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僕らの青春に明日はない (61)
2010.05.03 Mon
あぁ、あと何回くらいこの遣り取りを繰り返せば、和衣は諦めて自分の部屋に帰ってくれるんだろう。
そうしているうちに、朝が来そう…。
「あーもう、カズ…」
「……ぅんー…にゃにしてん、の…?」
「むっちゃん!」
亮と和衣があれこれ遣り合っているうち、とうとう目を覚ましてしまったのか、睦月が目をこすりながらベッドを下りてきた。
「…………、カズちゃん…?」
フラフラとした足取りで亮と和衣のところにやって来た睦月は、しかしどう見ても、間違いなく寝惚けている。
「むっちゃん、俺、眠れないの、どうしよ」
「……ねむれ…、んー…ダメ、寝る…」
「だからね、眠れないの」
「寝るー…」
睦月が寝惚けていることに気付いていないのか、和衣は懸命に睦月に話し掛けるが、全然話が噛み合っていない。
しかし睦月も、起きようとがんばって、目をゴシゴシしているけれど、その努力はまったく功を奏しておらず、瞬きはどんどんゆっくりになっていっている。
「寝、る…」
「あぶ、危な、むっちゃん…!」
「んー…」
立ったままの状態で眠りに落ちそうになった睦月を、慌てて亮が支える。その様子に、ようやく和衣が、睦月は寝惚けているのだということに気が付いた。
「むっちゃーん…」
「カズ、ちゃ…、寝…」
「…ぅ?」
もうそのまま眠ってしまうのかと思った睦月の手が、ガシッと和衣の腕を掴んだ。
「むっちゃん?」
「寝る…、寝よ…?」
クイと和衣の腕を力なく引っ張る睦月は、どうやら和衣に一緒に寝ようと言いたいらしい。
和衣は困ったように亮を見た。
眠れるんだったら、和衣的には睦月だろうと亮だろうと一緒に寝るけれど、よく考えたら、恋人のいる男と一緒に寝るなんて、そんなの絶対マズイ気がする。
しかも同じ部屋にその恋人がいるのに。
「…………。早く寝ろ」
眠ってしまった睦月を抱き上げると、亮は和衣の頭を小突いて、2人を睦月のベッドに連れていく。
「りょぉー…」
「うっせぇな、俺だって眠ぃんだよ。今度こそ寝なかったら、もう知らねぇからな」
狭いベッドに無理やり2人を寝かすと、亮は隣の自分のベッドに潜り込んでしまった。
そりゃ、出来れば俺が睦月と一緒に寝たいよ…とは思っても、和衣と違って、亮は余計な嫉妬なんてしないタチだし、まさか和衣と睦月の仲を疑うようなバカなまねもしない。
それよりも、明日に影響しないように、さっさと寝てくれるに越したことはなかった。
「……亮、おやすみ…」
そうしているうちに、朝が来そう…。
「あーもう、カズ…」
「……ぅんー…にゃにしてん、の…?」
「むっちゃん!」
亮と和衣があれこれ遣り合っているうち、とうとう目を覚ましてしまったのか、睦月が目をこすりながらベッドを下りてきた。
「…………、カズちゃん…?」
フラフラとした足取りで亮と和衣のところにやって来た睦月は、しかしどう見ても、間違いなく寝惚けている。
「むっちゃん、俺、眠れないの、どうしよ」
「……ねむれ…、んー…ダメ、寝る…」
「だからね、眠れないの」
「寝るー…」
睦月が寝惚けていることに気付いていないのか、和衣は懸命に睦月に話し掛けるが、全然話が噛み合っていない。
しかし睦月も、起きようとがんばって、目をゴシゴシしているけれど、その努力はまったく功を奏しておらず、瞬きはどんどんゆっくりになっていっている。
「寝、る…」
「あぶ、危な、むっちゃん…!」
「んー…」
立ったままの状態で眠りに落ちそうになった睦月を、慌てて亮が支える。その様子に、ようやく和衣が、睦月は寝惚けているのだということに気が付いた。
「むっちゃーん…」
「カズ、ちゃ…、寝…」
「…ぅ?」
もうそのまま眠ってしまうのかと思った睦月の手が、ガシッと和衣の腕を掴んだ。
「むっちゃん?」
「寝る…、寝よ…?」
クイと和衣の腕を力なく引っ張る睦月は、どうやら和衣に一緒に寝ようと言いたいらしい。
和衣は困ったように亮を見た。
眠れるんだったら、和衣的には睦月だろうと亮だろうと一緒に寝るけれど、よく考えたら、恋人のいる男と一緒に寝るなんて、そんなの絶対マズイ気がする。
しかも同じ部屋にその恋人がいるのに。
「…………。早く寝ろ」
眠ってしまった睦月を抱き上げると、亮は和衣の頭を小突いて、2人を睦月のベッドに連れていく。
「りょぉー…」
「うっせぇな、俺だって眠ぃんだよ。今度こそ寝なかったら、もう知らねぇからな」
狭いベッドに無理やり2人を寝かすと、亮は隣の自分のベッドに潜り込んでしまった。
そりゃ、出来れば俺が睦月と一緒に寝たいよ…とは思っても、和衣と違って、亮は余計な嫉妬なんてしないタチだし、まさか和衣と睦月の仲を疑うようなバカなまねもしない。
それよりも、明日に影響しないように、さっさと寝てくれるに越したことはなかった。
「……亮、おやすみ…」
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