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07. つないだ小指 (6)
2009.12.05 Sat
「ゆーすけ!」
「ん? ッ、、、…」
呼ばれて和衣のほうを見れば、間近に和衣の顔があって、え? と思う間もなく唇が重なった。
「…」
甘い、唇。
プリンのせい? ――――いや、
「…ん」
思わず和衣の唇を舐め、キスを深くしてしまう。
窺える範囲に人が見えないとはいえ、白昼堂々の海岸で。
「ゆう…」
「あ、ゴメン」
「…うぅん、俺が…」
自分からキスを仕掛けてきたくせに、唇が離れると、和衣は恥ずかしそうに俯いた。
「和衣?」
「ふへへ、何か恥ずかしい」
空になったプリンのカップを、ガサガサと袋にしまっている和衣の耳が赤い。
わざと目を合わさないようにしているのか、和衣は、ゴミ袋と化したコンビニの買い物袋をいつまでも弄っている。
祐介は、和衣との距離をさらに詰めて、身を寄せた。
特別な会話があるわけでもなくて、ただ2人寄り添って。
冷たくなってくる空気の中で、お互いのぬくもりだけがいとおしい。
(ずっとこうしてたい――――)
けれど、和衣がどんなに思っても、もちろんそんなわけにはいかなくて。
夏よりも日はずっと短い。まだ帰りたくない、て思うのに、辺りはだんだんと薄暗くなってくる。
何だか急に切なくなって、和衣は祐介の手に自分の手を重ねた。
「和衣」
「、うん?」
「今度はさ、夏に来よう? 来年の夏」
2人でまた。
きっと夏の海、人がたくさんいて、キスは出来ないかもしれないけれど。
「また来ようよ。ね?」
「っ、うんっ!」
1年後の2人なんて、全然何も想像が出来ないけれど、でも約束しよう?
またこうやって、並んで海を見ようって。
だってこの幸せな気持ち、また共有したい。
だから、ね?
「約束」
祐介は、重なっていた和衣の手を取り、その小指に自分の小指を絡めた。
*end*
「ん? ッ、、、…」
呼ばれて和衣のほうを見れば、間近に和衣の顔があって、え? と思う間もなく唇が重なった。
「…」
甘い、唇。
プリンのせい? ――――いや、
「…ん」
思わず和衣の唇を舐め、キスを深くしてしまう。
窺える範囲に人が見えないとはいえ、白昼堂々の海岸で。
「ゆう…」
「あ、ゴメン」
「…うぅん、俺が…」
自分からキスを仕掛けてきたくせに、唇が離れると、和衣は恥ずかしそうに俯いた。
「和衣?」
「ふへへ、何か恥ずかしい」
空になったプリンのカップを、ガサガサと袋にしまっている和衣の耳が赤い。
わざと目を合わさないようにしているのか、和衣は、ゴミ袋と化したコンビニの買い物袋をいつまでも弄っている。
祐介は、和衣との距離をさらに詰めて、身を寄せた。
特別な会話があるわけでもなくて、ただ2人寄り添って。
冷たくなってくる空気の中で、お互いのぬくもりだけがいとおしい。
(ずっとこうしてたい――――)
けれど、和衣がどんなに思っても、もちろんそんなわけにはいかなくて。
夏よりも日はずっと短い。まだ帰りたくない、て思うのに、辺りはだんだんと薄暗くなってくる。
何だか急に切なくなって、和衣は祐介の手に自分の手を重ねた。
「和衣」
「、うん?」
「今度はさ、夏に来よう? 来年の夏」
2人でまた。
きっと夏の海、人がたくさんいて、キスは出来ないかもしれないけれど。
「また来ようよ。ね?」
「っ、うんっ!」
1年後の2人なんて、全然何も想像が出来ないけれど、でも約束しよう?
またこうやって、並んで海を見ようって。
だってこの幸せな気持ち、また共有したい。
だから、ね?
「約束」
祐介は、重なっていた和衣の手を取り、その小指に自分の小指を絡めた。
*end*
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