スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
01. 決まらない服 (2)
2009.11.04 Wed
「あ、むっちゃん、お風呂上がったら、一緒に服選んでよ。どれがいいか」
ホラ来た!
過去に何度も和衣のファッションチェックに付き合わされている睦月は、こう言われることを予想していたら、案の定、思ったとおりのことを言われてしまった。
「たまには自分の力で選びなさい」
「いっつもは自分で選んでるよー。今日だって自分でちゃんとしようとしたもん。でも無理だったから。ねぇむっちゃん、お願ーい?」
「ヤダ。俺おねむなの。お風呂上がったら、もう寝るの」
「亮はー?」
「飲み会? バイトの」
睦月の場合亮がいたって、眠いときはさっさと寝てしまうから、その辺はあまり関係ない。
大体、昨日の夜遅くまで、ラブホでイチャイチャしていたのが、睦月の寝不足の原因だ。亮がいたって、さっさと寝てやる! と睦月が思っても仕方がない。
「むぅー…」
「あ、ショウちゃーん」
浴場に行けば、ちょうど翔真がそこにいて、睦月は1人で拗ね拗ねになっている和衣を置いて、翔真のところへ駆けて行った。
「むっちゃんのバカ…!」
*****
結局睦月に振られてしまった和衣は、風呂から上がって部屋に戻ると、散らかり放題になっている自分の部屋に、うんざりしたように溜め息をついた。
「あーあ…」
本当のことを言えば、和衣だってもう眠い。
明日はデートだし、早く寝たいのに。
祐介は和衣が何を着てもかわいいと言ってくれるし、いつも学校や寮で、私服なんて嫌と言うほど見せているのだから、今さらという気はするのだが、やはりデートなのだから、それなりにオシャレはしたい。
けれど、普段から私服を見せているだけに、決め決め過ぎたら、妙に気合が入り過ぎていると思われるから、それも嫌だ。
まったく、乙女心は何かと大変なのだ。
「はぁ~…」
和衣はドサリと、服の散らばるベッドに身を投げた。
この間は海まで行ったから、わりとカジュアルな感じの服装だったことを思い出す。時期的にはもう海水浴なんてころではなくて、人も疎らだったけれど。
(海……ちょっと肌寒かったけど、楽しかった…)
祐介と季節外れの海に行ったことを思い出し、ヘラリと和衣の表情が崩れる。
「……うへ」
誰もいない海でキスをした。
電車の中、人が少ないのをいいことに、ずっと手を繋いでいた。
「うーん、うぅ~ん、」
ジタバタ、ジタバタ。
「はぁ~…」
…………幸せ…。
ホラ来た!
過去に何度も和衣のファッションチェックに付き合わされている睦月は、こう言われることを予想していたら、案の定、思ったとおりのことを言われてしまった。
「たまには自分の力で選びなさい」
「いっつもは自分で選んでるよー。今日だって自分でちゃんとしようとしたもん。でも無理だったから。ねぇむっちゃん、お願ーい?」
「ヤダ。俺おねむなの。お風呂上がったら、もう寝るの」
「亮はー?」
「飲み会? バイトの」
睦月の場合亮がいたって、眠いときはさっさと寝てしまうから、その辺はあまり関係ない。
大体、昨日の夜遅くまで、ラブホでイチャイチャしていたのが、睦月の寝不足の原因だ。亮がいたって、さっさと寝てやる! と睦月が思っても仕方がない。
「むぅー…」
「あ、ショウちゃーん」
浴場に行けば、ちょうど翔真がそこにいて、睦月は1人で拗ね拗ねになっている和衣を置いて、翔真のところへ駆けて行った。
「むっちゃんのバカ…!」
*****
結局睦月に振られてしまった和衣は、風呂から上がって部屋に戻ると、散らかり放題になっている自分の部屋に、うんざりしたように溜め息をついた。
「あーあ…」
本当のことを言えば、和衣だってもう眠い。
明日はデートだし、早く寝たいのに。
祐介は和衣が何を着てもかわいいと言ってくれるし、いつも学校や寮で、私服なんて嫌と言うほど見せているのだから、今さらという気はするのだが、やはりデートなのだから、それなりにオシャレはしたい。
けれど、普段から私服を見せているだけに、決め決め過ぎたら、妙に気合が入り過ぎていると思われるから、それも嫌だ。
まったく、乙女心は何かと大変なのだ。
「はぁ~…」
和衣はドサリと、服の散らばるベッドに身を投げた。
この間は海まで行ったから、わりとカジュアルな感じの服装だったことを思い出す。時期的にはもう海水浴なんてころではなくて、人も疎らだったけれど。
(海……ちょっと肌寒かったけど、楽しかった…)
祐介と季節外れの海に行ったことを思い出し、ヘラリと和衣の表情が崩れる。
「……うへ」
誰もいない海でキスをした。
電車の中、人が少ないのをいいことに、ずっと手を繋いでいた。
「うーん、うぅ~ん、」
ジタバタ、ジタバタ。
「はぁ~…」
…………幸せ…。
- 関連記事
-
- 01. 決まらない服 (3) (2009/11/05)
- 01. 決まらない服 (2) (2009/11/04)
- 01. 決まらない服 (1) (2009/11/03)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:Baby Baby Baby Love
テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学