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僕らの青春に明日はない (26)
2010.03.29 Mon
「カズちゃん、もういいー?」
「まっ…まだ全然ダメ!」
ちゃんと背中を向けてくれてはいるが、モタモタしている和衣に痺れを切らしたのか、愛菜から声が掛かる。
和衣は慌ててシャツを着替え、そしてスカートを手に取った。
(あーん、もうっ…!)
これを穿かないことには、何も始まらないし、終わらない。
和衣は覚悟を決めて、スカートに穿き替えた。
「い…いいよ…」
背後から和衣のか細い声が聞こえて来て、3人は早速、和衣のほうを見たが……姿がない。
「カズちゃん?」
「…はい」
愛菜の声に、和衣は机の端から顔を覗かせた。
どうやら机の陰に、しゃがんで隠れていたらしい。
「何してんの、もー!」
「だって、だって、やっぱ恥ずかしいっ」
「往生際が悪いっ!」
無理にでも引っ張って立たせようかとも思ったが、こちらが強く出ると、和衣も激しく抵抗すると、愛菜と眞織はここ数日で悟ったので、ひとまず落ち着くために息をついた。
「カズちゃん。そこでそうしてたって、しょうがないってこと、分かってるんでしょ?」
「分かってます…」
眞織の言うことは尤もで、着替えた姿を披露しなければ、この衣装合わせの作業はいつまで経っても終わらないのだ。
「…笑わないでよ?」
男の子がスカートを穿いているのだ、絶対に変に決まってる。
それを承知で和衣に女の子の格好をさせたのだ。変だからって笑われても仕方はないが、やっぱり笑いものにされるのは傷付くから、やめてもらいたい。
和衣は恐る恐る立ち上がり、みんなの前に出た。
「何か、足スースーする…」
月並みな言葉だけれど、まさにそんな感じ。
だって足元がスースーするし、パンツ1枚みたいな感じで、何だか心許ない。
こんなの穿いてるなんて、女の子ってすごい…。
「キャー、カズちゃんかわいいっ!」
「超いいっ! めっちゃ似合ってる!」
和衣がビクビクしていたら、和衣のスカート姿を見た愛菜と眞織は、キャーと互いに両手を握って喜び合った。
赤のタータンチェックのミニスカートに、白のブロードシャツ。まだそれしか着用していないが、想像以上の出来映えだ。
「嘘ー、変じゃない?」
「じゃない、じゃない。超かわいい。ねっ、亮!」
「えっ、あー、まぁ…」
突然話を振られた亮は、何となく曖昧に返事をする。
「まっ…まだ全然ダメ!」
ちゃんと背中を向けてくれてはいるが、モタモタしている和衣に痺れを切らしたのか、愛菜から声が掛かる。
和衣は慌ててシャツを着替え、そしてスカートを手に取った。
(あーん、もうっ…!)
これを穿かないことには、何も始まらないし、終わらない。
和衣は覚悟を決めて、スカートに穿き替えた。
「い…いいよ…」
背後から和衣のか細い声が聞こえて来て、3人は早速、和衣のほうを見たが……姿がない。
「カズちゃん?」
「…はい」
愛菜の声に、和衣は机の端から顔を覗かせた。
どうやら机の陰に、しゃがんで隠れていたらしい。
「何してんの、もー!」
「だって、だって、やっぱ恥ずかしいっ」
「往生際が悪いっ!」
無理にでも引っ張って立たせようかとも思ったが、こちらが強く出ると、和衣も激しく抵抗すると、愛菜と眞織はここ数日で悟ったので、ひとまず落ち着くために息をついた。
「カズちゃん。そこでそうしてたって、しょうがないってこと、分かってるんでしょ?」
「分かってます…」
眞織の言うことは尤もで、着替えた姿を披露しなければ、この衣装合わせの作業はいつまで経っても終わらないのだ。
「…笑わないでよ?」
男の子がスカートを穿いているのだ、絶対に変に決まってる。
それを承知で和衣に女の子の格好をさせたのだ。変だからって笑われても仕方はないが、やっぱり笑いものにされるのは傷付くから、やめてもらいたい。
和衣は恐る恐る立ち上がり、みんなの前に出た。
「何か、足スースーする…」
月並みな言葉だけれど、まさにそんな感じ。
だって足元がスースーするし、パンツ1枚みたいな感じで、何だか心許ない。
こんなの穿いてるなんて、女の子ってすごい…。
「キャー、カズちゃんかわいいっ!」
「超いいっ! めっちゃ似合ってる!」
和衣がビクビクしていたら、和衣のスカート姿を見た愛菜と眞織は、キャーと互いに両手を握って喜び合った。
赤のタータンチェックのミニスカートに、白のブロードシャツ。まだそれしか着用していないが、想像以上の出来映えだ。
「嘘ー、変じゃない?」
「じゃない、じゃない。超かわいい。ねっ、亮!」
「えっ、あー、まぁ…」
突然話を振られた亮は、何となく曖昧に返事をする。
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