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僕らの青春に明日はない (11)
2010.03.11 Thu
「あ、祐介、あの…」
「ぅん?」
祐介に寄り掛かって、ぽてりと頬を祐介の肩に乗せていた和衣が、チラリと視線を上げた。
「女装……変でも笑わないでね?」
最初は嫌だ嫌だの一点張りだったし、断り切れずに出ることを決心したときも、旅行券があれば祐介と旅行に行けるー! て無理やりモチベーションを上げたから、実はよく考えていなかったのだが、祐介は和衣が女装することを、どう思っているんだろう。
「祐介、女装とかする恋人でも、嫌いになんないでね…」
「いや別に嫌いになるとかは」
何かにつけて悲観的になりやすい和衣は、先ほどまでがんばって上げていたテンションが、もしかしたら祐介に変な子て思われて、嫌われちゃうかも…という勝手な妄想で、一気に急降下してしまった。
「…ホント?」
「そんなことで嫌いにはなんないけど…」
「けど?」
「和衣がすっごい嫌がってんのに、無理してやるとかだったら嫌かな、て」
「ッ…~~~~~!!!」
たとえどんなことでも、恋人が嫌がることはさせたくないと思うのは、別に祐介だけに限ったことではない。
祐介も、ごく普通にそう思って、そう言っただけなのに、その言葉と表情に和衣の胸は、きゅうぅ~~~~ん!! と甘い音を立てて撃ち抜かれてしまった。
「和衣?」
真っ赤な顔で固まってしまった和衣を不審に思って、祐介がその顔を覗き込めば、和衣は無理無理無理無理ー! と、祐介に抱き付いて、その胸に顔を押し付けた。
単に祐介の顔を見るのが恥ずかしかったからの行動なのだが、このほうがよっぽど大胆だと気付いたのは、祐介の腕が背中に回ってからだった。
「はぅっ…」
ドキドキを落ち着けるはずだったのに、かえってドキドキしてしまうっ…!
「ゆ、ゆぅ…あの…ん」
やっぱ離して……と言う間もなく、和衣の唇は、キスで祐介に塞がれてしまった。
今日はいろんな意味でいっぱいエネルギーを使ったから、祐介にキスされているとパワーを補給されている感じ。
「…ん」
「あ、ゴメン、つい…」
唇が離れると、祐介は困ったような顔で眉を下げながら、なぜか和衣に謝った。
「ぅん…? なに…?」
「いや、ここ、睦月たちの部屋…」
「…………、あ」
たとえ自分たちどちらかの部屋だとしても、寮で気分が盛り上がってしまうのはいろいろとヤバいのに、ここは亮と睦月の部屋。
気を利かせて(くれたのかどうかは微妙だが)、睦月が部屋を出ていったとはいえ、いつ帰ってくるかしれないし、どんなタイミングで帰って来たって文句は言えないし、というかこれ以上いろいろしてしまうのは、いろんな意味で申し訳ないし。
「…がんばるね、コンテスト」
「ん」
最後にもう1度だけ、キスをした。
「ぅん?」
祐介に寄り掛かって、ぽてりと頬を祐介の肩に乗せていた和衣が、チラリと視線を上げた。
「女装……変でも笑わないでね?」
最初は嫌だ嫌だの一点張りだったし、断り切れずに出ることを決心したときも、旅行券があれば祐介と旅行に行けるー! て無理やりモチベーションを上げたから、実はよく考えていなかったのだが、祐介は和衣が女装することを、どう思っているんだろう。
「祐介、女装とかする恋人でも、嫌いになんないでね…」
「いや別に嫌いになるとかは」
何かにつけて悲観的になりやすい和衣は、先ほどまでがんばって上げていたテンションが、もしかしたら祐介に変な子て思われて、嫌われちゃうかも…という勝手な妄想で、一気に急降下してしまった。
「…ホント?」
「そんなことで嫌いにはなんないけど…」
「けど?」
「和衣がすっごい嫌がってんのに、無理してやるとかだったら嫌かな、て」
「ッ…~~~~~!!!」
たとえどんなことでも、恋人が嫌がることはさせたくないと思うのは、別に祐介だけに限ったことではない。
祐介も、ごく普通にそう思って、そう言っただけなのに、その言葉と表情に和衣の胸は、きゅうぅ~~~~ん!! と甘い音を立てて撃ち抜かれてしまった。
「和衣?」
真っ赤な顔で固まってしまった和衣を不審に思って、祐介がその顔を覗き込めば、和衣は無理無理無理無理ー! と、祐介に抱き付いて、その胸に顔を押し付けた。
単に祐介の顔を見るのが恥ずかしかったからの行動なのだが、このほうがよっぽど大胆だと気付いたのは、祐介の腕が背中に回ってからだった。
「はぅっ…」
ドキドキを落ち着けるはずだったのに、かえってドキドキしてしまうっ…!
「ゆ、ゆぅ…あの…ん」
やっぱ離して……と言う間もなく、和衣の唇は、キスで祐介に塞がれてしまった。
今日はいろんな意味でいっぱいエネルギーを使ったから、祐介にキスされているとパワーを補給されている感じ。
「…ん」
「あ、ゴメン、つい…」
唇が離れると、祐介は困ったような顔で眉を下げながら、なぜか和衣に謝った。
「ぅん…? なに…?」
「いや、ここ、睦月たちの部屋…」
「…………、あ」
たとえ自分たちどちらかの部屋だとしても、寮で気分が盛り上がってしまうのはいろいろとヤバいのに、ここは亮と睦月の部屋。
気を利かせて(くれたのかどうかは微妙だが)、睦月が部屋を出ていったとはいえ、いつ帰ってくるかしれないし、どんなタイミングで帰って来たって文句は言えないし、というかこれ以上いろいろしてしまうのは、いろんな意味で申し訳ないし。
「…がんばるね、コンテスト」
「ん」
最後にもう1度だけ、キスをした。
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