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04. ずっと、こうしたかった (4)
2009.08.09 Sun
「ここ、むっちゃんと行ったけど、フロントで鍵受け取んなくてもいいし、部屋もよかったからさぁ」
「……」
普段、『むっちゃん』なんて呼んだら、ウザいとかキモイって言われるくせに。
しかも亮と睦月がよく使うところなら、下手したら、そこでバッタリ遭遇するなんていう、最悪な状況にもなりかねないのに。
「…ていうか、お前ら、ホントにヤってんだな」
祐介のノートの端に、勝手に汚い地図まで書いてよこした亮に、思わず呟きが漏れてしまった。
それこそ亮も睦月も健康な肉体に健全な精神を宿した男の子だから、当然のことだろうけれど、しかし睦月は、過去の忌まわしい出来事から、一時期は父親ですら男の人に触れられるのは苦手だったのに。
睦月はゆっくりと時間を掛けて、相手の気持ちを無視して力ずくで事に及ぼうとする男は、実はそういないのだと分かり、ようやく心の平穏を取り戻したのだ。
ただそれは、セクシャルな意味を持って睦月に接しようとする人間が周囲にいなかったからで、だからこそ睦月は、みんなに心を許すようになったのだと、祐介は思っていたけれど。
亮とは、その一線さえも越えて触れ合い、抱き合う。
普段はご飯係だのと散々に言われてはいるが、結局のところ、本当に睦月の心を開かせたのは亮で、今何よりも睦月に必要な人は彼以外いないのだと思う。
「ったりめぇだろ、恋人同士なんだから!」
言ってみて恥ずかしかったのか、亮は祐介の肩をバシンと叩いた。
けれどその直後、亮は平然と爆弾を落とした。
「つーかさ、お前、男同士のやり方とか、知ってんの?」
「はぁ!?」
何を言うのかと思ったら、ズリズリと身を乗り出して来た亮が、声を潜めてそんなことを尋ねて来て、普段の祐介には似つかわしくない大きな声を張り上げてしまった。
「なっ…何、は? 何言って…」
「いや、別に俺、お前が今日まで寂しい童貞くんだとは思ってねぇけどさ、男となんかしたことねぇだろ? さすがに」
動揺しまくる祐介をよそに、亮は真面目な顔でとんでもないことを言い出すから、祐介はますます焦る。
確かに亮の指摘は間違っておらず、女性との経験はあっても、男とそんな関係に至ったことは、今まで1度だってない。だいたい、和衣だからこそ好きになっただけで、別に祐介は、女性より男のほうが好きというわけではないのだ。
「ホテル行ったはいいけど、やり方分かんなくて出来ませんでしたーじゃ、ドン引きじゃね?」
「…………」
言葉には詰まるが、しかし亮の言い分を間違っているとは思わない。
ドン引きかどうかは別として、うまくいかなければ、互いに気まずい思いをするのは目に見えている。
だいたい、自分は男の体に反応するのか?
それで自分がショックを受けるだけならいいが、和衣を傷付けるようなまねはしたくないし。
「おいおい…、や、そんなに深刻そうな顔すんなよ。別に平気だって。ヤることは女と一緒だからさ」
使う場所が違うだけで、と亮は、こんな真っ昼間にする話じゃないだろうということを、こっそりと付け加えた。
そう言われて、祐介だって、「え、じゃあどこ使うの?」と聞き返すほど間抜けではない。ないけれど、ただ、そう言われても、実感が湧かないだけだ。
女性とだって、ノーマルなセックスしかしたことがないし、本当に和衣とそんなことが出来るのだろうか。
「だから、そんなに深刻になんなって。平気、へーき」
そう言って亮は、聞きもしないのに、男同士のセックスのやり方を祐介にレクチャーし始めた。
「……」
普段、『むっちゃん』なんて呼んだら、ウザいとかキモイって言われるくせに。
しかも亮と睦月がよく使うところなら、下手したら、そこでバッタリ遭遇するなんていう、最悪な状況にもなりかねないのに。
「…ていうか、お前ら、ホントにヤってんだな」
祐介のノートの端に、勝手に汚い地図まで書いてよこした亮に、思わず呟きが漏れてしまった。
それこそ亮も睦月も健康な肉体に健全な精神を宿した男の子だから、当然のことだろうけれど、しかし睦月は、過去の忌まわしい出来事から、一時期は父親ですら男の人に触れられるのは苦手だったのに。
睦月はゆっくりと時間を掛けて、相手の気持ちを無視して力ずくで事に及ぼうとする男は、実はそういないのだと分かり、ようやく心の平穏を取り戻したのだ。
ただそれは、セクシャルな意味を持って睦月に接しようとする人間が周囲にいなかったからで、だからこそ睦月は、みんなに心を許すようになったのだと、祐介は思っていたけれど。
亮とは、その一線さえも越えて触れ合い、抱き合う。
普段はご飯係だのと散々に言われてはいるが、結局のところ、本当に睦月の心を開かせたのは亮で、今何よりも睦月に必要な人は彼以外いないのだと思う。
「ったりめぇだろ、恋人同士なんだから!」
言ってみて恥ずかしかったのか、亮は祐介の肩をバシンと叩いた。
けれどその直後、亮は平然と爆弾を落とした。
「つーかさ、お前、男同士のやり方とか、知ってんの?」
「はぁ!?」
何を言うのかと思ったら、ズリズリと身を乗り出して来た亮が、声を潜めてそんなことを尋ねて来て、普段の祐介には似つかわしくない大きな声を張り上げてしまった。
「なっ…何、は? 何言って…」
「いや、別に俺、お前が今日まで寂しい童貞くんだとは思ってねぇけどさ、男となんかしたことねぇだろ? さすがに」
動揺しまくる祐介をよそに、亮は真面目な顔でとんでもないことを言い出すから、祐介はますます焦る。
確かに亮の指摘は間違っておらず、女性との経験はあっても、男とそんな関係に至ったことは、今まで1度だってない。だいたい、和衣だからこそ好きになっただけで、別に祐介は、女性より男のほうが好きというわけではないのだ。
「ホテル行ったはいいけど、やり方分かんなくて出来ませんでしたーじゃ、ドン引きじゃね?」
「…………」
言葉には詰まるが、しかし亮の言い分を間違っているとは思わない。
ドン引きかどうかは別として、うまくいかなければ、互いに気まずい思いをするのは目に見えている。
だいたい、自分は男の体に反応するのか?
それで自分がショックを受けるだけならいいが、和衣を傷付けるようなまねはしたくないし。
「おいおい…、や、そんなに深刻そうな顔すんなよ。別に平気だって。ヤることは女と一緒だからさ」
使う場所が違うだけで、と亮は、こんな真っ昼間にする話じゃないだろうということを、こっそりと付け加えた。
そう言われて、祐介だって、「え、じゃあどこ使うの?」と聞き返すほど間抜けではない。ないけれど、ただ、そう言われても、実感が湧かないだけだ。
女性とだって、ノーマルなセックスしかしたことがないし、本当に和衣とそんなことが出来るのだろうか。
「だから、そんなに深刻になんなって。平気、へーき」
そう言って亮は、聞きもしないのに、男同士のセックスのやり方を祐介にレクチャーし始めた。
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如月久美子 ⇒ >拍手コメ→Sさん
確かにゆっちさん目線のお話は少ないですよね。
でも書くのはすんごい楽しいです(笑)
そして実は裏では亮タンが大活躍でした!
現在、亮タン&むっちゃん初めて物語も作成中ですんで、お楽しみにです。
そしていつか、うっかく2CPが出くわしちゃうお話も…(爆)
拍手&コメントありがとうございました!
でも書くのはすんごい楽しいです(笑)
そして実は裏では亮タンが大活躍でした!
現在、亮タン&むっちゃん初めて物語も作成中ですんで、お楽しみにです。
そしていつか、うっかく2CPが出くわしちゃうお話も…(爆)
拍手&コメントありがとうございました!