スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
僕らの青春に明日はない (24)
2010.03.27 Sat
「…ごちそうさま」
「え、ゆっちどこ行くの?」
いつの間にかオムハヤシを食べ終えていた祐介が、トレイを持って立ち上がった。
翔真と喋ってばかりいて、全然食べていなかった睦月は、慌ててロコモコ丼を掻き込むが、祐介はそれを待たずに席を離れてしまった。
「行っちゃったー」
「祐介も悩んでんだよ。カズの女装、みんなに見られるなんて、彼氏としてはやっぱ複雑だってー。俺以外のヤツが、和衣の生足を見るなんて! て」
「カズちゃんが生足かどうかなんて、分かんないよ?」
「生足だろー? 女子高生は、寒くても元気に生足! じゃない?」
「……ショウちゃん、足フェチ?」
祐介の気持ちなどまるで理解しない2人は、勝手なことを言いながら、ダラダラとカフェテリアで時間を潰していた。
*****
「マジで祐介、連れてかなくていいのかよ」
「だって恥ずかしいもん!」
女装コンテストの衣装合わせに、和衣は亮だけを連れて向かっていた。
最終的には祐介にも女装した姿を見られることにはなるだろうし、それももちろん恥ずかしいけれど、愛菜や眞織にアレコレされているところを見られるのは、絶対に堪らなく恥ずかしい。
亮に見られるのだって十分に恥ずかしいが、1人で衣装合わせに臨む元気もないから、やっぱり付いて来てもらいたい。
「あのさぁカズ、お前、出るって決めたんだったら、もっとやる気出せば?」
「なっ…、出せるわけないじゃん、亮のバカ!」
「でも、お前がそういう微妙な態度だと、祐介、困ってんじゃね?」
「え、祐介?」
急に恋人の名前を出され、しかも困るとか言われて、和衣はめちゃくちゃ焦ってしまった。
これでも、恋愛事に関しては、この幼馴染みの言葉は信頼しているのだ。
「な、何で? 何で祐介が困んの?」
「いやだって、お前がやる気なら応援するだろうし、嫌でやめたいつってんなら断る理由とか考えてくれそうだけど、嫌だけど出るとかじゃ、何て言っていいか分かんねぇじゃん」
「まぁ…」
「アイツのことだからさぁ、ノリで、お前の女装が見たいとか、間違っても言わないと思うけど」
「…うん」
それは、何となく和衣も分かる。
こんなときだから、もしかしたら和衣を元気付けるために、そういうことを言ってくれるかもしれないが、普通だったら、そんな変態くさいこと絶対に言わないと思う。
現に祐介は、和衣がそんなに嫌ならやめたら? と言ってくれたのに、それを和衣が、やると決めたからにはやる、と言って、出場を決めたのだ。
それなのに和衣がこんなでは、亮の言うとおり、きっと祐介はどうしていいか分からなくて困ってるかも…。
「はぁ~…そっか。やる気、出さなきゃだよね」
「つーか、やる気出さねぇと、アイツらのテンションに付いていけない気がする…」
すでに教室で待っているであろう愛菜と眞織のことを思い出し、亮は何とも言えない顔をした。
「え、ゆっちどこ行くの?」
いつの間にかオムハヤシを食べ終えていた祐介が、トレイを持って立ち上がった。
翔真と喋ってばかりいて、全然食べていなかった睦月は、慌ててロコモコ丼を掻き込むが、祐介はそれを待たずに席を離れてしまった。
「行っちゃったー」
「祐介も悩んでんだよ。カズの女装、みんなに見られるなんて、彼氏としてはやっぱ複雑だってー。俺以外のヤツが、和衣の生足を見るなんて! て」
「カズちゃんが生足かどうかなんて、分かんないよ?」
「生足だろー? 女子高生は、寒くても元気に生足! じゃない?」
「……ショウちゃん、足フェチ?」
祐介の気持ちなどまるで理解しない2人は、勝手なことを言いながら、ダラダラとカフェテリアで時間を潰していた。
*****
「マジで祐介、連れてかなくていいのかよ」
「だって恥ずかしいもん!」
女装コンテストの衣装合わせに、和衣は亮だけを連れて向かっていた。
最終的には祐介にも女装した姿を見られることにはなるだろうし、それももちろん恥ずかしいけれど、愛菜や眞織にアレコレされているところを見られるのは、絶対に堪らなく恥ずかしい。
亮に見られるのだって十分に恥ずかしいが、1人で衣装合わせに臨む元気もないから、やっぱり付いて来てもらいたい。
「あのさぁカズ、お前、出るって決めたんだったら、もっとやる気出せば?」
「なっ…、出せるわけないじゃん、亮のバカ!」
「でも、お前がそういう微妙な態度だと、祐介、困ってんじゃね?」
「え、祐介?」
急に恋人の名前を出され、しかも困るとか言われて、和衣はめちゃくちゃ焦ってしまった。
これでも、恋愛事に関しては、この幼馴染みの言葉は信頼しているのだ。
「な、何で? 何で祐介が困んの?」
「いやだって、お前がやる気なら応援するだろうし、嫌でやめたいつってんなら断る理由とか考えてくれそうだけど、嫌だけど出るとかじゃ、何て言っていいか分かんねぇじゃん」
「まぁ…」
「アイツのことだからさぁ、ノリで、お前の女装が見たいとか、間違っても言わないと思うけど」
「…うん」
それは、何となく和衣も分かる。
こんなときだから、もしかしたら和衣を元気付けるために、そういうことを言ってくれるかもしれないが、普通だったら、そんな変態くさいこと絶対に言わないと思う。
現に祐介は、和衣がそんなに嫌ならやめたら? と言ってくれたのに、それを和衣が、やると決めたからにはやる、と言って、出場を決めたのだ。
それなのに和衣がこんなでは、亮の言うとおり、きっと祐介はどうしていいか分からなくて困ってるかも…。
「はぁ~…そっか。やる気、出さなきゃだよね」
「つーか、やる気出さねぇと、アイツらのテンションに付いていけない気がする…」
すでに教室で待っているであろう愛菜と眞織のことを思い出し、亮は何とも言えない顔をした。
- 関連記事
-
- 僕らの青春に明日はない (25) (2010/03/28)
- 僕らの青春に明日はない (24) (2010/03/27)
- 僕らの青春に明日はない (23) (2010/03/26)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:Baby Baby Baby Love
テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
コメントの投稿はこちらから ♥
COMMENT-FORM
りり ⇒
翔ちゃんの嫉妬&制服えちの件で異様に反応してしまった自分が怖いです。
えーと、可愛い女子高生姿で攻めたわけですね(しつこく確認
ああ、何重にも倒錯。
そして純情カプの方はどうしていいか分からない同士、でも着実に女装の準備だけは整っていくんですね。
カズちゃんの女装もきっと可愛いぞーーー!
それ見たゆっちさんの反応が楽しみでたまりません。
えーと、可愛い女子高生姿で攻めたわけですね(しつこく確認
ああ、何重にも倒錯。
そして純情カプの方はどうしていいか分からない同士、でも着実に女装の準備だけは整っていくんですね。
カズちゃんの女装もきっと可愛いぞーーー!
それ見たゆっちさんの反応が楽しみでたまりません。
如月久美子 ⇒ >りりさん
> 翔ちゃんの嫉妬&制服えちの件で異様に反応してしまった自分が怖いです。
> えーと、可愛い女子高生姿で攻めたわけですね(しつこく確認
> ああ、何重にも倒錯。
真大タンは何事にもノリノリですからね~。
制服えちもノリノリです(爆)
翔ちゃんも、意外に嫌いではないですし(^_^;)
> そして純情カプの方はどうしていいか分からない同士、でも着実に女装の準備だけは整っていくんですね。
> カズちゃんの女装もきっと可愛いぞーーー!
> それ見たゆっちさんの反応が楽しみでたまりません。
恋人が女装にノリノリでも困りますが、全然乗り気でないのも困ってしまうという、複雑な心境。。。
亮タンの言葉でカズちゃん、やる気を出せるでしょうか(笑)
コメントありがとうございました!
> えーと、可愛い女子高生姿で攻めたわけですね(しつこく確認
> ああ、何重にも倒錯。
真大タンは何事にもノリノリですからね~。
制服えちもノリノリです(爆)
翔ちゃんも、意外に嫌いではないですし(^_^;)
> そして純情カプの方はどうしていいか分からない同士、でも着実に女装の準備だけは整っていくんですね。
> カズちゃんの女装もきっと可愛いぞーーー!
> それ見たゆっちさんの反応が楽しみでたまりません。
恋人が女装にノリノリでも困りますが、全然乗り気でないのも困ってしまうという、複雑な心境。。。
亮タンの言葉でカズちゃん、やる気を出せるでしょうか(笑)
コメントありがとうございました!