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僕らの青春に明日はない (15)
2010.03.18 Thu
「えっえぇ~~~、そうなの!?」
「ぅん? 女装くらい、別に減るもんでもないし」
ひどくビックリしている和衣に、真大は事もなげに言う。
確かに女装をしたからといって、何がどう減るわけでもないが、でもそうでなくて、えっと…。
「ていうか、え、カズくんも出るの? 女装コンテスト」
「え、あ、うん、あの……何かそういうことに…」
「マジで!? じゃあもっと気合入れなきゃ!」
「は?」
「カズくんかわいいし、このままじゃ負けちゃう!」
「え、いや、ちょっと…」
そんなことで気合を入れ直されても、困る。
和衣としては、女装なんて嫌だよねー、て愚痴を零せる仲間が見つかったと思ったのに、真大は逆にライバルが現れた! と負けず嫌いな本性丸出しで、和衣に対抗心を燃やし始めてしまった。
「ねぇねぇ翔真くん。翔真くんはもちろん、俺のこと応援してくれるよね?」
「うぇ!?」
応援も何も、真大が女装コンテストに出ること自体、たった今知った翔真は、まだ動揺が隠せずにいるというのに、真大はちゃっかりと翔真を味方につける作戦に出たらしい。
栗色のロングヘアをなびかせる真大に腕を引かれ、翔真も真大の友人たちの中に入れられてしまった。
翔真と真大が付き合っているなんてこと、一緒にいた真大の同級生たちはもちろん知らないが、普段声なんて掛けることも出来ないイケメンの先輩が仲間になって、女の子たちの表情もニコニコと緩み、意外とあっさりと受け入れられた。
「そーゆーことで、カズくん!」
「は、はい!」
「ぜぇ~~~ったいに負けません!」
「え、あ、うん!?」
そんな、勝手にライバル扱いされても困るんだけど…。
何だかこれ以上ここにはいられない雰囲気になってしまって、和衣は祐介と一緒にカフェテリアを出た。
「真大…何であんなにやる気満々なの…?」
カフェテリアを出たからといって、他に行く当てがあるわけでもなく、和衣は途方に暮れたように祐介を見た。
「てかさ、衣装の打ち合わせ、行ったほうがいいんじゃないの?」
「あぁっ! そうだった!」
真大とのことですっかり忘れていたが、和衣自身も、とっても大事な用事があったのだ。
何をどうしたらいいか、もう全然分からなくなってしまって、和衣はパニックに陥ってしまう。
「教室、戻ろう!」
「でも次の授業始まってるから、いないんじゃ…」
「あーーー…!!」
ダッシュで教室に戻ろうとした和衣は、祐介の言葉に、頭を抱えてその場にへたり込んだ。
「ううぅ…、俺、どうしたらいいの…」
どうせこれから行ったところで怒られるなら、今日は愛菜たちに会わず、このまま寮に帰ってしまおうか。
何かもう、寝たい…。
「ぅん? 女装くらい、別に減るもんでもないし」
ひどくビックリしている和衣に、真大は事もなげに言う。
確かに女装をしたからといって、何がどう減るわけでもないが、でもそうでなくて、えっと…。
「ていうか、え、カズくんも出るの? 女装コンテスト」
「え、あ、うん、あの……何かそういうことに…」
「マジで!? じゃあもっと気合入れなきゃ!」
「は?」
「カズくんかわいいし、このままじゃ負けちゃう!」
「え、いや、ちょっと…」
そんなことで気合を入れ直されても、困る。
和衣としては、女装なんて嫌だよねー、て愚痴を零せる仲間が見つかったと思ったのに、真大は逆にライバルが現れた! と負けず嫌いな本性丸出しで、和衣に対抗心を燃やし始めてしまった。
「ねぇねぇ翔真くん。翔真くんはもちろん、俺のこと応援してくれるよね?」
「うぇ!?」
応援も何も、真大が女装コンテストに出ること自体、たった今知った翔真は、まだ動揺が隠せずにいるというのに、真大はちゃっかりと翔真を味方につける作戦に出たらしい。
栗色のロングヘアをなびかせる真大に腕を引かれ、翔真も真大の友人たちの中に入れられてしまった。
翔真と真大が付き合っているなんてこと、一緒にいた真大の同級生たちはもちろん知らないが、普段声なんて掛けることも出来ないイケメンの先輩が仲間になって、女の子たちの表情もニコニコと緩み、意外とあっさりと受け入れられた。
「そーゆーことで、カズくん!」
「は、はい!」
「ぜぇ~~~ったいに負けません!」
「え、あ、うん!?」
そんな、勝手にライバル扱いされても困るんだけど…。
何だかこれ以上ここにはいられない雰囲気になってしまって、和衣は祐介と一緒にカフェテリアを出た。
「真大…何であんなにやる気満々なの…?」
カフェテリアを出たからといって、他に行く当てがあるわけでもなく、和衣は途方に暮れたように祐介を見た。
「てかさ、衣装の打ち合わせ、行ったほうがいいんじゃないの?」
「あぁっ! そうだった!」
真大とのことですっかり忘れていたが、和衣自身も、とっても大事な用事があったのだ。
何をどうしたらいいか、もう全然分からなくなってしまって、和衣はパニックに陥ってしまう。
「教室、戻ろう!」
「でも次の授業始まってるから、いないんじゃ…」
「あーーー…!!」
ダッシュで教室に戻ろうとした和衣は、祐介の言葉に、頭を抱えてその場にへたり込んだ。
「ううぅ…、俺、どうしたらいいの…」
どうせこれから行ったところで怒られるなら、今日は愛菜たちに会わず、このまま寮に帰ってしまおうか。
何かもう、寝たい…。
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COMMENT-FORM
りり ⇒
カズちゃん現実逃避の眠りにはいりたくなってるし( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
そうでした! もう一人女装が似合いそうなかわいこちゃん!
真大ちゃんらしいマイウェイっぷりは健在ですね。カズちゃんに勝つぞー!って。
女装も別にやじゃないって、何かいろいろとボーダレスな子ですよね。
カズちゃんも負けられないぞ(*´∇`*)(でも本人はもういっぱいいっぱいで寝たい……
そうでした! もう一人女装が似合いそうなかわいこちゃん!
真大ちゃんらしいマイウェイっぷりは健在ですね。カズちゃんに勝つぞー!って。
女装も別にやじゃないって、何かいろいろとボーダレスな子ですよね。
カズちゃんも負けられないぞ(*´∇`*)(でも本人はもういっぱいいっぱいで寝たい……
如月久美子 ⇒ >りりさん
> カズちゃん現実逃避の眠りにはいりたくなってるし( ̄m ̄〃)ぷぷっ!
もうやろうと思うことすべてが裏目というか、思うように行かないというか…(苦笑)
カズちゃん、思い立ったら即行動の子なんで、きっとこういうことはよくあるんだろうなぁ、と思います。
> そうでした! もう一人女装が似合いそうなかわいこちゃん!
> 真大ちゃんらしいマイウェイっぷりは健在ですね。カズちゃんに勝つぞー!って。
> 女装も別にやじゃないって、何かいろいろとボーダレスな子ですよね。
はいー。
それに引きかえ真大タン、女装なんて全然オッケー。
というか、むしろバッチコーイ! な感じです。
カズちゃんと違って、こういうことをノリで出来る子なんですよね(笑)
> カズちゃんも負けられないぞ(*´∇`*)(でも本人はもういっぱいいっぱいで寝たい……
新たなライバル出現で、カズちゃん、どこまでがんばれるか!? です!
コメントありがとうございました!
もうやろうと思うことすべてが裏目というか、思うように行かないというか…(苦笑)
カズちゃん、思い立ったら即行動の子なんで、きっとこういうことはよくあるんだろうなぁ、と思います。
> そうでした! もう一人女装が似合いそうなかわいこちゃん!
> 真大ちゃんらしいマイウェイっぷりは健在ですね。カズちゃんに勝つぞー!って。
> 女装も別にやじゃないって、何かいろいろとボーダレスな子ですよね。
はいー。
それに引きかえ真大タン、女装なんて全然オッケー。
というか、むしろバッチコーイ! な感じです。
カズちゃんと違って、こういうことをノリで出来る子なんですよね(笑)
> カズちゃんも負けられないぞ(*´∇`*)(でも本人はもういっぱいいっぱいで寝たい……
新たなライバル出現で、カズちゃん、どこまでがんばれるか!? です!
コメントありがとうございました!