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愛してほしい日々 (1)
2010.01.09 Sat
*このお話は、「君といる~」シリーズの番外編です。本編を読んでいなくても意味は通じますが、カップリング等のネタバレにはなりますので、ご注意ください。
「相変わらず暇人だなぁー、お前」
「……、亮に言われたくないんですけどー」
1月1日、元日。
学校が冬休みに入り、クリスマスも終えた後、大半の学生が、年末年始を地元で迎えるために帰省したが、亮も翔真もその例外に漏れず、実家へと帰って来ていた。
もちろんその間、地元の仲間や帰省してきた同級生たちと遊ぶ約束はあるけれど、それも連日ではない。
特に今日みたいな元日に集まろうなんて元気のいい連中はいなくて、2人は暇を持て余していた。
「つーか、俺んち来てゴロゴロしてんなら、自分ちでよくね?」
「亮の家がいいのー。だって家にいると、母さんにいろいろ手伝いさせられるし」
「たまに帰ったときくらい、手伝ってやれ」
「亮だって何もしてないじゃん」
先ほどから同じような話の繰り返し。
そして結局、何の結論も出ないまま、ダラダラすること数時間。
正月のテレビ番組はつまんないし、マンガも読み飽きた。
「ぅん?」
あー暇! て翔真が亮のベッドの上を転がっていれば、何となく階下が騒がしい。
年始のお客様にしては、妙に賑やかだなぁ、なんて思っていた矢先。
「りょ~! 明けましておめでとーー!!」
ノックもなしにドアが開き、現れたのは、言わずもがな和衣だ。
道理でお客様のわりに、賑やかなわけだ。
「あ、ショウちゃんも! ナーイス。この後、ショウちゃんちにも行こうとしてたんだよ! 明けましておめでとー!」
「……、おめでと…」
新年早々テンションの高い和衣に、亮も翔真も若干圧倒されてしまう。
帰省する新幹線の中で、祐介に会えないの寂しー、て嘆いていたのと、同じ人間のテンションとは思えない。
「ねぇねぇねぇ~、初詣行こうよ~!」
「はぁ?」
「初詣! お参りしてー、おみくじ引こっ?」
とっても面倒くさそうにしている2人をよそに、和衣はすっかりノリノリで、行こう行こうと亮の腕を引っ張っている。
「何かめんどいんだけど…」
「何でぇ? 行こうよー、お参りしよ? 今年もむっちゃんと仲良くいられますようにー、て俺も一緒にお参りするから!」
「いや、お前にお参りされなくても…」
「はい支度して? ショウちゃんも!」
「えぇー…」
全然乗り気になれないけれど、和衣も言い出したら聞かない性格だから、ここは2人が折れるほかないだろう。
どうせ暇だったのだ、たまには行ってみるのもいいかもしれない、と思い直す。
「あ、そうだ。ショウちゃん、これ」
「え? 何?」
はい、と和衣が差し出したのは、間違いなくポチ袋。お年玉?
「亮のママから貰ったの。ショウちゃんにも渡しといてー、て言われたから。ショウちゃんちまで配達しようとしたら、ここにいた」
「え? あ、そう? ありがと…」
20歳になってお年玉、ていうのもなぁ…と照れくさい気持ちもあるが、貰えて嬉しい気持ちは変わらないから、翔真はありがたく受け取った。
ようやくお話の中の季節もお正月になりました。仲良しさん。
タイトルは、約30の嘘さまより。ラブ。
「相変わらず暇人だなぁー、お前」
「……、亮に言われたくないんですけどー」
1月1日、元日。
学校が冬休みに入り、クリスマスも終えた後、大半の学生が、年末年始を地元で迎えるために帰省したが、亮も翔真もその例外に漏れず、実家へと帰って来ていた。
もちろんその間、地元の仲間や帰省してきた同級生たちと遊ぶ約束はあるけれど、それも連日ではない。
特に今日みたいな元日に集まろうなんて元気のいい連中はいなくて、2人は暇を持て余していた。
「つーか、俺んち来てゴロゴロしてんなら、自分ちでよくね?」
「亮の家がいいのー。だって家にいると、母さんにいろいろ手伝いさせられるし」
「たまに帰ったときくらい、手伝ってやれ」
「亮だって何もしてないじゃん」
先ほどから同じような話の繰り返し。
そして結局、何の結論も出ないまま、ダラダラすること数時間。
正月のテレビ番組はつまんないし、マンガも読み飽きた。
「ぅん?」
あー暇! て翔真が亮のベッドの上を転がっていれば、何となく階下が騒がしい。
年始のお客様にしては、妙に賑やかだなぁ、なんて思っていた矢先。
「りょ~! 明けましておめでとーー!!」
ノックもなしにドアが開き、現れたのは、言わずもがな和衣だ。
道理でお客様のわりに、賑やかなわけだ。
「あ、ショウちゃんも! ナーイス。この後、ショウちゃんちにも行こうとしてたんだよ! 明けましておめでとー!」
「……、おめでと…」
新年早々テンションの高い和衣に、亮も翔真も若干圧倒されてしまう。
帰省する新幹線の中で、祐介に会えないの寂しー、て嘆いていたのと、同じ人間のテンションとは思えない。
「ねぇねぇねぇ~、初詣行こうよ~!」
「はぁ?」
「初詣! お参りしてー、おみくじ引こっ?」
とっても面倒くさそうにしている2人をよそに、和衣はすっかりノリノリで、行こう行こうと亮の腕を引っ張っている。
「何かめんどいんだけど…」
「何でぇ? 行こうよー、お参りしよ? 今年もむっちゃんと仲良くいられますようにー、て俺も一緒にお参りするから!」
「いや、お前にお参りされなくても…」
「はい支度して? ショウちゃんも!」
「えぇー…」
全然乗り気になれないけれど、和衣も言い出したら聞かない性格だから、ここは2人が折れるほかないだろう。
どうせ暇だったのだ、たまには行ってみるのもいいかもしれない、と思い直す。
「あ、そうだ。ショウちゃん、これ」
「え? 何?」
はい、と和衣が差し出したのは、間違いなくポチ袋。お年玉?
「亮のママから貰ったの。ショウちゃんにも渡しといてー、て言われたから。ショウちゃんちまで配達しようとしたら、ここにいた」
「え? あ、そう? ありがと…」
20歳になってお年玉、ていうのもなぁ…と照れくさい気持ちもあるが、貰えて嬉しい気持ちは変わらないから、翔真はありがたく受け取った。
ようやくお話の中の季節もお正月になりました。仲良しさん。
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