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それでも好きなんだよ
2010.06.11 Fri
あ゛ーう゛ー。
あーあー…。
「うん、うん、それは分かってんだけどさぁ」
もう1時間。
かれこれ1時間は経ちますよ。
「えー、でもぉ…」
熱心に慶太が話をしている相手。
それは俺なんかじゃなくて、………………携帯電話。
こいつはもう1時間も俺を放って、携帯電話でお話し中。
俺だってそんなに心の狭い男じゃないけど、こればっかりは。いや、電話の相手が例えば俺の知らない慶太の友人だったらまだしも、相手は歩!
そうあの歩ですよ。
お前、明日学校あんだろ? そこでまた歩と会うんだろ!?
なのに何で、久々に会った恋人の俺をほったらかしにして、小一時間も電話中なんだよ!?
「慶太ー」
相手にされないのがつまんなくて、足先で慶太の脇腹をつつくと、ビクッと慶太の体が跳ね上がって、直後、キッと睨み付けられた。
コワッ! こいつって目力あるから、睨まれると結構怖いんだよなぁー。
でも俺、めげない!
もっかい慶太のほうに足を伸ばすと、それに気付いた慶太が、俺の足を叩いて落とした。
「テッ…」
ものすごい邪魔そうに俺のことを睨んで、慶太は俺の足が届かない範囲まで逃げていった。
おいっ! そりゃねぇだろ!?
「けーいーたー」
「もう、相川さん、うるさい」
携帯電話の受話口に手を当てて、迷惑そうにしている慶太。
でももう絶対に怯まない!
「テレフォンタイムは終わりです、慶太くん」
「え? ちょっ…相川さん!?」
慌てる慶太をよそに、慶太の手から携帯電話を取り上げる。電話の向こう、『慶太、どうしたのー?』なんて、のんきな歩の声がする。
「じゃ、そういうことだから、バイバイ歩」
『え? 智紀? は? え?』
まさか慶太の側に俺がいたなんて思ってもみなかったのか、歩は驚いた様子だったけど、それを無視して電話を切った。
「あ、相川さん…??」
「もうお預け食わされんのは、終わりだよな?」
「ちょ、ちょ、ちょっ、待っ…」
慶太の携帯電話をベッドのほうへと放って、抵抗しようとする慶太の両手を掴んだ。
「相川さん、あの、ちょっ…」
さっきまでキツイ視線で俺を睨んでた目が、ちょっと怯えを含んだようにオドオドと俺を見てる。
バカ、そんな顔したら、余計襲いたくなるだろ?
「相川さ……ま、待って…!」
「待てませーん」
ジタバタしてる慶太を封じ込めて、その唇を奪う。
「このままここでヤられんのと、おとなしくベッドに向かうとの、どっちがいい?」
唇に吐息が掛かるほどの距離で、とっておきの甘い声を出す。
すでに赤くなっていた慶太の顔が、ますます赤くなってって。その真っ赤な耳を食む。
「ひゃっ…!」
ビクッとなった慶太を抱き寄せる。
「どーすんの、慶太」
追い詰めるように、慶太の耳元で囁く。
熱く潤んだ瞳で見つめられて。
「…………ベッド……」
慶太のその言葉を聞き終わる前に、俺は慶太を抱き上げた。
歩なんかに、ぜってぇ負けねぇ!!
*END*
相変わらず…どうも相川さんより歩くんを優先してしまいがちな慶タンでした。
タイトルは「約30の嘘」様より。thanks!
あーあー…。
「うん、うん、それは分かってんだけどさぁ」
もう1時間。
かれこれ1時間は経ちますよ。
「えー、でもぉ…」
熱心に慶太が話をしている相手。
それは俺なんかじゃなくて、………………携帯電話。
こいつはもう1時間も俺を放って、携帯電話でお話し中。
俺だってそんなに心の狭い男じゃないけど、こればっかりは。いや、電話の相手が例えば俺の知らない慶太の友人だったらまだしも、相手は歩!
そうあの歩ですよ。
お前、明日学校あんだろ? そこでまた歩と会うんだろ!?
なのに何で、久々に会った恋人の俺をほったらかしにして、小一時間も電話中なんだよ!?
「慶太ー」
相手にされないのがつまんなくて、足先で慶太の脇腹をつつくと、ビクッと慶太の体が跳ね上がって、直後、キッと睨み付けられた。
コワッ! こいつって目力あるから、睨まれると結構怖いんだよなぁー。
でも俺、めげない!
もっかい慶太のほうに足を伸ばすと、それに気付いた慶太が、俺の足を叩いて落とした。
「テッ…」
ものすごい邪魔そうに俺のことを睨んで、慶太は俺の足が届かない範囲まで逃げていった。
おいっ! そりゃねぇだろ!?
「けーいーたー」
「もう、相川さん、うるさい」
携帯電話の受話口に手を当てて、迷惑そうにしている慶太。
でももう絶対に怯まない!
「テレフォンタイムは終わりです、慶太くん」
「え? ちょっ…相川さん!?」
慌てる慶太をよそに、慶太の手から携帯電話を取り上げる。電話の向こう、『慶太、どうしたのー?』なんて、のんきな歩の声がする。
「じゃ、そういうことだから、バイバイ歩」
『え? 智紀? は? え?』
まさか慶太の側に俺がいたなんて思ってもみなかったのか、歩は驚いた様子だったけど、それを無視して電話を切った。
「あ、相川さん…??」
「もうお預け食わされんのは、終わりだよな?」
「ちょ、ちょ、ちょっ、待っ…」
慶太の携帯電話をベッドのほうへと放って、抵抗しようとする慶太の両手を掴んだ。
「相川さん、あの、ちょっ…」
さっきまでキツイ視線で俺を睨んでた目が、ちょっと怯えを含んだようにオドオドと俺を見てる。
バカ、そんな顔したら、余計襲いたくなるだろ?
「相川さ……ま、待って…!」
「待てませーん」
ジタバタしてる慶太を封じ込めて、その唇を奪う。
「このままここでヤられんのと、おとなしくベッドに向かうとの、どっちがいい?」
唇に吐息が掛かるほどの距離で、とっておきの甘い声を出す。
すでに赤くなっていた慶太の顔が、ますます赤くなってって。その真っ赤な耳を食む。
「ひゃっ…!」
ビクッとなった慶太を抱き寄せる。
「どーすんの、慶太」
追い詰めるように、慶太の耳元で囁く。
熱く潤んだ瞳で見つめられて。
「…………ベッド……」
慶太のその言葉を聞き終わる前に、俺は慶太を抱き上げた。
歩なんかに、ぜってぇ負けねぇ!!
*END*
相変わらず…どうも相川さんより歩くんを優先してしまいがちな慶タンでした。
タイトルは「約30の嘘」様より。thanks!
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柚子季杏 ⇒
ここで怒って部屋を出るんじゃなく、きっちり取り返す辺りが相川さんですねww
慶ちゃんてばイケズなんだからぁ~( ´艸`)ムププ♪
この後きっちりベッドでその分を支払わされた事でしょうww
やっぱりこのCP好きだ~~(///∇//)テレテレ☆
慶ちゃんてばイケズなんだからぁ~( ´艸`)ムププ♪
この後きっちりベッドでその分を支払わされた事でしょうww
やっぱりこのCP好きだ~~(///∇//)テレテレ☆
如月久美子@携帯電話 ⇒
相川さん、何だかんだで尻に敷かれてますよね…(^o^;
慶タン、この後、たぁ~っぷりベッドでかわいがられちゃったんでしょうね(笑)
でも一番の被害者は、歩くんだったかも…(^o^;
コメントありがとうございました!
慶タン、この後、たぁ~っぷりベッドでかわいがられちゃったんでしょうね(笑)
でも一番の被害者は、歩くんだったかも…(^o^;
コメントありがとうございました!
- |2010.06.11
- |Fri
- |17:39
- |URL
- |EDIT|