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09. 同じもの2つ下さい (4)
2009.12.13 Sun
「うはっ、嫌なわけないじゃん。つーか、お前がそんなかわいいこと考えてたなんて、知らなかった」
「はぁ?」
翔真から、思っていたのとは違う、深刻にはほど遠い反応が返ってきて、真大のほうが面食らってしまう。
てか、笑われてる?
「何言って…、翔真くん、俺のことバカにしてるでしょ!」
「してない、してない、そうじゃなくて。だって俺、もし俺がお揃いにしよ、とか言ったら、ぜってぇ、バッカじゃねぇの? とか言われると思ってた」
「……、翔真くん、俺のこと何だと思ってんの?」
想像の世界だし、翔真が真大のことをどう考えようと別にいいけれど、仮にも恋人のことなんだから、もうちょっとかわいげのある姿を想像してほしい。
…まぁ、今までが今までだから、仕方ないと言えば仕方ないのだけれど。
「何だ、真大もお揃いの、欲しかったんだ」
「…翔真くんも思ってたってこと?」
「まぁね。…つーか、今言ったじゃん、お前に、バッカじゃねぇの? て言われんのが怖かったの。俺はそういうちっちゃい男なの!」
「ねぇ…、翔真くんの中で、俺って何キャラ? てか、そんなんで翔真くんがちっちゃいとか、ないし」
だとしたら、ここまでの自分は、きっと消えて無くなっちゃうくらいに、ちっちゃなヤツだ。
余計なことばっかり考えて。
「じゃあ、せっかく気持ちが分かったとこで、お揃いで買っちゃおっか?」
「……、…うん」
真大が思っていたような、カッコいい雰囲気にはならなかったけれど、きっと自分にはこのくらいがちょうどいいのかもしれない。
翔真の中で、自分がどんなキャラになっているのかは些か疑問だが、へたに格好をつけるのは性に合わないし、似合わない。
真大はがんばって素直になって、コクリと頷いた。
「真大は、どういうのがいいの? てか、この店で決めちゃう? 他にも見てみる?」
「…何か、ここで買うの恥ずかしいから、他にしよ?」
店員さんは他のお客さんの応対をしていたし、たぶん真大たちのやり取りには気付いていないと思うけれど、何となく恥ずかしい気がして、真大はそう言った。
バカなこといってるかなぁ…て思ったけれど、それは翔真も同じだったようで、「これだけ会計してくるから、先に店出てて」と、ニットキャップを持って会計に向かった。
真大が店の前で待っていると、ショップのバッグを提げた翔真が出てくる。
そう言えば、この店を出たのはいいけれど、他にどこの店がいいかなんてよく知らない…と思ってしまう。
真大が持っているのは、実家のある地元で買ったのと、こちらに来てからは、友だちに教えてもらったショップで買ったのくらいだから、そんなに知らない。
翔真はいろいろ持っているから、きっといっぱい知っているのかもしれないけれど。
(結局は翔真くん任せか…)
それが自分たちらしいのかな。
格好つけようと思っても、やっぱり敵わなくて。
「ねぇ、どこにする? 翔真くんがよく行くとこ、どこ?」
「んー…結構いろいろだけど」
「今着けてんのは?」
「これ? これは…、……亮の店」
右手を真大の前に翳す。
亮が大学に入ってからバイトで勤め始めたセレクトショップへ、和衣と一緒に冷やかしに行ったら、何だかうまく丸め込まれて、買わされるハメになってしまった。
趣味も悪くないし、値段も手ごろだったので、悪い買い物ではなかったが。
「はぁ?」
翔真から、思っていたのとは違う、深刻にはほど遠い反応が返ってきて、真大のほうが面食らってしまう。
てか、笑われてる?
「何言って…、翔真くん、俺のことバカにしてるでしょ!」
「してない、してない、そうじゃなくて。だって俺、もし俺がお揃いにしよ、とか言ったら、ぜってぇ、バッカじゃねぇの? とか言われると思ってた」
「……、翔真くん、俺のこと何だと思ってんの?」
想像の世界だし、翔真が真大のことをどう考えようと別にいいけれど、仮にも恋人のことなんだから、もうちょっとかわいげのある姿を想像してほしい。
…まぁ、今までが今までだから、仕方ないと言えば仕方ないのだけれど。
「何だ、真大もお揃いの、欲しかったんだ」
「…翔真くんも思ってたってこと?」
「まぁね。…つーか、今言ったじゃん、お前に、バッカじゃねぇの? て言われんのが怖かったの。俺はそういうちっちゃい男なの!」
「ねぇ…、翔真くんの中で、俺って何キャラ? てか、そんなんで翔真くんがちっちゃいとか、ないし」
だとしたら、ここまでの自分は、きっと消えて無くなっちゃうくらいに、ちっちゃなヤツだ。
余計なことばっかり考えて。
「じゃあ、せっかく気持ちが分かったとこで、お揃いで買っちゃおっか?」
「……、…うん」
真大が思っていたような、カッコいい雰囲気にはならなかったけれど、きっと自分にはこのくらいがちょうどいいのかもしれない。
翔真の中で、自分がどんなキャラになっているのかは些か疑問だが、へたに格好をつけるのは性に合わないし、似合わない。
真大はがんばって素直になって、コクリと頷いた。
「真大は、どういうのがいいの? てか、この店で決めちゃう? 他にも見てみる?」
「…何か、ここで買うの恥ずかしいから、他にしよ?」
店員さんは他のお客さんの応対をしていたし、たぶん真大たちのやり取りには気付いていないと思うけれど、何となく恥ずかしい気がして、真大はそう言った。
バカなこといってるかなぁ…て思ったけれど、それは翔真も同じだったようで、「これだけ会計してくるから、先に店出てて」と、ニットキャップを持って会計に向かった。
真大が店の前で待っていると、ショップのバッグを提げた翔真が出てくる。
そう言えば、この店を出たのはいいけれど、他にどこの店がいいかなんてよく知らない…と思ってしまう。
真大が持っているのは、実家のある地元で買ったのと、こちらに来てからは、友だちに教えてもらったショップで買ったのくらいだから、そんなに知らない。
翔真はいろいろ持っているから、きっといっぱい知っているのかもしれないけれど。
(結局は翔真くん任せか…)
それが自分たちらしいのかな。
格好つけようと思っても、やっぱり敵わなくて。
「ねぇ、どこにする? 翔真くんがよく行くとこ、どこ?」
「んー…結構いろいろだけど」
「今着けてんのは?」
「これ? これは…、……亮の店」
右手を真大の前に翳す。
亮が大学に入ってからバイトで勤め始めたセレクトショップへ、和衣と一緒に冷やかしに行ったら、何だかうまく丸め込まれて、買わされるハメになってしまった。
趣味も悪くないし、値段も手ごろだったので、悪い買い物ではなかったが。
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