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僕らの青春に明日はない (70)
2010.05.12 Wed
「マジでさ、店員さん女子高生なの。明らかに若いの。それが3人くらいいて、俺らのことを、ちょ~~~~不審そうに見てるわけ」
「あはは、不審者だ」
店の前まで着た瞬間、騙された! と2人はすぐに思ったが、ここまで来て引き返すわけにはいかなくて、変態だと思われるのを覚悟で店内に入ったのだ。
恥ずかしいのは一瞬だけ、もう2度と来ることもないだろうから、変態とでも何とでも思ってくれ! とヤケになったが、店員さんの視線を浴びた瞬間、変態ならまだしも、不審者と思われたらマズイと気が付いた。
だって、万が一通報とかされてしまったら…――――本気でそう思った。
「ギャハハハ、なんちゃって制服のお店で逮捕! とか、超間抜けなんだけど!」
「もう、笑い事じゃないんだからね、むっちゃん」
「そんなとこで捕まっちゃったら、完全に変態だよねー」
睦月が気持ちよく寝ている間に、そんなことがあったとは。
亮と祐介には申し訳ないが、おかしくて仕方がない。
「イヒヒヒ、フハハハ!」
「むっちゃん、笑い過ぎ!」
しかも何か笑い方、変だし。
しかし睦月は、なんちゃって制服ショップで挙動不審になっている亮と祐介を想像したら、笑いが止まらない。
一体どんな顔で、会計とかして来たんだろう。
イケメンのくせに、彼女の尻に敷かれてんの? とか思われたのだろうか。それとも、靴のサイズからして、もしかして自分で履く気? とか思われていたりして。
きっと2人が帰った後、女子高生店員さんたちは、彼らの話題で持ち切りだったに違いない。
「ねぇねぇ亮ー、またお使い頼んでもいいー?」
「イヤ」
睦月が腹を抱えて笑っていたら、財布を手にした眞織がやって来た。
しかしその掛けられた言葉に、亮は即行で拒絶する。
もう騙されるもんか。
あんな羞恥プレイ、一生に1度で十分だ。
「お願い。お昼、何か買ってきて」
「え、お昼?」
「カズちゃん、お腹空いたって。よく考えたら、何も食べてなかった」
そういえば、亮が作ってくれたおにぎりを食べた睦月と違って、ここに来てすぐ準備に取り掛かった和衣は、昨日の夜ごはんを食べて以来、何も口にしていない。
実はずっと言おうと思っていたのだが、寝坊した自分に非があったので、和衣は言い出せずにいて。
しかし、とうとう我慢できなくなったのと、もしこのまま何も食べずにステージに上がって、お腹が鳴ってしまったら、恥ずかしくて耐えられない! と、お腹が空いていることを打ち明けたのだ。
「カズちゃんも、真大みたいに、その格好で行ってくれば? ゆっちと」
「う、ぐ…それは…」
確かにそれは、和衣もチラッと思ったことだ。
この格好なら、堂々と祐介と腕を組んで行くことだって出来る。
でも。
「やっぱ恥ずかしい…」
どうにもそれは決心が付かず、和衣はガックリと項垂れた。
「あはは、不審者だ」
店の前まで着た瞬間、騙された! と2人はすぐに思ったが、ここまで来て引き返すわけにはいかなくて、変態だと思われるのを覚悟で店内に入ったのだ。
恥ずかしいのは一瞬だけ、もう2度と来ることもないだろうから、変態とでも何とでも思ってくれ! とヤケになったが、店員さんの視線を浴びた瞬間、変態ならまだしも、不審者と思われたらマズイと気が付いた。
だって、万が一通報とかされてしまったら…――――本気でそう思った。
「ギャハハハ、なんちゃって制服のお店で逮捕! とか、超間抜けなんだけど!」
「もう、笑い事じゃないんだからね、むっちゃん」
「そんなとこで捕まっちゃったら、完全に変態だよねー」
睦月が気持ちよく寝ている間に、そんなことがあったとは。
亮と祐介には申し訳ないが、おかしくて仕方がない。
「イヒヒヒ、フハハハ!」
「むっちゃん、笑い過ぎ!」
しかも何か笑い方、変だし。
しかし睦月は、なんちゃって制服ショップで挙動不審になっている亮と祐介を想像したら、笑いが止まらない。
一体どんな顔で、会計とかして来たんだろう。
イケメンのくせに、彼女の尻に敷かれてんの? とか思われたのだろうか。それとも、靴のサイズからして、もしかして自分で履く気? とか思われていたりして。
きっと2人が帰った後、女子高生店員さんたちは、彼らの話題で持ち切りだったに違いない。
「ねぇねぇ亮ー、またお使い頼んでもいいー?」
「イヤ」
睦月が腹を抱えて笑っていたら、財布を手にした眞織がやって来た。
しかしその掛けられた言葉に、亮は即行で拒絶する。
もう騙されるもんか。
あんな羞恥プレイ、一生に1度で十分だ。
「お願い。お昼、何か買ってきて」
「え、お昼?」
「カズちゃん、お腹空いたって。よく考えたら、何も食べてなかった」
そういえば、亮が作ってくれたおにぎりを食べた睦月と違って、ここに来てすぐ準備に取り掛かった和衣は、昨日の夜ごはんを食べて以来、何も口にしていない。
実はずっと言おうと思っていたのだが、寝坊した自分に非があったので、和衣は言い出せずにいて。
しかし、とうとう我慢できなくなったのと、もしこのまま何も食べずにステージに上がって、お腹が鳴ってしまったら、恥ずかしくて耐えられない! と、お腹が空いていることを打ち明けたのだ。
「カズちゃんも、真大みたいに、その格好で行ってくれば? ゆっちと」
「う、ぐ…それは…」
確かにそれは、和衣もチラッと思ったことだ。
この格好なら、堂々と祐介と腕を組んで行くことだって出来る。
でも。
「やっぱ恥ずかしい…」
どうにもそれは決心が付かず、和衣はガックリと項垂れた。
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COMMENT-FORM
柚子季杏 ⇒ ぶはは((笑´∀`))ヶラヶラ
亮とゆっちには悪いと思いつつ、想像したら笑えますwww
頑張ったね、2人とも( ´艸`)ムププ♪
いよいよその時が迫ってきましたね~。
むっちゃんの心からの応援も受けた事だし、カズちゃんガンバレー!
そうだよ、今の内にゆっちと腕組んで歩いてきちゃえ!
って、マヒロたんと違って、女装しててもカズちゃんの乙女ぶり(なんか言い回しが不思議ww)は変わらずですしねぇ…ゆっちさん、まだひとことも口利いて無いってことは、また見惚れてるのかしらw
このお話も既に70話なんですね!
頑張ったね、2人とも( ´艸`)ムププ♪
いよいよその時が迫ってきましたね~。
むっちゃんの心からの応援も受けた事だし、カズちゃんガンバレー!
そうだよ、今の内にゆっちと腕組んで歩いてきちゃえ!
って、マヒロたんと違って、女装しててもカズちゃんの乙女ぶり(なんか言い回しが不思議ww)は変わらずですしねぇ…ゆっちさん、まだひとことも口利いて無いってことは、また見惚れてるのかしらw
このお話も既に70話なんですね!
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
> 亮とゆっちには悪いと思いつつ、想像したら笑えますwww
> 頑張ったね、2人とも( ´艸`)ムププ♪
まったく2人とも、完全なるとばっちり。
カズちゃんですら逃げたのに、なんちゃって制服のお店に…(笑)
でも、よく出来ました(●^o^●)
> いよいよその時が迫ってきましたね~。
> むっちゃんの心からの応援も受けた事だし、カズちゃんガンバレー!
> そうだよ、今の内にゆっちと腕組んで歩いてきちゃえ!
> って、マヒロたんと違って、女装しててもカズちゃんの乙女ぶり(なんか言い回しが不思議ww)は変わらずですしねぇ…ゆっちさん、まだひとことも口利いて無いってことは、また見惚れてるのかしらw
カズちゃん本人は全然乗り切れてないんですが、周りはみんな一生懸命応援してるんですよね。
ちょっかいばっか出してるむっちゃんも、やっぱりカズちゃんのことを応援してます。
ゆっちさんは相変わらず…。
ノリで女装を褒められるようなタイプではないし、そういう意味ではカズちゃんに似てるかも?? (笑)
> このお話も既に70話なんですね!
あいー。
まさかまさかの70話。なのにまだコンテスト本番に行き付いてないんですが(^_^;)、まだまだお付き合いくださいませ!
コメントありがとうございました!
> 頑張ったね、2人とも( ´艸`)ムププ♪
まったく2人とも、完全なるとばっちり。
カズちゃんですら逃げたのに、なんちゃって制服のお店に…(笑)
でも、よく出来ました(●^o^●)
> いよいよその時が迫ってきましたね~。
> むっちゃんの心からの応援も受けた事だし、カズちゃんガンバレー!
> そうだよ、今の内にゆっちと腕組んで歩いてきちゃえ!
> って、マヒロたんと違って、女装しててもカズちゃんの乙女ぶり(なんか言い回しが不思議ww)は変わらずですしねぇ…ゆっちさん、まだひとことも口利いて無いってことは、また見惚れてるのかしらw
カズちゃん本人は全然乗り切れてないんですが、周りはみんな一生懸命応援してるんですよね。
ちょっかいばっか出してるむっちゃんも、やっぱりカズちゃんのことを応援してます。
ゆっちさんは相変わらず…。
ノリで女装を褒められるようなタイプではないし、そういう意味ではカズちゃんに似てるかも?? (笑)
> このお話も既に70話なんですね!
あいー。
まさかまさかの70話。なのにまだコンテスト本番に行き付いてないんですが(^_^;)、まだまだお付き合いくださいませ!
コメントありがとうございました!