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落下星 (32) R18
2009.10.06 Tue
*R18です。18歳未満のかた、そういったものが苦手なかたはご遠慮ください。
「だって俺、男なのに、亮、何でゴム付けんの?」
「何でって…」
亮としては、セックスのときにコンドームを付けるのは、やっぱりマナーかな、と思っただけのことで、別に相手が男だろうと女だろうと、その辺のところはあまり意識していなかった。
ただ睦月は、男相手なのにコンドームを付けるのが、とても不思議なようで、亮が説明をしても、まだよく分からないという顔をしている。
「何で? そんなに不思議?」
「だって俺、女の子じゃないし、別に妊娠とかしないのに」
「そうだけど…。でもヤじゃない? 生で入れられんの」
「…………、ヤ、……だった」
少しの沈黙の後、睦月はそう答えて、唇を噛んだ。
本当は嫌だった。
あのとき。
知らない男の精液を、体の奥で受け止めたこと。
すごく気持ち悪かったけれど、学校の授業では、望まない妊娠をしないためにコンドームを付けなさい、て教わったから、男の睦月は、嫌でも我慢しなきゃいけないんだと思った。
だから亮とセックスするときは、好きな人のだから我慢できる、て思おうとしていた。
なのに亮は、睦月が何も言わないのに、当たり前のようにコンドームを取り出したから、すごくビックリしたのだ。
「…そっか。むっちゃん、ホントは嫌だったのにね」
「うん、嫌だったの。だから亮がゴム出したとき、すごいビックリしたけど、……何か嬉しかった」
そう言って睦月は、はにかむように笑った。
睦月が昔経験したセックスは、愛を確かめ合うものではなくて、相手の欲望を一方的に受け入れるだけの行為だった。
好きな人とするセックスを、愛し合うための行為を睦月は知らなくて、だから、普通の人にしたら何でもないような些細なことも、睦月にはすごく嬉しかったのだ。
「俺が睦月の嫌がること、するわけないじゃん」
「…ん」
額をくっ付けて、そのまま甘やかすようなキスをされる。
触れる肌のぬくもりが、ひどくいとおしい。
「亮…」
「ん?」
「いいよ。大丈夫だから、……続けて?」
睦月はそっと亮に手を伸ばして、その首に腕を絡めた。
「続けるよ?」
睦月の耳元で囁けば、コクリと小さく頷いた。
亮はこめかみにキスを落としてから、睦月の足を抱え直す。
「ぁ…」
平気だとは言ったけれど、やっぱり怖くて、睦月はキュッと目を瞑った。
後ろの窄まりに感じる、亮の熱。
ゆっくりとそこを押し広げられる感覚に、ゾワリと肌が泡立つ。
「やっ、あっ、あ…」
我慢できずに睦月は、腰を押さえる亮の腕に手を添えて押し留めようとしたけれど、その手をやんわりと外され、首の後ろへと回させられた。
「だって俺、男なのに、亮、何でゴム付けんの?」
「何でって…」
亮としては、セックスのときにコンドームを付けるのは、やっぱりマナーかな、と思っただけのことで、別に相手が男だろうと女だろうと、その辺のところはあまり意識していなかった。
ただ睦月は、男相手なのにコンドームを付けるのが、とても不思議なようで、亮が説明をしても、まだよく分からないという顔をしている。
「何で? そんなに不思議?」
「だって俺、女の子じゃないし、別に妊娠とかしないのに」
「そうだけど…。でもヤじゃない? 生で入れられんの」
「…………、ヤ、……だった」
少しの沈黙の後、睦月はそう答えて、唇を噛んだ。
本当は嫌だった。
あのとき。
知らない男の精液を、体の奥で受け止めたこと。
すごく気持ち悪かったけれど、学校の授業では、望まない妊娠をしないためにコンドームを付けなさい、て教わったから、男の睦月は、嫌でも我慢しなきゃいけないんだと思った。
だから亮とセックスするときは、好きな人のだから我慢できる、て思おうとしていた。
なのに亮は、睦月が何も言わないのに、当たり前のようにコンドームを取り出したから、すごくビックリしたのだ。
「…そっか。むっちゃん、ホントは嫌だったのにね」
「うん、嫌だったの。だから亮がゴム出したとき、すごいビックリしたけど、……何か嬉しかった」
そう言って睦月は、はにかむように笑った。
睦月が昔経験したセックスは、愛を確かめ合うものではなくて、相手の欲望を一方的に受け入れるだけの行為だった。
好きな人とするセックスを、愛し合うための行為を睦月は知らなくて、だから、普通の人にしたら何でもないような些細なことも、睦月にはすごく嬉しかったのだ。
「俺が睦月の嫌がること、するわけないじゃん」
「…ん」
額をくっ付けて、そのまま甘やかすようなキスをされる。
触れる肌のぬくもりが、ひどくいとおしい。
「亮…」
「ん?」
「いいよ。大丈夫だから、……続けて?」
睦月はそっと亮に手を伸ばして、その首に腕を絡めた。
「続けるよ?」
睦月の耳元で囁けば、コクリと小さく頷いた。
亮はこめかみにキスを落としてから、睦月の足を抱え直す。
「ぁ…」
平気だとは言ったけれど、やっぱり怖くて、睦月はキュッと目を瞑った。
後ろの窄まりに感じる、亮の熱。
ゆっくりとそこを押し広げられる感覚に、ゾワリと肌が泡立つ。
「やっ、あっ、あ…」
我慢できずに睦月は、腰を押さえる亮の腕に手を添えて押し留めようとしたけれど、その手をやんわりと外され、首の後ろへと回させられた。
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