スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
僕らの青春に明日はない (52)
2010.04.24 Sat
「睦月、邪魔になるから、こっち来てな?」
声を掛けたのは、祐介だった。
祐介も、女性のメイクには何も詳しくなくて、口出しも手出しも出来ないから、とりあえず邪魔にならないことが、今やれる最善のことだ。
だから和衣たちの周りをチョロチョロしている睦月を見兼ねて、元のベッドのところに戻ろうと促した。
「だって暇なんだもん」
「マンガは?」
「もう読んだ」
「じゃあ…」
何か睦月の気を惹けるものはないかと、祐介が部屋の中を見回しても、亮は、何もない、と首を横に振っている。
「ゆっち、何かおもしろいことして?」
「は?」
「つまんないから、何かおもしろいことしてよ。そしたら、そっち見てる」
「何、おもしろいこと、て」
「モノマネとか」
「いや、出来ねぇし」
めちゃくちゃなムチャぶりをする睦月に、祐介は突っ込みだけ入れて、和衣の傍から引き剥がした。
祐介が睦月を構っている間に、アイブロウで和衣の眉を整えた愛菜は、アイシャドウをテーブルの上に広げている。
「むっちゃん、お菓子食べない?」
睦月が好奇心に勝てずに、またずり寄って行こうとしたところで、眞織が声を掛けた。
床に1口サイズのチョコやらお菓子が、たくさん並べられている。
「食べる食べる」
途端、睦月の興味は、和衣からお菓子に移ってしまうわけで。
何だかんだで、睦月もすごく単純に出来ているのだ。
眞織がお菓子で睦月の気を惹いて子守りをしている間に、愛菜はアイシャドウの色を選ぶ。
本当は眞織と相談しながら選びたかったのに、それどころではなくなったしまった。
「亮、ちょっと…」
メイクのことを男子に聞いても無意味だと思ったが、祐介よりは亮のほうが女の子を見ていそうという愛菜の勝手な判断で、どの色にしようか亮に尋ねようとしたら、亮は眞織と一緒に睦月を構っていた。
「ちょっと亮、それ食べないでよ、俺が食べようと思ったのに」
「じゃ、あーん」
「あー…ぐ」
バカップルよろしく「あーん」とかしている亮と睦月に溜め息をつきつつ、愛菜は祐介を手招きした。
「祐介くんなら、どっちの色がいいと思う? アイメイク」
「え…」
いくつかのアイメイク用のパレットを見せられ、祐介は固まってしまった。
本当に申し訳ないのだが、そう言われても全然分からなくて、パレットと和衣の顔と、そして愛菜を順番に見た。
その表情だけで、愛菜は祐介の言いたいことが分かったらしく、それ以上尋ねるのは断念した。
声を掛けたのは、祐介だった。
祐介も、女性のメイクには何も詳しくなくて、口出しも手出しも出来ないから、とりあえず邪魔にならないことが、今やれる最善のことだ。
だから和衣たちの周りをチョロチョロしている睦月を見兼ねて、元のベッドのところに戻ろうと促した。
「だって暇なんだもん」
「マンガは?」
「もう読んだ」
「じゃあ…」
何か睦月の気を惹けるものはないかと、祐介が部屋の中を見回しても、亮は、何もない、と首を横に振っている。
「ゆっち、何かおもしろいことして?」
「は?」
「つまんないから、何かおもしろいことしてよ。そしたら、そっち見てる」
「何、おもしろいこと、て」
「モノマネとか」
「いや、出来ねぇし」
めちゃくちゃなムチャぶりをする睦月に、祐介は突っ込みだけ入れて、和衣の傍から引き剥がした。
祐介が睦月を構っている間に、アイブロウで和衣の眉を整えた愛菜は、アイシャドウをテーブルの上に広げている。
「むっちゃん、お菓子食べない?」
睦月が好奇心に勝てずに、またずり寄って行こうとしたところで、眞織が声を掛けた。
床に1口サイズのチョコやらお菓子が、たくさん並べられている。
「食べる食べる」
途端、睦月の興味は、和衣からお菓子に移ってしまうわけで。
何だかんだで、睦月もすごく単純に出来ているのだ。
眞織がお菓子で睦月の気を惹いて子守りをしている間に、愛菜はアイシャドウの色を選ぶ。
本当は眞織と相談しながら選びたかったのに、それどころではなくなったしまった。
「亮、ちょっと…」
メイクのことを男子に聞いても無意味だと思ったが、祐介よりは亮のほうが女の子を見ていそうという愛菜の勝手な判断で、どの色にしようか亮に尋ねようとしたら、亮は眞織と一緒に睦月を構っていた。
「ちょっと亮、それ食べないでよ、俺が食べようと思ったのに」
「じゃ、あーん」
「あー…ぐ」
バカップルよろしく「あーん」とかしている亮と睦月に溜め息をつきつつ、愛菜は祐介を手招きした。
「祐介くんなら、どっちの色がいいと思う? アイメイク」
「え…」
いくつかのアイメイク用のパレットを見せられ、祐介は固まってしまった。
本当に申し訳ないのだが、そう言われても全然分からなくて、パレットと和衣の顔と、そして愛菜を順番に見た。
その表情だけで、愛菜は祐介の言いたいことが分かったらしく、それ以上尋ねるのは断念した。
- 関連記事
-
- 僕らの青春に明日はない (53) (2010/04/25)
- 僕らの青春に明日はない (52) (2010/04/24)
- 僕らの青春に明日はない (51) (2010/04/23)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:Baby Baby Baby Love
テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
コメントの投稿はこちらから ♥
COMMENT-FORM
あむ。 ⇒
お化粧カズちゃんww
かわいいでしょうね~
ゆっちさんも戸惑っているようで・・・・
かわゆくてすしょうがいないですwww
短いですが;
これからも頑張ってください^ω^
かわいいでしょうね~
ゆっちさんも戸惑っているようで・・・・
かわゆくてすしょうがいないですwww
短いですが;
これからも頑張ってください^ω^
- |2010.04.24
- |Sat
- |22:48
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >あむ。さん
> お化粧カズちゃんww
> かわいいでしょうね~
ようやくメイクのところまで漕ぎ付けました~!
愛菜ちゃんと眞織ちゃんも、結構ヘトヘトかと…(笑)
> ゆっちさんも戸惑っているようで・・・・
> かわゆくてすしょうがいないですwww
ゆっちさん、女装したカズちゃんを見るのは今回が初めてなんですが、あまりのかわいさに言葉を失っちゃってます。
何て言おうか、あれだけ悩んでたのに…。
結局、そんなことどうでもいいくらい、カズちゃんのかわいさにメロメロになっちゃいました(笑)
> 短いですが;
> これからも頑張ってください^ω^
お忙しい中、ご訪問ありがとうございます(*^_^*)
コメントありがとうございました!
> かわいいでしょうね~
ようやくメイクのところまで漕ぎ付けました~!
愛菜ちゃんと眞織ちゃんも、結構ヘトヘトかと…(笑)
> ゆっちさんも戸惑っているようで・・・・
> かわゆくてすしょうがいないですwww
ゆっちさん、女装したカズちゃんを見るのは今回が初めてなんですが、あまりのかわいさに言葉を失っちゃってます。
何て言おうか、あれだけ悩んでたのに…。
結局、そんなことどうでもいいくらい、カズちゃんのかわいさにメロメロになっちゃいました(笑)
> 短いですが;
> これからも頑張ってください^ω^
お忙しい中、ご訪問ありがとうございます(*^_^*)
コメントありがとうございました!