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恋は七転び八起き (109)
2015.12.27 Sun
板屋越から、店員を呼ぶためのボタンを奪い取る。自分では絶対に食べ切れないのに、何をやっているだ。もしかしたら、板屋越も相当寄っているのかもしれない。
槇村の前には、トイレに行く前に飲んでいた中ジョッキの他に、新しく来た大ジョッキのビールがあるけれど、今2人の前にあるビールが、同じように槇村が席を立つ前に飲んでいたものの、すぐ次に来たビールだと、どうして言える? 槇村がいない間に、さらに1杯空けているかもしれないではないか。
それはそれでゾッとするが、しかしそう考えないと、この2人の酔い方に説明がつかない。
「ちょっ…、お前ら、今日月曜日なんだからな?」
「だから何だ、そんな細かいこと気にするなよ! 小っちゃい男だなっ!」
「やかましわっ」
会社員たる槇村や逢坂が、昨夜の酒が残った状態で出勤するのも非常によろしくないが、高校の教師である板屋越はさらにもっと絶対によくないだろうに、気にしなすぎだ。
「いいだろー、お前が央からメール来てめっちゃ浮かれてるから、飲まなきゃやってられないんだよっ」
「なっ…、何で知って…!」
確かに央から連絡は来たが、それをどうしてこの2人が知っている。しかも、そうだとしても、それがたくさん飲む理由であっていいはずがない。
「なっ、逢坂。ホントに央から連絡あったんだぞ。見てみ、槇村の顔。図星て顔してる。俺の言うこと、当たってただろ?」
「ホントだなぁ。なつめ、すごいなぁ」
顔!? と槇村は慌てて自分の顔に手をやる。自分が今、どんな顔をしているのか分からない。しかし、トイレで手を洗うときに鏡を見た限りでは、そんな変な顔なんてしていなかったはずだ。
「央からメール来て嬉しいのが、顔に出てるわ」
「央のこと好きなのが、溢れ出してるなっ」
へらへらと笑いながら好き勝手なことを言う2人に、槇村はもう何も言い返せない。
本当に2人が言うような顔をしているのかは分からないが、言っていないのに、央から連絡があったことを見抜いたからには、少なからずそんな表情をしているのだろう。
(こ…こんな酔っ払いに気付かれるくらいて…………俺今、どんな顔してる…!?)
もうダッシュでこの2人から逃げ出し、出来れば鏡でもう1度自分の顔を確認したかったが、そんなことをしなくても顔が赤いことは、熱くなった頬で十分に分かるし、いや、その前にこの大量の料理…!!
「槇村ー、せいぜい逮捕されないようになっ!」
「やかましいっ!」
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槇村の前には、トイレに行く前に飲んでいた中ジョッキの他に、新しく来た大ジョッキのビールがあるけれど、今2人の前にあるビールが、同じように槇村が席を立つ前に飲んでいたものの、すぐ次に来たビールだと、どうして言える? 槇村がいない間に、さらに1杯空けているかもしれないではないか。
それはそれでゾッとするが、しかしそう考えないと、この2人の酔い方に説明がつかない。
「ちょっ…、お前ら、今日月曜日なんだからな?」
「だから何だ、そんな細かいこと気にするなよ! 小っちゃい男だなっ!」
「やかましわっ」
会社員たる槇村や逢坂が、昨夜の酒が残った状態で出勤するのも非常によろしくないが、高校の教師である板屋越はさらにもっと絶対によくないだろうに、気にしなすぎだ。
「いいだろー、お前が央からメール来てめっちゃ浮かれてるから、飲まなきゃやってられないんだよっ」
「なっ…、何で知って…!」
確かに央から連絡は来たが、それをどうしてこの2人が知っている。しかも、そうだとしても、それがたくさん飲む理由であっていいはずがない。
「なっ、逢坂。ホントに央から連絡あったんだぞ。見てみ、槇村の顔。図星て顔してる。俺の言うこと、当たってただろ?」
「ホントだなぁ。なつめ、すごいなぁ」
顔!? と槇村は慌てて自分の顔に手をやる。自分が今、どんな顔をしているのか分からない。しかし、トイレで手を洗うときに鏡を見た限りでは、そんな変な顔なんてしていなかったはずだ。
「央からメール来て嬉しいのが、顔に出てるわ」
「央のこと好きなのが、溢れ出してるなっ」
へらへらと笑いながら好き勝手なことを言う2人に、槇村はもう何も言い返せない。
本当に2人が言うような顔をしているのかは分からないが、言っていないのに、央から連絡があったことを見抜いたからには、少なからずそんな表情をしているのだろう。
(こ…こんな酔っ払いに気付かれるくらいて…………俺今、どんな顔してる…!?)
もうダッシュでこの2人から逃げ出し、出来れば鏡でもう1度自分の顔を確認したかったが、そんなことをしなくても顔が赤いことは、熱くなった頬で十分に分かるし、いや、その前にこの大量の料理…!!
「槇村ー、せいぜい逮捕されないようになっ!」
「やかましいっ!」
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