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僕らの青春に明日はない (57)
2010.04.29 Thu
「でもさぁ、駅とかで階段上ってる子とか、パンツ見えるよね」
「…むっちゃん、見てんの?」
「亮が見てる」
「見てない!」
勝手なことを言う睦月に、亮が慌てて突っ込む。
まぁ男の子なんだし、見えて嬉しくない、ということはないけれど。
「ねぇー…だったらもうちょっと丈の長いスカートにしようよぉ…。俺、パンツ見えないように行動するなんて、そんなの無理なんだけど…」
スカートを穿くたびに、パンツが見えると注意される和衣は、とうとう根を上げた。
スカートの丈さえもっと長ければ、パンツが見えるなんてこと、ないはずなのに。
「ダメダメ。女子高生はスカート短いの」
「でもパンツ見えるー…」
「ちょっと見えるくらいなら、いいの。丸見えじゃなきゃ」
「……そうなの?」
パンツ見える! と何度も怒られていたから、絶対に見せてはいけないのかと思っていたら、眞織から意外な言葉が出る。
ちょっとなら、見えてもいいの?
「チラリズムだってば! ガバッて見せられるより、チラ見せのほうが萌えるでしょ?」
「そ…そう?」
「そりゃそうでしょ。ねぇ、亮?」
「俺に振るな!」
ピンと来ていない和衣を説得するのに、なぜか引き合いに出された亮は慌てまくる。
これじゃあ、女の子のパンツばっかり覗いている変態みたいだ。
「でも、見えるっつったって、男モンのトランクスだけどね。カズちゃん、女の子のパンツ穿く?」
「穿かないっ!」
パンツを見せるなと言われているのに、いつの間にか、パンツをチラッと見せる方向になっているし、もう何が何だか分からない。
とりあえず、女の子のパンツは、断固拒否だけれど。
「ま、パンツはあとで考えるとして…」
「考えないよ! ヤダよ、自分の穿く!」
「はいはい。じゃ、カズちゃん、立って?」
何だか簡単に受け流されてしまったけれど、本当に大丈夫なんだよね? 俺、女の子のパンツ、穿かなくていいんだよね…?
和衣は不安に思いながらも、言われたとおりに立ち上がった。
「おぉ~!」
「かわいいっ! カズちゃん、ホントかわいい! マジで女子高生みたい!」
立ち上がった途端、愛菜と眞織から歓声が上がる。
けれど、そんなふうに喜ばれたって、和衣にしたら恥ずかしいだけだ。
先日の衣装合わせのときには気にならなかったスカートの丈も、今日は何だか妙に短い気がするし、さっきからパンツパンツと言われているから、見えてるんじゃないかって、気になって仕方がない。
「は…恥ずかしぃ…。もういいよね? もう終わったし、着替えていいでしょ?」
「カズちゃん! これくらいでそんなに恥ずかしがってたら、本番どうすんの? もっと大勢の前に立つんだよ?」
「うぅ…だって、めっちゃ恥ずかしいもん…」
愛菜の言うことは尤もで、本番になれば、和衣はこの格好でステージの上に立ち、人前に出るのだ。こんなことで恥ずかしがっているわけにはいかないことくらい、和衣だって十二分に分かっている。
でも、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
「…むっちゃん、見てんの?」
「亮が見てる」
「見てない!」
勝手なことを言う睦月に、亮が慌てて突っ込む。
まぁ男の子なんだし、見えて嬉しくない、ということはないけれど。
「ねぇー…だったらもうちょっと丈の長いスカートにしようよぉ…。俺、パンツ見えないように行動するなんて、そんなの無理なんだけど…」
スカートを穿くたびに、パンツが見えると注意される和衣は、とうとう根を上げた。
スカートの丈さえもっと長ければ、パンツが見えるなんてこと、ないはずなのに。
「ダメダメ。女子高生はスカート短いの」
「でもパンツ見えるー…」
「ちょっと見えるくらいなら、いいの。丸見えじゃなきゃ」
「……そうなの?」
パンツ見える! と何度も怒られていたから、絶対に見せてはいけないのかと思っていたら、眞織から意外な言葉が出る。
ちょっとなら、見えてもいいの?
「チラリズムだってば! ガバッて見せられるより、チラ見せのほうが萌えるでしょ?」
「そ…そう?」
「そりゃそうでしょ。ねぇ、亮?」
「俺に振るな!」
ピンと来ていない和衣を説得するのに、なぜか引き合いに出された亮は慌てまくる。
これじゃあ、女の子のパンツばっかり覗いている変態みたいだ。
「でも、見えるっつったって、男モンのトランクスだけどね。カズちゃん、女の子のパンツ穿く?」
「穿かないっ!」
パンツを見せるなと言われているのに、いつの間にか、パンツをチラッと見せる方向になっているし、もう何が何だか分からない。
とりあえず、女の子のパンツは、断固拒否だけれど。
「ま、パンツはあとで考えるとして…」
「考えないよ! ヤダよ、自分の穿く!」
「はいはい。じゃ、カズちゃん、立って?」
何だか簡単に受け流されてしまったけれど、本当に大丈夫なんだよね? 俺、女の子のパンツ、穿かなくていいんだよね…?
和衣は不安に思いながらも、言われたとおりに立ち上がった。
「おぉ~!」
「かわいいっ! カズちゃん、ホントかわいい! マジで女子高生みたい!」
立ち上がった途端、愛菜と眞織から歓声が上がる。
けれど、そんなふうに喜ばれたって、和衣にしたら恥ずかしいだけだ。
先日の衣装合わせのときには気にならなかったスカートの丈も、今日は何だか妙に短い気がするし、さっきからパンツパンツと言われているから、見えてるんじゃないかって、気になって仕方がない。
「は…恥ずかしぃ…。もういいよね? もう終わったし、着替えていいでしょ?」
「カズちゃん! これくらいでそんなに恥ずかしがってたら、本番どうすんの? もっと大勢の前に立つんだよ?」
「うぅ…だって、めっちゃ恥ずかしいもん…」
愛菜の言うことは尤もで、本番になれば、和衣はこの格好でステージの上に立ち、人前に出るのだ。こんなことで恥ずかしがっているわけにはいかないことくらい、和衣だって十二分に分かっている。
でも、恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
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