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僕らの青春に明日はない (25)
2010.03.28 Sun
「お待たせです…」
教室のドアを開ければ、やはり愛菜と眞織はすでに来ていて、机の上に衣装を広げていた。
「あ、カズちゃん、待ってた待ってた。あれ? 亮だけ?」
「そうだけど?」
和衣に続いて教室に入ったのが亮しかいないことに気づいた愛菜が、少し不満そうに2人を見た。
「え、俺ダメ?」
「別に亮がダメなわけじゃないけど、何人かに見てもらいたいじゃん。この衣装でいいかどうかとか、ここ、こうしたほうがいいとか、何か意見がほしいし」
「あー…まぁ。でもまぁ、とりあえずはいいじゃん、これから呼びに行く時間もないんだし」
睦月たちなら、カフェテリアで昼食を取っている。
呼んで来ようと思えば呼んで来れるけれど、和衣はまだちょっと恥ずかしがっているし、睦月はノリで自分まで女装させられては堪らないと嫌がりそうだし、ひとまずはこれで許してもらいたくて、亮は適当に言い訳した。
「まぁ、何かあれば、また集まればいいしね。じゃ、カズちゃん。早く着替えて」
「え、もう!?」
笑顔に戻った愛菜に言われ、和衣は思わず怯んでしまう。
やる気を出すとは言ったものの、まだ心の準備が出来ていない。
だって、そこにあるの、スカートだよね…。
「女子高生なんだから、当たり前でしょ! とりあえずスカートとシャツ着て」
はい! と眞織に衣装を手渡された和衣は、困って亮を見たが、そんな目で見られたところで、亮だって困る。
「はい…」
受け取った衣装を手にモジモジしていた和衣は、やる気を出さなきゃ…と何とか自分に言い聞かせ、シャツに手を掛けた……が。
「え、何でこっち見てんの?」
「は?」
愛菜と眞織、そして亮の視線が自分に向いていることに気が付き、和衣は戸惑う。
だって、これから着替えるのに。
「別に素っ裸になるわけじゃないでしょうが! 何、生娘みたいなこと言ってんの!」
「だって恥ずかしいー! ヤダ、こっち見ないでよ~!」
「あーもう、分かったから、向こう向いてるから、さっさと着替えて!」
出だしからこの調子では、時間がいくらあっても足りない気がする。
余計な押し問答は時間の無駄だと、愛菜と眞織はクルリと和衣から背を向け、亮も仕方がない、顔を背けた。
別に和衣の裸なら(それこそ本当にパンツ1枚穿いていない素っ裸を)寮の風呂場で何度も見ているから、何を今さらと言いたいところだが、すでに心が折れそうな和衣に言うのはかわいそうなので、黙っていた。
「うぅ…」
3人の視線がなくなり、和衣はホッと息をついたのも束の間、渡された衣装を見て、気が重くなる。
(スカート…)
生まれてこの方、和衣はふざけてでも穿いたことなんかない。
それをまさか、成人式を迎えた後に、初体験するハメになるとは…。
教室のドアを開ければ、やはり愛菜と眞織はすでに来ていて、机の上に衣装を広げていた。
「あ、カズちゃん、待ってた待ってた。あれ? 亮だけ?」
「そうだけど?」
和衣に続いて教室に入ったのが亮しかいないことに気づいた愛菜が、少し不満そうに2人を見た。
「え、俺ダメ?」
「別に亮がダメなわけじゃないけど、何人かに見てもらいたいじゃん。この衣装でいいかどうかとか、ここ、こうしたほうがいいとか、何か意見がほしいし」
「あー…まぁ。でもまぁ、とりあえずはいいじゃん、これから呼びに行く時間もないんだし」
睦月たちなら、カフェテリアで昼食を取っている。
呼んで来ようと思えば呼んで来れるけれど、和衣はまだちょっと恥ずかしがっているし、睦月はノリで自分まで女装させられては堪らないと嫌がりそうだし、ひとまずはこれで許してもらいたくて、亮は適当に言い訳した。
「まぁ、何かあれば、また集まればいいしね。じゃ、カズちゃん。早く着替えて」
「え、もう!?」
笑顔に戻った愛菜に言われ、和衣は思わず怯んでしまう。
やる気を出すとは言ったものの、まだ心の準備が出来ていない。
だって、そこにあるの、スカートだよね…。
「女子高生なんだから、当たり前でしょ! とりあえずスカートとシャツ着て」
はい! と眞織に衣装を手渡された和衣は、困って亮を見たが、そんな目で見られたところで、亮だって困る。
「はい…」
受け取った衣装を手にモジモジしていた和衣は、やる気を出さなきゃ…と何とか自分に言い聞かせ、シャツに手を掛けた……が。
「え、何でこっち見てんの?」
「は?」
愛菜と眞織、そして亮の視線が自分に向いていることに気が付き、和衣は戸惑う。
だって、これから着替えるのに。
「別に素っ裸になるわけじゃないでしょうが! 何、生娘みたいなこと言ってんの!」
「だって恥ずかしいー! ヤダ、こっち見ないでよ~!」
「あーもう、分かったから、向こう向いてるから、さっさと着替えて!」
出だしからこの調子では、時間がいくらあっても足りない気がする。
余計な押し問答は時間の無駄だと、愛菜と眞織はクルリと和衣から背を向け、亮も仕方がない、顔を背けた。
別に和衣の裸なら(それこそ本当にパンツ1枚穿いていない素っ裸を)寮の風呂場で何度も見ているから、何を今さらと言いたいところだが、すでに心が折れそうな和衣に言うのはかわいそうなので、黙っていた。
「うぅ…」
3人の視線がなくなり、和衣はホッと息をついたのも束の間、渡された衣装を見て、気が重くなる。
(スカート…)
生まれてこの方、和衣はふざけてでも穿いたことなんかない。
それをまさか、成人式を迎えた後に、初体験するハメになるとは…。
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テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
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COMMENT-FORM
あむ。 ⇒
カズちゃんかわゆすwww
マジかわゆすwww
ウブですなぁ~
亮にも着替え見られたくないのか……
まじでかわいい(ぉ
さすが如月さんっ
カズちゃんのかわいさが倍以上にっ!!
これからも頑張ってくださいっ
マジかわゆすwww
ウブですなぁ~
亮にも着替え見られたくないのか……
まじでかわいい(ぉ
さすが如月さんっ
カズちゃんのかわいさが倍以上にっ!!
これからも頑張ってくださいっ
- |2010.03.28
- |Sun
- |21:11
- |URL
- |EDIT|
如月久美子 ⇒ >あむさん
> カズちゃんかわゆすwww
> マジかわゆすwww
>
> ウブですなぁ~
>
> 亮にも着替え見られたくないのか……
> まじでかわいい(ぉ
あ…ありがとうございます~~~~!!!
カズちゃんにとって『かわいい』は禁句だけれど、書いているほうとしては、キャラへの『かわいい』は最高の褒め言葉です~~~!!
カズちゃん、普段は亮タンにお風呂でも、それこそちっちゃいころから全部見せてきているんですが、やっぱ着替えを見せるのは恥ずかしいという…。
純情一直線です(笑)
> さすが如月さんっ
> カズちゃんのかわいさが倍以上にっ!!
>
>
> これからも頑張ってくださいっ
キャー、ほ…褒め殺し……パタン…。
カズちゃんをかわいいて言ってもらえただけでなく、私にまでお褒めの言葉を…。
本当にありがとうございます! 大変励みになります。
コメントありがとうございました!
> マジかわゆすwww
>
> ウブですなぁ~
>
> 亮にも着替え見られたくないのか……
> まじでかわいい(ぉ
あ…ありがとうございます~~~~!!!
カズちゃんにとって『かわいい』は禁句だけれど、書いているほうとしては、キャラへの『かわいい』は最高の褒め言葉です~~~!!
カズちゃん、普段は亮タンにお風呂でも、それこそちっちゃいころから全部見せてきているんですが、やっぱ着替えを見せるのは恥ずかしいという…。
純情一直線です(笑)
> さすが如月さんっ
> カズちゃんのかわいさが倍以上にっ!!
>
>
> これからも頑張ってくださいっ
キャー、ほ…褒め殺し……パタン…。
カズちゃんをかわいいて言ってもらえただけでなく、私にまでお褒めの言葉を…。
本当にありがとうございます! 大変励みになります。
コメントありがとうございました!