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05. 嫌だ、怖い (4) R18
2009.08.14 Fri
*R18です。18歳未満のかた、そういったものが苦手なかたはご遠慮ください。
ちゃんと出来るように、あんなに勉強したのに。祐介に抱かれたい、て本当に心から思ったのに。
でも結局こんなことになってしまって、自分のダメダメさに、和衣は悲しくて涙が止まらない。
祐介を気持ちよくさせてあげることも出来ないし、ちゃんと先にも進めないし、しかもこんなふうに泣いてしまって、きっとすごく面倒くさいって思われてる。
「ゆう…ゴメ、俺…」
ボロボロと涙を零しながら、和衣は両腕で顔を覆って、身を小さく縮こまらせた。
本当に、自分の空気の読めなさに泣けてくる。いや、泣いているから、空気はぶち壊しなのだ。
ここでやめるにしろ、このまま続けるにしろ、和衣が泣いていたら、どちらにも進めないのに。
「和衣…こっち見て?」
「や、や…」
祐介の優しい手が、和衣の頭を撫でる。
まるで子供をあやすような仕草。
けれど和衣は、首を振ってそれすらも拒んでしまう。
「和衣、お願い」
震える体を抱き締める。
冷たくなった指先に口付けると、和衣はヒクンと体を震わせ、怯えたように祐介に視線を向けた。
「…ゴメン、怖がらせて」
「ちが…祐介、俺…」
ちゃんとしたいよ。
祐介と、この先も。
伝えたいのに、うまく言葉にならない。
こんな最悪な空気にしてしまって、それでも祐介が優しくしてくれるから、余計に泣けてくる。
「祐介…続き、しよ…?」
「え、でも…」
「や…するの…」
まだしゃくり上げながらも、和衣は懸命に祐介に腕を伸ばした。
「和衣、無理しなくてもいいんだよ?」
「無理じゃな、い…! ビックリ、しただけ、だから…」
――――嫌いにならないで…?
それは、和衣が一番怖かったこと。
たぶん祐介は、セックスがうまくいかなかったくらいで、和衣のことを嫌いにはならないだろうけど、でもあんなに和衣が拒絶したら嫌気が差すかもしれない。
祐介に嫌われてしまったら、和衣は、もう絶対生きていけない。
「嫌いになんかなるわけないよ」
「でも…」
「ならないよ」
涙に濡れた和衣の頬を拭って、祐介はその目をまっすぐに見つめたまま、ハッキリと言った。
「和衣…好きだよ。こんなことくらいで、嫌いになったりしないし、……さっきのも、和衣がビックリしただけだって分かるから…」
「…ん」
「俺もちょっとビックリしたけど…」
「…ゴメンなさい」
和衣が素直に謝れば、祐介の笑う雰囲気が伝わって来た。
「ね、和衣…」
「え…?」
「和衣が続き、ホントにしたいって思ってるなら…」
「ぅん?」
――――もう、イヤだって言ったって、止めないよ?
和衣の返事は、そのまま祐介のキスによって塞がれた。
ちゃんと出来るように、あんなに勉強したのに。祐介に抱かれたい、て本当に心から思ったのに。
でも結局こんなことになってしまって、自分のダメダメさに、和衣は悲しくて涙が止まらない。
祐介を気持ちよくさせてあげることも出来ないし、ちゃんと先にも進めないし、しかもこんなふうに泣いてしまって、きっとすごく面倒くさいって思われてる。
「ゆう…ゴメ、俺…」
ボロボロと涙を零しながら、和衣は両腕で顔を覆って、身を小さく縮こまらせた。
本当に、自分の空気の読めなさに泣けてくる。いや、泣いているから、空気はぶち壊しなのだ。
ここでやめるにしろ、このまま続けるにしろ、和衣が泣いていたら、どちらにも進めないのに。
「和衣…こっち見て?」
「や、や…」
祐介の優しい手が、和衣の頭を撫でる。
まるで子供をあやすような仕草。
けれど和衣は、首を振ってそれすらも拒んでしまう。
「和衣、お願い」
震える体を抱き締める。
冷たくなった指先に口付けると、和衣はヒクンと体を震わせ、怯えたように祐介に視線を向けた。
「…ゴメン、怖がらせて」
「ちが…祐介、俺…」
ちゃんとしたいよ。
祐介と、この先も。
伝えたいのに、うまく言葉にならない。
こんな最悪な空気にしてしまって、それでも祐介が優しくしてくれるから、余計に泣けてくる。
「祐介…続き、しよ…?」
「え、でも…」
「や…するの…」
まだしゃくり上げながらも、和衣は懸命に祐介に腕を伸ばした。
「和衣、無理しなくてもいいんだよ?」
「無理じゃな、い…! ビックリ、しただけ、だから…」
――――嫌いにならないで…?
それは、和衣が一番怖かったこと。
たぶん祐介は、セックスがうまくいかなかったくらいで、和衣のことを嫌いにはならないだろうけど、でもあんなに和衣が拒絶したら嫌気が差すかもしれない。
祐介に嫌われてしまったら、和衣は、もう絶対生きていけない。
「嫌いになんかなるわけないよ」
「でも…」
「ならないよ」
涙に濡れた和衣の頬を拭って、祐介はその目をまっすぐに見つめたまま、ハッキリと言った。
「和衣…好きだよ。こんなことくらいで、嫌いになったりしないし、……さっきのも、和衣がビックリしただけだって分かるから…」
「…ん」
「俺もちょっとビックリしたけど…」
「…ゴメンなさい」
和衣が素直に謝れば、祐介の笑う雰囲気が伝わって来た。
「ね、和衣…」
「え…?」
「和衣が続き、ホントにしたいって思ってるなら…」
「ぅん?」
――――もう、イヤだって言ったって、止めないよ?
和衣の返事は、そのまま祐介のキスによって塞がれた。
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