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wish (2)
2009.12.23 Wed
「え、男?」
「そうだけど? 何言ってんの? まさか俺のこと、女だと思ってたわけ!?」
「いや、あの…」
ちょっ…声デカッ! 近所迷惑、近所迷惑ッ…!!
でもぷくっと頬を膨らまして拗ねる姿は、怒ってるとこ悪いけど、どう見たって女の子…。顔だってかわいらしいし。
「つーか、ちょっと待て! さっきから俺のこと遠山遠山って言うけど…」
「あれ? 遠山くんじゃないの? 人違いだった?」
「いや…遠山は俺ですが」
「何だ、間違ってないじゃん」
「そうなんだけど…、え、何? 知り合い…だっけ?」
年下っぽいし……後輩?
でも全然見覚えないし、それ以前に、俺の知り合いで、こんな妙な格好するヤツいねぇし!
「知り合いっていうか、えーっと、俺の名前は遥琉(ハル)。遠山くんに愛と希望を届に来た天使なんです」
「…………。…え?」
「え? 聞こえてた?」
いや、聞こえてはいましたけどね。
何か脳が理解することを拒否したっていうか…。
「だからぁ、俺はね、天使なの、て・ん・し! でね、まぁぶっちゃけた話すると、クリスマスに恋人もいない、不幸でかわいそうな遠山くんの願いを叶えるためにやって来たのです!」
何だか妙に偉そうに、遥琉とかいうヤツが言ってのけた。
その態度も何か腹立つが、言ってる内容も腹立たしいし、それ以前に何言ってんだ、コイツ。え、変な宗教とか?
若いのに変なのにはまりやがって。かわいそうなのはお前だろ。
「どうしたの? 遠山くん」
「あー…えっとね、もう時間も遅いし、早くお家帰んな? きっとパパとママも心配してるよ?」
「…遠山くん、俺のこと、変な人だと思ってない? 言っとくけど、俺、普通の人だよ? 人っていうか、天使だけど」
「いやあの俺…そういうの間に合ってますから」
「あぁーもう! どう言えば信じてくれるわけ!? 俺、遠山くんを幸せにするために、わざわざ天界から降りて来たのに!」
今度は逆切れですか。
そんなこと言われても、こっちも困るんですけど!
あーもう、ただでさえ落ち込み気味のところに、この仕打ち!? 俺が何したわけ?
でも今の若い子って、よく分かんないし、逆切れついでに刺されたりとかしたらどうしよう…。
「とにかく、もうホント帰ってな? 俺だって、そんなに不幸なわけじゃないから…」
俺は勝手に話を終わらせて、遥琉に背を向けた。
「ちょっと待ってぇ!! 待ってよ、遠山くんっ!!」
だああぁぁ~~~!!
こんな時間に俺の名前をデカイ声で言うな~~!!
「何だよ、いい加減に……ぉ…へ…??」
怒りに任せて振り返った俺の目の前で、遥琉の体は確かにプカッと浮かんでいた…。
「そうだけど? 何言ってんの? まさか俺のこと、女だと思ってたわけ!?」
「いや、あの…」
ちょっ…声デカッ! 近所迷惑、近所迷惑ッ…!!
でもぷくっと頬を膨らまして拗ねる姿は、怒ってるとこ悪いけど、どう見たって女の子…。顔だってかわいらしいし。
「つーか、ちょっと待て! さっきから俺のこと遠山遠山って言うけど…」
「あれ? 遠山くんじゃないの? 人違いだった?」
「いや…遠山は俺ですが」
「何だ、間違ってないじゃん」
「そうなんだけど…、え、何? 知り合い…だっけ?」
年下っぽいし……後輩?
でも全然見覚えないし、それ以前に、俺の知り合いで、こんな妙な格好するヤツいねぇし!
「知り合いっていうか、えーっと、俺の名前は遥琉(ハル)。遠山くんに愛と希望を届に来た天使なんです」
「…………。…え?」
「え? 聞こえてた?」
いや、聞こえてはいましたけどね。
何か脳が理解することを拒否したっていうか…。
「だからぁ、俺はね、天使なの、て・ん・し! でね、まぁぶっちゃけた話すると、クリスマスに恋人もいない、不幸でかわいそうな遠山くんの願いを叶えるためにやって来たのです!」
何だか妙に偉そうに、遥琉とかいうヤツが言ってのけた。
その態度も何か腹立つが、言ってる内容も腹立たしいし、それ以前に何言ってんだ、コイツ。え、変な宗教とか?
若いのに変なのにはまりやがって。かわいそうなのはお前だろ。
「どうしたの? 遠山くん」
「あー…えっとね、もう時間も遅いし、早くお家帰んな? きっとパパとママも心配してるよ?」
「…遠山くん、俺のこと、変な人だと思ってない? 言っとくけど、俺、普通の人だよ? 人っていうか、天使だけど」
「いやあの俺…そういうの間に合ってますから」
「あぁーもう! どう言えば信じてくれるわけ!? 俺、遠山くんを幸せにするために、わざわざ天界から降りて来たのに!」
今度は逆切れですか。
そんなこと言われても、こっちも困るんですけど!
あーもう、ただでさえ落ち込み気味のところに、この仕打ち!? 俺が何したわけ?
でも今の若い子って、よく分かんないし、逆切れついでに刺されたりとかしたらどうしよう…。
「とにかく、もうホント帰ってな? 俺だって、そんなに不幸なわけじゃないから…」
俺は勝手に話を終わらせて、遥琉に背を向けた。
「ちょっと待ってぇ!! 待ってよ、遠山くんっ!!」
だああぁぁ~~~!!
こんな時間に俺の名前をデカイ声で言うな~~!!
「何だよ、いい加減に……ぉ…へ…??」
怒りに任せて振り返った俺の目の前で、遥琉の体は確かにプカッと浮かんでいた…。
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