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僕らの青春に明日はない (4)
2010.03.04 Thu
「え、何で? 俺? 何で?」
「だってカズちゃん、かわいいし」
「絶対に優勝できると思うんだよね」
「…………え?」
かわいい?
何となく聞き捨てならない言葉が愛菜の口から漏れて、ピタリと和衣は動きを止めた。
何だかとっても嫌な予感がする。
「…………、えっとぉー…、そのイベントて……何すんの?」
和衣は恐る恐る尋ねた。
でも出来れば、その答えを聞く前に、この場を立ち去ってしまいたい!
「女装男子!」
「コンテスト!」
あぁこの子たち、息ピッタリでかわいいなぁ……て、そうじゃなくて!
「はぁ~~~~~!!??」
さすがにこれには、和衣だって声を張り上げずにはいられない。
女装男子コンテストに出るということはつまり、和衣は女の子の格好をするというわけで。
「やっ、ヤダよ、そんなの! 絶対ヤダ!」
「何でっ?」
「嫌に決まってんじゃん! 女装なんかしたくない!」
和衣は、ノリでそういうことが出来るタイプではないのだ。
愛菜と眞織の迫力はすごいが、ここでは絶対に引き下がれない。
「お願い、カズちゃん! 優勝狙いでいきたいの!」
「そんなの、何で、俺関係ないし!」
「優勝したら旅行券だよ? カズちゃんも彼女と旅行、行けるよ?」
「…………。……ッ、や、やっぱヤ!」
「あー、今一瞬、迷った! 迷ったでしょ!? 旅行券、欲しいでしょ? ね、出ようよ~!」
「や、やぁ~」
確かに、優勝賞品の旅行券は魅力的だ。
それがあれば、祐介と旅行にも……とは思ったけれど、でも2人の思惑どおりに優勝できるとは限らないし、やっぱり女装なんて恥ずかしい。
「そんなの、俺じゃなくてもっ…他の人でもいいじゃん!」
「他、て?」
「え?」
「ウチらは満場一致でカズちゃんだったんだけど……他に誰かいる? 教えてくれれば、そっちも当たってみるけど…」
満場一致と言っても、愛菜と眞織の2人でしかない。
その2人の意見が一致して、すぐに和衣に声を掛けたらしく、それ以外の人については何も考えていなかったらしい。
これは和衣にとって、女装を逃れる願ってもないチャンスだ――――ったけれど。
「えっとー…」
和衣も何となく勢いに任せて言っただけで、別に他に思い付く人がいたわけではない。
誰? と言われて、即答できずに、視線を彷徨わせれば、すぐにそれは愛菜に気付かれてしまった。
「だってカズちゃん、かわいいし」
「絶対に優勝できると思うんだよね」
「…………え?」
かわいい?
何となく聞き捨てならない言葉が愛菜の口から漏れて、ピタリと和衣は動きを止めた。
何だかとっても嫌な予感がする。
「…………、えっとぉー…、そのイベントて……何すんの?」
和衣は恐る恐る尋ねた。
でも出来れば、その答えを聞く前に、この場を立ち去ってしまいたい!
「女装男子!」
「コンテスト!」
あぁこの子たち、息ピッタリでかわいいなぁ……て、そうじゃなくて!
「はぁ~~~~~!!??」
さすがにこれには、和衣だって声を張り上げずにはいられない。
女装男子コンテストに出るということはつまり、和衣は女の子の格好をするというわけで。
「やっ、ヤダよ、そんなの! 絶対ヤダ!」
「何でっ?」
「嫌に決まってんじゃん! 女装なんかしたくない!」
和衣は、ノリでそういうことが出来るタイプではないのだ。
愛菜と眞織の迫力はすごいが、ここでは絶対に引き下がれない。
「お願い、カズちゃん! 優勝狙いでいきたいの!」
「そんなの、何で、俺関係ないし!」
「優勝したら旅行券だよ? カズちゃんも彼女と旅行、行けるよ?」
「…………。……ッ、や、やっぱヤ!」
「あー、今一瞬、迷った! 迷ったでしょ!? 旅行券、欲しいでしょ? ね、出ようよ~!」
「や、やぁ~」
確かに、優勝賞品の旅行券は魅力的だ。
それがあれば、祐介と旅行にも……とは思ったけれど、でも2人の思惑どおりに優勝できるとは限らないし、やっぱり女装なんて恥ずかしい。
「そんなの、俺じゃなくてもっ…他の人でもいいじゃん!」
「他、て?」
「え?」
「ウチらは満場一致でカズちゃんだったんだけど……他に誰かいる? 教えてくれれば、そっちも当たってみるけど…」
満場一致と言っても、愛菜と眞織の2人でしかない。
その2人の意見が一致して、すぐに和衣に声を掛けたらしく、それ以外の人については何も考えていなかったらしい。
これは和衣にとって、女装を逃れる願ってもないチャンスだ――――ったけれど。
「えっとー…」
和衣も何となく勢いに任せて言っただけで、別に他に思い付く人がいたわけではない。
誰? と言われて、即答できずに、視線を彷徨わせれば、すぐにそれは愛菜に気付かれてしまった。
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