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wish (3)
2009.12.24 Thu
あんなとこで俺の名前を連呼されてたら堪ったもんじゃないし、何かよく分かんない現象が目の前で起こって軽くパニックだし、とりあえず遥琉を家に上げてみる。
もしかしたら全部夢かもしんないし。
「何か遠山くんの部屋、さっぷーけー! ホンット、男のひとり暮らしって感じ。寂しぃ! 寒い!!」
…………。
バカにしてる?
「暖房くらい点けるよ。俺だって寒ぃし。つーか、その濡れた服を何とかしろ、床が濡れる!」
「だって着替えとかないし。貸してくれる?」
「……」
仕方なしに、遥琉が着れそうなサイズの服を出して渡してやる。
自称天使のコイツが風邪を引くのかどうかは知らないけど、そのままだと家の中が濡れるし。
「ありがとー」
受け取った服をさっそく着替え始める遥琉を見ても、どう見たって普通の人間にしか見えない(頭の中は普通じゃなさそうだけど)。
でもさっきは確かに宙に浮いてたし……羽根? いや、ないよな、そんなの。
やっぱ夢?
「遠山くん、さっきから何ジロジロ人の着替え見てんの? エッチぃ~」
「アホか! 男の着替えなんか、見ても何も楽しくねぇよ!」
あーいちいち疲れる!
ていうか、コイツの騒ぎのせいで、まだ夕飯食ってねぇんだけど、俺。
まぁ夕飯って言ったて、コンビニで買ってきた弁当だけど!
ギャアギャア言ってる遥琉を無視して、冷めてしまった弁当を電子レンジに突っ込んで、あたためボタンを押せば、
「えぇー遠山くん、コンビニのお弁当食べるのぉ?」
遥琉の余計な一言。
ホントにいちいち腹立つヤツだな。俺だって好きでコンビニ弁当食うわけじゃねぇよ!
「しょうがねぇだろ、残業だったんだから」
「ホントに不幸なんだねぇ…遠山くんて…」
「…………」
「でも大丈夫! そんな不幸な遠山くんも、俺にかかればあっという間に幸せに…」
チンッ!
「あ、弁当あったまった」
「ちょっとぉ、遠山くん、最後まで聞いてよ!」
何か力説を始めようとした遥琉を無視して、俺は温まった弁当をレンジから取り出して、リビングに向かった。
後を付いて来る遥琉は、なぜかキョロキョロしていて。
「何だよ」
「俺の分は?」
「は?」
「俺の分のお弁当。何で遠山くんの分しかあっためないの?」
そんな当たり前のような顔して自分の分の弁当をねだられても…。
もちろんそんな想定してないし、用意もしていない。
「え、ないの? 何だ、残念。1回食べてみたかったのに。まぁいいや、じゃあ遠山くん、早く願い事言って?」
「は?」
意味不明な言葉を続ける遥琉に、玉子焼きを掴み上げようとしていた箸が止まった。
もしかしたら全部夢かもしんないし。
「何か遠山くんの部屋、さっぷーけー! ホンット、男のひとり暮らしって感じ。寂しぃ! 寒い!!」
…………。
バカにしてる?
「暖房くらい点けるよ。俺だって寒ぃし。つーか、その濡れた服を何とかしろ、床が濡れる!」
「だって着替えとかないし。貸してくれる?」
「……」
仕方なしに、遥琉が着れそうなサイズの服を出して渡してやる。
自称天使のコイツが風邪を引くのかどうかは知らないけど、そのままだと家の中が濡れるし。
「ありがとー」
受け取った服をさっそく着替え始める遥琉を見ても、どう見たって普通の人間にしか見えない(頭の中は普通じゃなさそうだけど)。
でもさっきは確かに宙に浮いてたし……羽根? いや、ないよな、そんなの。
やっぱ夢?
「遠山くん、さっきから何ジロジロ人の着替え見てんの? エッチぃ~」
「アホか! 男の着替えなんか、見ても何も楽しくねぇよ!」
あーいちいち疲れる!
ていうか、コイツの騒ぎのせいで、まだ夕飯食ってねぇんだけど、俺。
まぁ夕飯って言ったて、コンビニで買ってきた弁当だけど!
ギャアギャア言ってる遥琉を無視して、冷めてしまった弁当を電子レンジに突っ込んで、あたためボタンを押せば、
「えぇー遠山くん、コンビニのお弁当食べるのぉ?」
遥琉の余計な一言。
ホントにいちいち腹立つヤツだな。俺だって好きでコンビニ弁当食うわけじゃねぇよ!
「しょうがねぇだろ、残業だったんだから」
「ホントに不幸なんだねぇ…遠山くんて…」
「…………」
「でも大丈夫! そんな不幸な遠山くんも、俺にかかればあっという間に幸せに…」
チンッ!
「あ、弁当あったまった」
「ちょっとぉ、遠山くん、最後まで聞いてよ!」
何か力説を始めようとした遥琉を無視して、俺は温まった弁当をレンジから取り出して、リビングに向かった。
後を付いて来る遥琉は、なぜかキョロキョロしていて。
「何だよ」
「俺の分は?」
「は?」
「俺の分のお弁当。何で遠山くんの分しかあっためないの?」
そんな当たり前のような顔して自分の分の弁当をねだられても…。
もちろんそんな想定してないし、用意もしていない。
「え、ないの? 何だ、残念。1回食べてみたかったのに。まぁいいや、じゃあ遠山くん、早く願い事言って?」
「は?」
意味不明な言葉を続ける遥琉に、玉子焼きを掴み上げようとしていた箸が止まった。
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