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僕らの青春に明日はない (14)
2010.03.17 Wed
「あうぅ…ショウちゃん、俺はどうしたらいいの…?」
「とりあえず、もっかい愛菜たちんとこ行って、ちゃんと言ってくるしかないでしょ。明日になったら、怒りも倍増してそうだし」
「うぅ…」
なんちゃって制服ショップには行きたくないけれど、何で逃げちゃったの、俺のバカ…! と和衣は激しく落ち込む。
いつだって和衣は、思い付きだけで行動するから、失敗することが多い。
今日がまさにその典型だ。
「はうぅ…」
「キャー、真大くん、かわいいー!」
「…………」
べっこりと凹んでしまった和衣とは対照的に、明るく元気いっぱいの声が、カフェテリアの奥のほうから響いて来た。
しかもその中に、よく聞き知った名前が含まれていたから、翔真もギョッとした。
「…真大、て真大?」
和衣は自分が落ち込んでいたのも忘れて、カフェテリアの奥を窺った。
次の授業が始まったし、昼食時間帯でもなくなってしまったから、カフェテリアには人が少ない中で、奥のテーブルに数人の男女が集まっていて。
そして、その中心にいるのは、栗色のロングヘアの…………
「真大っ!?」
「ん? あ、翔真くん!」
思わず声を裏返して名前を呼べば、笑顔の真大が振り返って翔真に手を振った。
けれどその髪型は、昨日までと打って変わって、長い女の子みたいなスタイルになっている。
「真大、何してんの…?」
和衣も口をポカンとしたまま、瞬きも出来ずに真大を見ている。もちろん祐介も。
「えへへ、どの髪型が似合うか、お試し中~」
「髪型? でもこれ…」
テーブルの上にはいくつかのウイッグが並んでいたが、どれを見ても、女の子のヘアスタイルだ。
まさかこれのどれが真大に似合うか、試しているのだろうか。
「女装コンテスト?」
「あぁ~~~~!!」
今、女の子になるためのアイテムで、一番身近なことといえば、学園祭の女装コンテストだろうと祐介が呟けば、和衣は同志を見つけたとばかりに声を上げた。
「真大も出るのっ? 女装コンテスト」
「うん。で、どのヘアスタイルが似合うかなぁ、て」
「……え?」
真大も、同じく女装コンテストに出るのなら、きっと同じ思いを抱えているはずと和衣は思ったのに、何となく真大の雰囲気は違う気がする。
服装は普通に男の子の格好だけれど、女の子のウイッグはノリノリで着けているし…………あれ?
「真大……女装、ヤじゃないの?」
「え、別に」
それでもと思って和衣が尋ねてみれば、全然予想していなかった返事が、いともあっさりと返って来た。
「とりあえず、もっかい愛菜たちんとこ行って、ちゃんと言ってくるしかないでしょ。明日になったら、怒りも倍増してそうだし」
「うぅ…」
なんちゃって制服ショップには行きたくないけれど、何で逃げちゃったの、俺のバカ…! と和衣は激しく落ち込む。
いつだって和衣は、思い付きだけで行動するから、失敗することが多い。
今日がまさにその典型だ。
「はうぅ…」
「キャー、真大くん、かわいいー!」
「…………」
べっこりと凹んでしまった和衣とは対照的に、明るく元気いっぱいの声が、カフェテリアの奥のほうから響いて来た。
しかもその中に、よく聞き知った名前が含まれていたから、翔真もギョッとした。
「…真大、て真大?」
和衣は自分が落ち込んでいたのも忘れて、カフェテリアの奥を窺った。
次の授業が始まったし、昼食時間帯でもなくなってしまったから、カフェテリアには人が少ない中で、奥のテーブルに数人の男女が集まっていて。
そして、その中心にいるのは、栗色のロングヘアの…………
「真大っ!?」
「ん? あ、翔真くん!」
思わず声を裏返して名前を呼べば、笑顔の真大が振り返って翔真に手を振った。
けれどその髪型は、昨日までと打って変わって、長い女の子みたいなスタイルになっている。
「真大、何してんの…?」
和衣も口をポカンとしたまま、瞬きも出来ずに真大を見ている。もちろん祐介も。
「えへへ、どの髪型が似合うか、お試し中~」
「髪型? でもこれ…」
テーブルの上にはいくつかのウイッグが並んでいたが、どれを見ても、女の子のヘアスタイルだ。
まさかこれのどれが真大に似合うか、試しているのだろうか。
「女装コンテスト?」
「あぁ~~~~!!」
今、女の子になるためのアイテムで、一番身近なことといえば、学園祭の女装コンテストだろうと祐介が呟けば、和衣は同志を見つけたとばかりに声を上げた。
「真大も出るのっ? 女装コンテスト」
「うん。で、どのヘアスタイルが似合うかなぁ、て」
「……え?」
真大も、同じく女装コンテストに出るのなら、きっと同じ思いを抱えているはずと和衣は思ったのに、何となく真大の雰囲気は違う気がする。
服装は普通に男の子の格好だけれど、女の子のウイッグはノリノリで着けているし…………あれ?
「真大……女装、ヤじゃないの?」
「え、別に」
それでもと思って和衣が尋ねてみれば、全然予想していなかった返事が、いともあっさりと返って来た。
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