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01. 思い描いて (4)
2009.07.25 Sat
「どうなの? 気持ちいい?」
真っ昼間から、とんでもないことを真顔で聞いて来る和衣に蒼一郎はたじろぐが、そんなことお構いなしに和衣は詰め寄って来る。
「てか、蒼ちゃんはどっちなの? 入れるほうなの? 入れられるほうなの?」
「え? えー?」
この子は、一体何を聞いて来るのだろう。
しかも、冗談や興味本位ではなく、本気だ。
答えるまでは決して引き下がりそうもない和衣に根負けして、入れるほうだと答えれば、和衣は「で、それは気持ちいいの? 女の子とするのと違うの?」とさらに問い詰めてくる。
「えっと…まぁ、女の子とは違うけど、気持ちいいよ」
「じゃあ、入れられるほうは? 郁雅も気持ちいいのかな?」
「えー…多分、いいと思うけど…」
欲目かもしれないが、最中の郁雅は気持ちよさそうな顔をしているし、素直にいいと言ってくれるから、蒼一郎もそうだと思っているが、何しろ受け入れる側は経験したことがないので、多分としか言いようがない。
「てか、その、入れるとか入れられるって、どうやって決めんの? 蒼ちゃんたち、どうやって決めたの?」
「どうやってって……何となく」
「えぇー。何となく決まるもんなの? ホント?」
和衣は疑わしげな目で蒼一郎を見るが、何となくいつの間にかそうなっていたと言って、蒼一郎はそれ以上、教えてくれなかった。
「祐介はどっちがいいのかな」
和衣的には、やはり自分は男だから、出来れば入れるほうがいいけれど、でも祐介も同じことを考えていたら、きっとうまくいかないだろうから、考え直さなければならない。
蒼一郎は、何となく決まったなんて言うけれど、本当に何となく決まるようなことなのだろうか。
「んー…、とりあえず、どっちがどっちになっても分かるように、ちゃんと勉強しとかなきゃだよね!」
「あー……うん、そだね…。てか、祐介くんと一緒に勉強したら? だって2人とも男とヤるの初めてなんでしょ? カズちゃんだけ知っててもさ、うまくいかないと思うよ」
「う…やっぱそっかな? そうだよね。でも何て言えばいいのかな…。エッチがうまくいくように、一緒に勉強しよ? とか言ったら、引かれるよね?」
「確実にね」
一緒に勉強したほうがいいと言ったのは蒼一郎のほうなのに、その誘い方はきっぱりと否定され、和衣はちょっと落ち込む。
でも、回りくどい言い方をしても、こればかりは雰囲気で伝わるものではない気がする。
とすれば、やはり和衣がいっぱい勉強をして、祐介に教えてあげたほうがいいのだろうか。
「ねぇ蒼ちゃん、これ何? 動画? どうやって見るの?」
とりあえずいろいろなサイトを見て回るのが手っ取り早いと思ったのか、再び真剣にパソコンの画面に向かった和衣が見つけたのは、ゲイ関係の動画サイトらしい。
勉強熱心なのはいいが、夢中になりすぎて、変なサイトを覗かなければいいと心配した蒼一郎は、念のために確認してから、再生用のボタンをクリックしてあげた――――が。
「ヒッ…!」
再生が始まってすぐに、和衣は悲鳴のような声を上げて固まった。
動画は、いきなり真っ最中の本番シーンを映し出したのだ。
実のところ、和衣は今までにアダルトビデオを見たことがなくて、人のセックスシーン見るのは、正真正銘、これが初めてのことだったから、衝撃のあまり思考回路が完全にストップしてしまった。
「…カズちゃん、大丈夫?」
心配になって蒼一郎が声を掛けるが、動画はDVDの紹介用だったらしく、和衣がフリーズしているうち、再生は終わってしまった。
真っ昼間から、とんでもないことを真顔で聞いて来る和衣に蒼一郎はたじろぐが、そんなことお構いなしに和衣は詰め寄って来る。
「てか、蒼ちゃんはどっちなの? 入れるほうなの? 入れられるほうなの?」
「え? えー?」
この子は、一体何を聞いて来るのだろう。
しかも、冗談や興味本位ではなく、本気だ。
答えるまでは決して引き下がりそうもない和衣に根負けして、入れるほうだと答えれば、和衣は「で、それは気持ちいいの? 女の子とするのと違うの?」とさらに問い詰めてくる。
「えっと…まぁ、女の子とは違うけど、気持ちいいよ」
「じゃあ、入れられるほうは? 郁雅も気持ちいいのかな?」
「えー…多分、いいと思うけど…」
欲目かもしれないが、最中の郁雅は気持ちよさそうな顔をしているし、素直にいいと言ってくれるから、蒼一郎もそうだと思っているが、何しろ受け入れる側は経験したことがないので、多分としか言いようがない。
「てか、その、入れるとか入れられるって、どうやって決めんの? 蒼ちゃんたち、どうやって決めたの?」
「どうやってって……何となく」
「えぇー。何となく決まるもんなの? ホント?」
和衣は疑わしげな目で蒼一郎を見るが、何となくいつの間にかそうなっていたと言って、蒼一郎はそれ以上、教えてくれなかった。
「祐介はどっちがいいのかな」
和衣的には、やはり自分は男だから、出来れば入れるほうがいいけれど、でも祐介も同じことを考えていたら、きっとうまくいかないだろうから、考え直さなければならない。
蒼一郎は、何となく決まったなんて言うけれど、本当に何となく決まるようなことなのだろうか。
「んー…、とりあえず、どっちがどっちになっても分かるように、ちゃんと勉強しとかなきゃだよね!」
「あー……うん、そだね…。てか、祐介くんと一緒に勉強したら? だって2人とも男とヤるの初めてなんでしょ? カズちゃんだけ知っててもさ、うまくいかないと思うよ」
「う…やっぱそっかな? そうだよね。でも何て言えばいいのかな…。エッチがうまくいくように、一緒に勉強しよ? とか言ったら、引かれるよね?」
「確実にね」
一緒に勉強したほうがいいと言ったのは蒼一郎のほうなのに、その誘い方はきっぱりと否定され、和衣はちょっと落ち込む。
でも、回りくどい言い方をしても、こればかりは雰囲気で伝わるものではない気がする。
とすれば、やはり和衣がいっぱい勉強をして、祐介に教えてあげたほうがいいのだろうか。
「ねぇ蒼ちゃん、これ何? 動画? どうやって見るの?」
とりあえずいろいろなサイトを見て回るのが手っ取り早いと思ったのか、再び真剣にパソコンの画面に向かった和衣が見つけたのは、ゲイ関係の動画サイトらしい。
勉強熱心なのはいいが、夢中になりすぎて、変なサイトを覗かなければいいと心配した蒼一郎は、念のために確認してから、再生用のボタンをクリックしてあげた――――が。
「ヒッ…!」
再生が始まってすぐに、和衣は悲鳴のような声を上げて固まった。
動画は、いきなり真っ最中の本番シーンを映し出したのだ。
実のところ、和衣は今までにアダルトビデオを見たことがなくて、人のセックスシーン見るのは、正真正銘、これが初めてのことだったから、衝撃のあまり思考回路が完全にストップしてしまった。
「…カズちゃん、大丈夫?」
心配になって蒼一郎が声を掛けるが、動画はDVDの紹介用だったらしく、和衣がフリーズしているうち、再生は終わってしまった。
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COMMENT-FORM
如月久美子 ⇒ >拍手コメ→Oさん
思い込んだら一直線。
カズちゃん、自分がとんでもないことを聞いているなんて、少しも気づいておりません(^_^;)
蒼ちゃんの受難はまだまだ続きますが、カズちゃん、果たして念願の初エッチなるか!? です。
拍手&コメントありがとうございました!
カズちゃん、自分がとんでもないことを聞いているなんて、少しも気づいておりません(^_^;)
蒼ちゃんの受難はまだまだ続きますが、カズちゃん、果たして念願の初エッチなるか!? です。
拍手&コメントありがとうございました!
如月久美子@携帯 ⇒ 〉Nさん
初めまして。ようこそいらっしゃいました。
なのにいきなり携帯電話からですみません…(>_<)
カズちゃん、気に入ってくださって、ありがとうございます\(^O^)/
奮闘編、まだまだ続きますので、よろしくお願いします!
あと、名前の件は気にしないでくださいね。
私もコピペで名前を打ち込んだ後、敬称を付け忘れて、呼び捨てにしてるとかありますから…(^o^;
ぜひまた遊びに来てくださいね(o^o^o)
拍手&コメント、ありがとうございました!
なのにいきなり携帯電話からですみません…(>_<)
カズちゃん、気に入ってくださって、ありがとうございます\(^O^)/
奮闘編、まだまだ続きますので、よろしくお願いします!
あと、名前の件は気にしないでくださいね。
私もコピペで名前を打ち込んだ後、敬称を付け忘れて、呼び捨てにしてるとかありますから…(^o^;
ぜひまた遊びに来てくださいね(o^o^o)
拍手&コメント、ありがとうございました!
- |2009.07.25
- |Sat
- |22:58
- |URL
- |EDIT|
りり ⇒ ヾ(●´▽`●)ノ彡☆勹"ノヽノヽノヽノヽノヽ
カズちゃんがおかしすぎるー!!
DVD事件をこの視点で読んでもやっぱりおかしすぎる!!
蒼ちゃんいい人ですよね。どん引きしてるに違いない質問の数々にも、答えてあげていますもんね…。
熱心に質問しているけど、生々しい映像を見ると青ざめちゃうカズちゃんが好きです。
めでたく悩みが解決し、ゆっちとラブラブできますように。
DVD事件をこの視点で読んでもやっぱりおかしすぎる!!
蒼ちゃんいい人ですよね。どん引きしてるに違いない質問の数々にも、答えてあげていますもんね…。
熱心に質問しているけど、生々しい映像を見ると青ざめちゃうカズちゃんが好きです。
めでたく悩みが解決し、ゆっちとラブラブできますように。
如月久美子@携帯 ⇒ >りりさん
カズちゃん、一生懸命に勉強しなきゃ、て思いが強すぎて、自分がとんでもないことを聞いてるなんて、全然気付いておりません(^o^;
でも翔ちゃんたちと違って、経験値が低いので、実際に映像とか見た途端、これです(笑)
けど何だかんだで、カズちゃんの周りにはいい友だちがいっぱいいるんですよね。
普通こんなことに付き合ってあげる友だちって、そうそういないかと…(^o^;
拍手&コメント、ありがとうございました!
でも翔ちゃんたちと違って、経験値が低いので、実際に映像とか見た途端、これです(笑)
けど何だかんだで、カズちゃんの周りにはいい友だちがいっぱいいるんですよね。
普通こんなことに付き合ってあげる友だちって、そうそういないかと…(^o^;
拍手&コメント、ありがとうございました!
- |2009.07.26
- |Sun
- |06:44
- |URL
- |EDIT|