月久美子 ⇒ >高谷さん
メイン3カプの中では、どうもダントツ人気らしいこの2人。
初めはエロとは無縁だったはずなのに、今では3カプの中で一番エロ比率が高いことに…(爆)
今回もそんな感じでエロなお話になると思いますが、どうぞお付き合いくださいね♪
コメントありがとうございました!
初めはエロとは無縁だったはずなのに、今では3カプの中で一番エロ比率が高いことに…(爆)
今回もそんな感じでエロなお話になると思いますが、どうぞお付き合いくださいね♪
コメントありがとうございました!
理+masa+ ⇒ 感激ぃ~♪
うっわぁ~~。
すっごく嬉しいです!ありがとうございます。
慶太、大っ好きなんですっ!!
昨日のコメの最後に、次のお話しは慶太が良いな~って
書こうかどうしようか迷ってたんですよ。(^^;
しかもエ、エロですか?
明日までに心の準備しときます。
すっごく嬉しいです!ありがとうございます。
慶太、大っ好きなんですっ!!
昨日のコメの最後に、次のお話しは慶太が良いな~って
書こうかどうしようか迷ってたんですよ。(^^;
しかもエ、エロですか?
明日までに心の準備しときます。
りり ⇒ ひ~~~~
慶たん!しかも転がっているのは
ヒアルロン酸入り温感ローション!!!!
ガッツリ実地で使われてしまうがいい…
続き読みに行ってきます!!
ヒアルロン酸入り温感ローション!!!!
ガッツリ実地で使われてしまうがいい…
続き読みに行ってきます!!
如月久美子 ⇒ >理+masa+さん
> 慶太、大っ好きなんですっ!!
慶タンに、大好きいただきました!
ありがとうございま~す。
3カプ6人の中では、何気に慶タンに人気集中です。
> 昨日のコメの最後に、次のお話しは慶太が良いな~って
> 書こうかどうしようか迷ってたんですよ。(^^;
何かこんなに期待されて……どうしよう、その気持ちを裏切らない作品に仕上がっていれば幸いですが(^_^;)
コメントありがとうございました!
慶タンに、大好きいただきました!
ありがとうございま~す。
3カプ6人の中では、何気に慶タンに人気集中です。
> 昨日のコメの最後に、次のお話しは慶太が良いな~って
> 書こうかどうしようか迷ってたんですよ。(^^;
何かこんなに期待されて……どうしよう、その気持ちを裏切らない作品に仕上がっていれば幸いですが(^_^;)
コメントありがとうございました!
如月久美子 ⇒ >りりさん
私も何のノリでヒアルロン酸入りのローションにしてしまったんだろう…。
初めてのローションプレイで、慶タンのお肌が荒れてもいけないですしね!?
……というか、私のPCちゃん、ローションプレイて単語を、普通に一発変換しましたが…。
コメントありがとうございました!
初めてのローションプレイで、慶タンのお肌が荒れてもいけないですしね!?
……というか、私のPCちゃん、ローションプレイて単語を、普通に一発変換しましたが…。
コメントありがとうございました!