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04. ずっと、こうしたかった (5)
2009.08.10 Mon
確かに基本的には使う場所が違うだけで、そこに至るためのプロセスは変わらない。ただ、受け入れる場所が、本来はそうするための器官ではないから、丁寧に慣らさなければならないとか、生々しい話まで聞かされた。
そして一通り聞き終えて、祐介はふと気付いたのだ。
「亮、お前…それは俺がヤる側だと前提して話してるよな?」
「ぅん? だけど? え、まさかカズがヤるほうなの? そうなの? お前、突っ込まれてぇの?」
「いや、そうじゃないけど! でも和衣だって男なんだし、ヤられるのは…」
「あー…まぁ、そうだけど…。でも俺、睦月にヤられたことないから、逆の立場は分かんねぇや」
…ということは、セックスにおいての2人の立場は、亮が挿入する側で、睦月が受け入れる側だということだ。
「よく睦月が、それを許したな…」
「うーん…まぁ。抵抗されてまでするつもりはなかったけど、何か別にいいよ、みたいな感じで…」
亮だって、睦月の過去を知らないわけではない。
だからそうなったときに、抵抗されてまで無理に先へ進もうとは思っていなかったけれど、睦月はこちらが拍子抜けするほどあっさりと、亮を受け入れてくれた。
『亮とだから、平気な気がする』
サラリと、無自覚にそんな殺し文句を吐いて、睦月は亮に腕を伸ばしてくれたのだ。
「ま、俺は、お前らのどっちがどっちでもいいけどさぁ」
ひどく深刻そうな顔をしている祐介に、亮はわざとのん気そうに声を掛ける。
男同士のセックスで、どちら側の役割になるかは、きっととても重要なことだけれど、愛し合う2人なら、乗り越えられない問題ではない。
「あー、でもさぁ、」
――――お前がヤられるほうだったら、どんなだったか、感想教えて?
せっかくいいことを言った後なのに、亮はそんなことを付け加えて、その直後、思い切り祐介にど突かれた。
*****
まさか亮と祐介の間でそんなやり取りがあったことなど露ほども知らない和衣は、睦月と一緒にゲイのDVDまで見て勉強していたわけだが、その成果が表れたのか、それとも祐介の隠し切れない情熱や欲望が伝わってしまったのか、何と和衣のほうから誘われてしまった。
祐介は、たまたま場所が近かったからだと自分に言い訳をして、亮から教わったラブホテルへと向かった。
亮の言っていたとおり、タッチパネルで部屋を選んだ後、フロントで鍵を受け取らなくてもいいシステムだったので、それだけは心底ホッとした。
どんな部屋がいいか選ばせようとしたら、和衣は緊張でガチガチになっていたので、出来るだけ普通の感じの部屋を手早く選んで、和衣を連れてエレヴェータに乗り込んだ。
部屋に入るまでの間、和衣はバレたら困ると思っているのか(それは祐介も同じ気持ちだが)、ずっと俯いて身を小さくしているから、何だかひどく悪いことをしているような気分になって、その肩を抱き寄せた。
和衣の体なら、何度も抱き締めたことはあるけれど、抱き寄せた肩は思いのほか華奢な気がして、腕の中にすっぽりと納まるその体に、愛しさがこみ上げる。
「ゆ…」
やって来た部屋で、物珍しそうにキョロキョロしている和衣の体を抱き締めれば、いつもより速い調子で鳴っている自分の鼓動に、和衣の心臓の音が重なる。
キスをすれば夢中で返してくれるし、些細な愛撫にも敏感に反応する、和衣の体。
全部いとおしい。
ずっと、こうしたかった。
「祐介…好き…」
腕の中、とろりと蕩けた瞳で見つめられ、祐介は剥き出しになりそうな自分の欲望を何とか堪えて、「俺も好きだよ」と返す。
そして戸惑うような瞳の和衣は、キスの後、消え入りそうな声で、
「俺ね、祐介に、抱かれたい…」
けれどはっきりと祐介に、そう告げたのだった。
そして一通り聞き終えて、祐介はふと気付いたのだ。
「亮、お前…それは俺がヤる側だと前提して話してるよな?」
「ぅん? だけど? え、まさかカズがヤるほうなの? そうなの? お前、突っ込まれてぇの?」
「いや、そうじゃないけど! でも和衣だって男なんだし、ヤられるのは…」
「あー…まぁ、そうだけど…。でも俺、睦月にヤられたことないから、逆の立場は分かんねぇや」
…ということは、セックスにおいての2人の立場は、亮が挿入する側で、睦月が受け入れる側だということだ。
「よく睦月が、それを許したな…」
「うーん…まぁ。抵抗されてまでするつもりはなかったけど、何か別にいいよ、みたいな感じで…」
亮だって、睦月の過去を知らないわけではない。
だからそうなったときに、抵抗されてまで無理に先へ進もうとは思っていなかったけれど、睦月はこちらが拍子抜けするほどあっさりと、亮を受け入れてくれた。
『亮とだから、平気な気がする』
サラリと、無自覚にそんな殺し文句を吐いて、睦月は亮に腕を伸ばしてくれたのだ。
「ま、俺は、お前らのどっちがどっちでもいいけどさぁ」
ひどく深刻そうな顔をしている祐介に、亮はわざとのん気そうに声を掛ける。
男同士のセックスで、どちら側の役割になるかは、きっととても重要なことだけれど、愛し合う2人なら、乗り越えられない問題ではない。
「あー、でもさぁ、」
――――お前がヤられるほうだったら、どんなだったか、感想教えて?
せっかくいいことを言った後なのに、亮はそんなことを付け加えて、その直後、思い切り祐介にど突かれた。
*****
まさか亮と祐介の間でそんなやり取りがあったことなど露ほども知らない和衣は、睦月と一緒にゲイのDVDまで見て勉強していたわけだが、その成果が表れたのか、それとも祐介の隠し切れない情熱や欲望が伝わってしまったのか、何と和衣のほうから誘われてしまった。
祐介は、たまたま場所が近かったからだと自分に言い訳をして、亮から教わったラブホテルへと向かった。
亮の言っていたとおり、タッチパネルで部屋を選んだ後、フロントで鍵を受け取らなくてもいいシステムだったので、それだけは心底ホッとした。
どんな部屋がいいか選ばせようとしたら、和衣は緊張でガチガチになっていたので、出来るだけ普通の感じの部屋を手早く選んで、和衣を連れてエレヴェータに乗り込んだ。
部屋に入るまでの間、和衣はバレたら困ると思っているのか(それは祐介も同じ気持ちだが)、ずっと俯いて身を小さくしているから、何だかひどく悪いことをしているような気分になって、その肩を抱き寄せた。
和衣の体なら、何度も抱き締めたことはあるけれど、抱き寄せた肩は思いのほか華奢な気がして、腕の中にすっぽりと納まるその体に、愛しさがこみ上げる。
「ゆ…」
やって来た部屋で、物珍しそうにキョロキョロしている和衣の体を抱き締めれば、いつもより速い調子で鳴っている自分の鼓動に、和衣の心臓の音が重なる。
キスをすれば夢中で返してくれるし、些細な愛撫にも敏感に反応する、和衣の体。
全部いとおしい。
ずっと、こうしたかった。
「祐介…好き…」
腕の中、とろりと蕩けた瞳で見つめられ、祐介は剥き出しになりそうな自分の欲望を何とか堪えて、「俺も好きだよ」と返す。
そして戸惑うような瞳の和衣は、キスの後、消え入りそうな声で、
「俺ね、祐介に、抱かれたい…」
けれどはっきりと祐介に、そう告げたのだった。
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柚子季杏 ⇒ キタ━━(((≧∀≦)))━━!!!!!
あ~~~ん♪
やっぱり最後のカズちゃんの台詞にメロメロ(///∇//)テレテレ☆
ウン゚.+:。(*-ω-)(-ω-*)゚.+:。ウン
突っ込まれる側じゃなくて良かった良かった(笑)
亮たんにご報告しなきゃいけなくなるところだったわ~ww
ゆっちさんも内心いっぱいいっぱいだった様子が伝わって来て、きゅん萌えしちゃいますね(*´∀`*)
さぁ~~行ってみよう!!←ww
やっぱり最後のカズちゃんの台詞にメロメロ(///∇//)テレテレ☆
ウン゚.+:。(*-ω-)(-ω-*)゚.+:。ウン
突っ込まれる側じゃなくて良かった良かった(笑)
亮たんにご報告しなきゃいけなくなるところだったわ~ww
ゆっちさんも内心いっぱいいっぱいだった様子が伝わって来て、きゅん萌えしちゃいますね(*´∀`*)
さぁ~~行ってみよう!!←ww
りり ⇒ ああ~~~
もう亮ちゃんが好きすぎる!
あっけらかんとそんなこと言えちゃう君が好き!
そして結構愛されてるんだなあと思いましたよ。
あのむっちゃんが『亮とだから、平気な気がする』ぶホッ( ̄TT ̄)
ご飯係とか言ってるけど。
あぁ~~~もうもうもう~~~~!!
ゆっちサイドもそれなりに悶々している様子が激萌えです。
それにしても、わたしの萌えツボ、何で蒼ちゃんとか亮たんなんだろう。いっぱいかっこいい子いるのに…。
あっけらかんとそんなこと言えちゃう君が好き!
そして結構愛されてるんだなあと思いましたよ。
あのむっちゃんが『亮とだから、平気な気がする』ぶホッ( ̄TT ̄)
ご飯係とか言ってるけど。
あぁ~~~もうもうもう~~~~!!
ゆっちサイドもそれなりに悶々している様子が激萌えです。
それにしても、わたしの萌えツボ、何で蒼ちゃんとか亮たんなんだろう。いっぱいかっこいい子いるのに…。
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
> あ~~~ん♪
> やっぱり最後のカズちゃんの台詞にメロメロ(///∇//)テレテレ☆
カズちゃん、天然のセリフなんですけどね。
全然計算じゃないところが、メロメロにさせちゃうんでしょうね(*^_^*)
> 突っ込まれる側じゃなくて良かった良かった(笑)
> 亮たんにご報告しなきゃいけなくなるところだったわ~ww
むふふ。
ゆっちさんも、カズちゃんが突っ込む側がいい! て言い出したら、無下に断れなさそうですしね(^_^;)
> ゆっちさんも内心いっぱいいっぱいだった様子が伝わって来て、きゅん萌えしちゃいますね(*´∀`*)
> さぁ~~行ってみよう!!←ww
今度こそ行っちゃいますよー!!
お楽しみに、です。
コメントありがとうございました!
> やっぱり最後のカズちゃんの台詞にメロメロ(///∇//)テレテレ☆
カズちゃん、天然のセリフなんですけどね。
全然計算じゃないところが、メロメロにさせちゃうんでしょうね(*^_^*)
> 突っ込まれる側じゃなくて良かった良かった(笑)
> 亮たんにご報告しなきゃいけなくなるところだったわ~ww
むふふ。
ゆっちさんも、カズちゃんが突っ込む側がいい! て言い出したら、無下に断れなさそうですしね(^_^;)
> ゆっちさんも内心いっぱいいっぱいだった様子が伝わって来て、きゅん萌えしちゃいますね(*´∀`*)
> さぁ~~行ってみよう!!←ww
今度こそ行っちゃいますよー!!
お楽しみに、です。
コメントありがとうございました!
如月久美子 ⇒ >りりさん
> もう亮ちゃんが好きすぎる!
> あっけらかんとそんなこと言えちゃう君が好き!
ああああありがとうございます!!!
ゆっちさん&カズちゃんの初体験編なのに、亮タン出張ってて…て思ってたんですが、意外とみなさんに好評のようで…(笑)
> そして結構愛されてるんだなあと思いましたよ。
> あのむっちゃんが『亮とだから、平気な気がする』ぶホッ( ̄TT ̄)
むっちゃんも、相当のツンデレですよね。
私は大好物なんですが(^_^;)
> それにしても、わたしの萌えツボ、何で蒼ちゃんとか亮たんなんだろう。いっぱいかっこいい子いるのに…。
むひ。
りりさんも、ヘタレ攻めがお好きですか!?
かっこいいんだけど、やっぱり尻に敷かれてる、て感じです。
コメントありがとうございました!
> あっけらかんとそんなこと言えちゃう君が好き!
ああああありがとうございます!!!
ゆっちさん&カズちゃんの初体験編なのに、亮タン出張ってて…て思ってたんですが、意外とみなさんに好評のようで…(笑)
> そして結構愛されてるんだなあと思いましたよ。
> あのむっちゃんが『亮とだから、平気な気がする』ぶホッ( ̄TT ̄)
むっちゃんも、相当のツンデレですよね。
私は大好物なんですが(^_^;)
> それにしても、わたしの萌えツボ、何で蒼ちゃんとか亮たんなんだろう。いっぱいかっこいい子いるのに…。
むひ。
りりさんも、ヘタレ攻めがお好きですか!?
かっこいいんだけど、やっぱり尻に敷かれてる、て感じです。
コメントありがとうございました!