スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
僕らの青春に明日はない (56)
2010.04.28 Wed
「ゆっちー、ちょっと緊張し過ぎなんじゃないの~?」
「ちょっ…睦月、重い!」
お菓子に釣られ、ずっと大人しく睦月が、和衣のメイクが終わったことに気付き、さっそくそばに寄って来ると、祐介の背中にこれでもかと伸し掛かった。
緊張していると言えばしているのかもしれないが、そんなこといちいち睦月に指摘されたくない。
というか、和衣が絶対にヤキモチを焼くから、早く離れてほしい。そう思ってチラリと和衣を見れば、案の定、和衣はむぅ…と唇を尖らせていた。
が、しかし、そこはそれ。
睦月は分かっていて、祐介から離れようとしない。
「むっちゃんっ!」
「なーにー? あ、カズちゃんがかわいくなってるー」
堪え切れずに和衣が声を上げても、睦月は気にするふうもなく、メイクアップの終わった和衣の顔をまじまじと見ている。
「ゆっちさん、どうですか? 女子高生のカズちゃんを見て」
「えっ…」
マイクを持つマネで、睦月は背後から、こぶしを祐介の口元へ持っていく。
いろんなことで、すっかり動揺している祐介は、そんな睦月に突っ込みを返すことも出来ない。
「むっちゃん、いつまでもそんなとこ乗っかってんじゃないの」
「ギャッ」
突然、睦月の体が宙に浮いた。
亮が睦月の腰を後ろから抱き抱え、祐介から引き剥がしたのだ。
祐介にベッタリくっ付く睦月を見て、嫉妬心を燃やしていたのは、何も和衣だけではないのだ。
「ちょっ亮、ヤダ、擽ったいー」
ちょうど脇腹の辺りに、亮の手が来てしまったものだから、睦月は擽ったくて、身を捩る。
助けてよー、と睦月は祐介のほうに手を伸ばすが、ようやく睦月から解放された祐介は、もちろん、そんな睦月を助けるはずもなくて。
「アンタたち、何かわいいことしてんの」
ベチンと亮の頭を叩いて、睦月を救出したのは眞織だ。
今日のメインは和衣なのに、全然関係ないところで、勝手に盛り上がらないでもらいたい。
「しっかりカズちゃんのこと見てよ」
「見てるよー。カズちゃん、かわいいかわいい。おパンツ見えてるけど」
愛菜と眞織の前だというのに、亮に後ろから腰に腕を回されたままでも、睦月はそんなこと全然気にならないのか、睦月は笑いながらパンツ丸見えの和衣を指摘する。
「カーズーちゃん! 女の子なんだから、足は閉じる!」
「あぅ…」
モゾモゾと足を動かし、和衣は膝をちゃんと閉じて体育座りをしたが、短いスカート、それでもパンツは丸見えだ。
「その、恥ずかしがってる感じは、完全に女の子なんだけどねぇ…」
はぁ~…と、愛菜は溜め息を零した。
和衣の仕草はかわいいが、履いているパンツはかわいげもないトランクス。だとしても、女子高生の格好で丸見えにしておくものではない。
「ちょっ…睦月、重い!」
お菓子に釣られ、ずっと大人しく睦月が、和衣のメイクが終わったことに気付き、さっそくそばに寄って来ると、祐介の背中にこれでもかと伸し掛かった。
緊張していると言えばしているのかもしれないが、そんなこといちいち睦月に指摘されたくない。
というか、和衣が絶対にヤキモチを焼くから、早く離れてほしい。そう思ってチラリと和衣を見れば、案の定、和衣はむぅ…と唇を尖らせていた。
が、しかし、そこはそれ。
睦月は分かっていて、祐介から離れようとしない。
「むっちゃんっ!」
「なーにー? あ、カズちゃんがかわいくなってるー」
堪え切れずに和衣が声を上げても、睦月は気にするふうもなく、メイクアップの終わった和衣の顔をまじまじと見ている。
「ゆっちさん、どうですか? 女子高生のカズちゃんを見て」
「えっ…」
マイクを持つマネで、睦月は背後から、こぶしを祐介の口元へ持っていく。
いろんなことで、すっかり動揺している祐介は、そんな睦月に突っ込みを返すことも出来ない。
「むっちゃん、いつまでもそんなとこ乗っかってんじゃないの」
「ギャッ」
突然、睦月の体が宙に浮いた。
亮が睦月の腰を後ろから抱き抱え、祐介から引き剥がしたのだ。
祐介にベッタリくっ付く睦月を見て、嫉妬心を燃やしていたのは、何も和衣だけではないのだ。
「ちょっ亮、ヤダ、擽ったいー」
ちょうど脇腹の辺りに、亮の手が来てしまったものだから、睦月は擽ったくて、身を捩る。
助けてよー、と睦月は祐介のほうに手を伸ばすが、ようやく睦月から解放された祐介は、もちろん、そんな睦月を助けるはずもなくて。
「アンタたち、何かわいいことしてんの」
ベチンと亮の頭を叩いて、睦月を救出したのは眞織だ。
今日のメインは和衣なのに、全然関係ないところで、勝手に盛り上がらないでもらいたい。
「しっかりカズちゃんのこと見てよ」
「見てるよー。カズちゃん、かわいいかわいい。おパンツ見えてるけど」
愛菜と眞織の前だというのに、亮に後ろから腰に腕を回されたままでも、睦月はそんなこと全然気にならないのか、睦月は笑いながらパンツ丸見えの和衣を指摘する。
「カーズーちゃん! 女の子なんだから、足は閉じる!」
「あぅ…」
モゾモゾと足を動かし、和衣は膝をちゃんと閉じて体育座りをしたが、短いスカート、それでもパンツは丸見えだ。
「その、恥ずかしがってる感じは、完全に女の子なんだけどねぇ…」
はぁ~…と、愛菜は溜め息を零した。
和衣の仕草はかわいいが、履いているパンツはかわいげもないトランクス。だとしても、女子高生の格好で丸見えにしておくものではない。
- 関連記事
-
- 僕らの青春に明日はない (57) (2010/04/29)
- 僕らの青春に明日はない (56) (2010/04/28)
- 僕らの青春に明日はない (55) (2010/04/27)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:Baby Baby Baby Love
テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学