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僕らの青春に明日はない (71)
2010.05.13 Thu
「…行ってくるよ。おにぎりとかでいいわけ? パン?」
「お米食べたいー」
そういうことなら仕方がないと、お金を出そうとした眞織に、それはいいと断って、亮は立ち上がった。
なんちゃって制服ショップに行ったことを思えば、おにぎりを買いに行くことなんて、全然大したことはない。
「なるべく急いでね。食べる時間なくなっちゃったら意味ないんだから」
「りょーかい」
「俺も行くー」
もう祐介も来たし、一緒にいなくてもいいよね? と、睦月はパタパタと亮に付いていった。
「おにぎり買う? おにぎり買う? お菓子は?」
「むっちゃん、さっき食べたばっかなんでしょ?」
「アイス食いたい」
亮だってそれほど気を付けているわけではないが、とくに睦月は食生活がいい加減で、空腹を感じたときにお腹がいっぱいになれば何でもいい、というスタンスだから困る。
平気で、お菓子でお腹いっぱいにしようとするし。
「アイスー」
「はいはい」
もしかして睦月、亮と2人になりたいからでなくて、アイスが食べたいから付いて来たとか?
(…………。だろうなぁ…)
アイスアイス~、と妙な節を付けて歌っているご機嫌な睦月を見ながら、やっぱりアイス目当てなんだろうなぁ、と亮は思う。
最近でこそ、"むっちゃん"と呼んでも嫌がられなくなったけれど、その地位が特別上がったようにも思えない。
そこが睦月らしいのだが。
「さっきねぇ、真大、女子高生の格好で、ショウちゃんと一緒に出てったんだよー」
「え、マジで?」
「準備終わったって、カズちゃんに場所譲ってくれてー、そんでショウちゃんと一緒に外回ってくるって」
「あぁ、それでさっきカズに、祐介と一緒に行けっつったんだ?」
「…ん。まぁカズちゃんのことだから、行かないとは思ったけど」
即答で嫌だと言わなかっただけ、少しは心が強くなったのだろうか。
けれど、真大と翔真の2人と違って、和衣と祐介では、何だか却ってギクシャクしそうな気もするが。
「でも、こういうイベントとかで女装してなくても、普通に手繋げたらいいのにね」
「…そだね。…………、亮、早くアイス買おうよ。遅くなると、愛菜ちゃんたちに怒られる」
「アイスじゃなくて、おにぎりでしょ」
「アイスも買うの」
「うん」
亮はコツンと、隣を歩く睦月の手の甲に、自分のをぶつけた。
「カズちゃん、優勝しないかなー。そしたら、ゆっちと旅行行けるのに」
「そうだな」
「俺、旅行て、面倒くさいから、あんま好きじゃないー」
「そうなの?」
「でも亮が連れてってくれるなら、行ってもいいよ?」
亮の顔を覗き込んだ睦月が、ニパッと笑った。
「お米食べたいー」
そういうことなら仕方がないと、お金を出そうとした眞織に、それはいいと断って、亮は立ち上がった。
なんちゃって制服ショップに行ったことを思えば、おにぎりを買いに行くことなんて、全然大したことはない。
「なるべく急いでね。食べる時間なくなっちゃったら意味ないんだから」
「りょーかい」
「俺も行くー」
もう祐介も来たし、一緒にいなくてもいいよね? と、睦月はパタパタと亮に付いていった。
「おにぎり買う? おにぎり買う? お菓子は?」
「むっちゃん、さっき食べたばっかなんでしょ?」
「アイス食いたい」
亮だってそれほど気を付けているわけではないが、とくに睦月は食生活がいい加減で、空腹を感じたときにお腹がいっぱいになれば何でもいい、というスタンスだから困る。
平気で、お菓子でお腹いっぱいにしようとするし。
「アイスー」
「はいはい」
もしかして睦月、亮と2人になりたいからでなくて、アイスが食べたいから付いて来たとか?
(…………。だろうなぁ…)
アイスアイス~、と妙な節を付けて歌っているご機嫌な睦月を見ながら、やっぱりアイス目当てなんだろうなぁ、と亮は思う。
最近でこそ、"むっちゃん"と呼んでも嫌がられなくなったけれど、その地位が特別上がったようにも思えない。
そこが睦月らしいのだが。
「さっきねぇ、真大、女子高生の格好で、ショウちゃんと一緒に出てったんだよー」
「え、マジで?」
「準備終わったって、カズちゃんに場所譲ってくれてー、そんでショウちゃんと一緒に外回ってくるって」
「あぁ、それでさっきカズに、祐介と一緒に行けっつったんだ?」
「…ん。まぁカズちゃんのことだから、行かないとは思ったけど」
即答で嫌だと言わなかっただけ、少しは心が強くなったのだろうか。
けれど、真大と翔真の2人と違って、和衣と祐介では、何だか却ってギクシャクしそうな気もするが。
「でも、こういうイベントとかで女装してなくても、普通に手繋げたらいいのにね」
「…そだね。…………、亮、早くアイス買おうよ。遅くなると、愛菜ちゃんたちに怒られる」
「アイスじゃなくて、おにぎりでしょ」
「アイスも買うの」
「うん」
亮はコツンと、隣を歩く睦月の手の甲に、自分のをぶつけた。
「カズちゃん、優勝しないかなー。そしたら、ゆっちと旅行行けるのに」
「そうだな」
「俺、旅行て、面倒くさいから、あんま好きじゃないー」
「そうなの?」
「でも亮が連れてってくれるなら、行ってもいいよ?」
亮の顔を覗き込んだ睦月が、ニパッと笑った。
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柚子季杏 ⇒
む、むっちゃ……(;゚∀゚)=3
手の甲にコツンもキャッ(/∀\*))★ でしたけど
やばい、最後にやられましたがな!!
にぱって!!
きゃ~~~~(///∇//)テレテレ☆
可愛過ぎる♪
手の甲にコツンもキャッ(/∀\*))★ でしたけど
やばい、最後にやられましたがな!!
にぱって!!
きゃ~~~~(///∇//)テレテレ☆
可愛過ぎる♪
りり ⇒
あああああ(壊
亮たん……なんでわたしはこんなにわんこが好きなんだろう。
犬系男子至上主義だったらしいです。
むっちゃん可愛いいいいいいい
「でも亮が連れてってくれるなら、行ってもいいよ?」
無自覚男殺し……。
亮たん……なんでわたしはこんなにわんこが好きなんだろう。
犬系男子至上主義だったらしいです。
むっちゃん可愛いいいいいいい
「でも亮が連れてってくれるなら、行ってもいいよ?」
無自覚男殺し……。
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
手の甲にコツン、萌えてくださって、ありがとうございます~。
この2人は、意外と心で通じ合ってるかなぁ、と思います。
亮タンがむっちゃんのことを分かってるのはもちろんですが、むっちゃんもそうなんですよね(言葉足らずではありますが(笑))
でも、旅行なんて嫌いだけど、亮タンが連れてってくれるなら……て、むっちゃん、小悪魔ですよね(笑)
コメントありがとうございました!
この2人は、意外と心で通じ合ってるかなぁ、と思います。
亮タンがむっちゃんのことを分かってるのはもちろんですが、むっちゃんもそうなんですよね(言葉足らずではありますが(笑))
でも、旅行なんて嫌いだけど、亮タンが連れてってくれるなら……て、むっちゃん、小悪魔ですよね(笑)
コメントありがとうございました!
如月久美子 ⇒ >りりさん
> あああああ(壊
> 亮たん……なんでわたしはこんなにわんこが好きなんだろう。
> 犬系男子至上主義だったらしいです。
亮タン、カッコいい男の子なんですが、若干ヘタレで、ワンコ気質。
気に入っていただいて、ありがとうございます~。
犬系男子、何かいい言葉ですね~。私も至上主義かも~。
> むっちゃん可愛いいいいいいい
> 「でも亮が連れてってくれるなら、行ってもいいよ?」
> 無自覚男殺し……。
そうなんです。
むっちゃん、小悪魔なんですよ~、それが無自覚なんて、ホント最強ですよね。
亮タンもそこにメロメロなのかも(*^_^*)
コメントありがとうございました!
> 亮たん……なんでわたしはこんなにわんこが好きなんだろう。
> 犬系男子至上主義だったらしいです。
亮タン、カッコいい男の子なんですが、若干ヘタレで、ワンコ気質。
気に入っていただいて、ありがとうございます~。
犬系男子、何かいい言葉ですね~。私も至上主義かも~。
> むっちゃん可愛いいいいいいい
> 「でも亮が連れてってくれるなら、行ってもいいよ?」
> 無自覚男殺し……。
そうなんです。
むっちゃん、小悪魔なんですよ~、それが無自覚なんて、ホント最強ですよね。
亮タンもそこにメロメロなのかも(*^_^*)
コメントありがとうございました!