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08. じゃあ買ってあげる (3)
2009.12.08 Tue
「や…緑のもあるけど?」
「これに飾り付けするの?」
亮が示したのは、確かに緑色をしたツリー。けれどそれもファイバー仕様で、多分、睦月が思っているような飾り付けをするタイプではないだろう。
「睦月、飾り付けしたいの?」
「うん」
そういう手間は面倒臭がるのかと思いきや、やはり睦月の中で、ツリーの飾り付けは外せない事項らしい。
「じゃあやっぱ、普通のヤツにしよっか」
「おっきいのね?」
「だから、置き場所ないって!」
今の時期、小さいながらストーブも出していて、ただでさえ部屋の中は狭いのに。
部屋の中には最初から置いてある2人分のデスクとベッドのほかに、食卓も兼ねているローテーブルとストーブがあるし、睦月が買ってきて読みっ放しになっている雑誌も投げてある。
とても大きなツリーを買って、置く場所があるとは思えない。いや、大きくないツリーでも、置けるかどうか、亮はちょっと不安になって来た。
「ねぇねぇ、亮、これおっきくない?」
「ちょっ…それ、デカすぎ!」
床に置かれたそれは、売り物なのかディスプレイなのか、普通に睦月の身長よりも高さがある。
まさか本気で言っているわけではないのだろう、けれど睦月は、ケラケラ笑いながら、「じゃあ、寮の玄関に置こ?」とか言い出している。
「むっちゃん! ホントに買う気なら、ちゃんと部屋に置けるサイズのヤツを選びなさい」
「もー、さっきからちゃんと選んでるのに~」
「どこが!?」
「あはは」
けれどやはりツリーを買いたいという気持ちは本当なのか、今度こそ、部屋の大きさに見合ったサイズのツリーを見始めている。
「じゃあ、こんくらいは? これなら置けるよね? ねっ?」
高さ30cmくらいのミニツリーを発見し、睦月は無邪気に笑い掛ける。
何の飾りも付いていない、シンプルなツリー。
こんな小さなツリーであっても、やっぱり飾り付けは自分でやりたいらしい。
「飾りはいっぱい付けようね?」
「いや、いっぱいは無理でしょ。厳選しないと」
「えー、亮、無理ばっか。じゃあ、あれは? あの光るヤツ。ライト?」
「電飾のこと? 小さいのとか、あんのかな? 電飾巻いたら、それだけでいっぱいにならない?」
「うー…確かに…」
売り場には様々なオーナメントや電飾が揃っているが、睦月が持っているツリーに見合ったサイズの電飾は見当たらない。
これで睦月が、やっぱ大きいツリーが欲しい! なんて言い出さないか亮は少し心配したが、もうツリーへの心は決まっているようで、睦月はとりどりのオーナメントを手に取って見ている。
「いっぱいあって迷うー」
和衣ほどの優柔不断さはないけれど、これだけの種類があると、なかなか選び切れない。
しかもツリーのサイズからして、オーナメントは厳選しないといけないから、余計に迷ってしまうのだ。
「これに飾り付けするの?」
亮が示したのは、確かに緑色をしたツリー。けれどそれもファイバー仕様で、多分、睦月が思っているような飾り付けをするタイプではないだろう。
「睦月、飾り付けしたいの?」
「うん」
そういう手間は面倒臭がるのかと思いきや、やはり睦月の中で、ツリーの飾り付けは外せない事項らしい。
「じゃあやっぱ、普通のヤツにしよっか」
「おっきいのね?」
「だから、置き場所ないって!」
今の時期、小さいながらストーブも出していて、ただでさえ部屋の中は狭いのに。
部屋の中には最初から置いてある2人分のデスクとベッドのほかに、食卓も兼ねているローテーブルとストーブがあるし、睦月が買ってきて読みっ放しになっている雑誌も投げてある。
とても大きなツリーを買って、置く場所があるとは思えない。いや、大きくないツリーでも、置けるかどうか、亮はちょっと不安になって来た。
「ねぇねぇ、亮、これおっきくない?」
「ちょっ…それ、デカすぎ!」
床に置かれたそれは、売り物なのかディスプレイなのか、普通に睦月の身長よりも高さがある。
まさか本気で言っているわけではないのだろう、けれど睦月は、ケラケラ笑いながら、「じゃあ、寮の玄関に置こ?」とか言い出している。
「むっちゃん! ホントに買う気なら、ちゃんと部屋に置けるサイズのヤツを選びなさい」
「もー、さっきからちゃんと選んでるのに~」
「どこが!?」
「あはは」
けれどやはりツリーを買いたいという気持ちは本当なのか、今度こそ、部屋の大きさに見合ったサイズのツリーを見始めている。
「じゃあ、こんくらいは? これなら置けるよね? ねっ?」
高さ30cmくらいのミニツリーを発見し、睦月は無邪気に笑い掛ける。
何の飾りも付いていない、シンプルなツリー。
こんな小さなツリーであっても、やっぱり飾り付けは自分でやりたいらしい。
「飾りはいっぱい付けようね?」
「いや、いっぱいは無理でしょ。厳選しないと」
「えー、亮、無理ばっか。じゃあ、あれは? あの光るヤツ。ライト?」
「電飾のこと? 小さいのとか、あんのかな? 電飾巻いたら、それだけでいっぱいにならない?」
「うー…確かに…」
売り場には様々なオーナメントや電飾が揃っているが、睦月が持っているツリーに見合ったサイズの電飾は見当たらない。
これで睦月が、やっぱ大きいツリーが欲しい! なんて言い出さないか亮は少し心配したが、もうツリーへの心は決まっているようで、睦月はとりどりのオーナメントを手に取って見ている。
「いっぱいあって迷うー」
和衣ほどの優柔不断さはないけれど、これだけの種類があると、なかなか選び切れない。
しかもツリーのサイズからして、オーナメントは厳選しないといけないから、余計に迷ってしまうのだ。
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カテゴリー:Baby Baby Baby Love
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如月久美子 ⇒ >拍手コメ→Gさん
"かわいい"、ありがとうございます~!
キャラへの最高の褒め言葉です。
これからもかわいがってあげてください(*^_^*)
拍手&コメントありがとうございました!
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