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01. 思い描いて (5)
2009.07.26 Sun
「ふ、わ…」
「カズちゃん……平気? ……じゃないみたいだね…」
それほど長いの動画でもないのに、和衣は顔を赤くしたまま、動けずにいる。
先ほどまで、よくもそんなに大胆な質問が出来るものだと思っていたら、単に免疫がなさすぎて、事態をよく飲み込めないでいただけだったのだと、蒼一郎はようやく納得した。
「でも、カズちゃんがしたいって言ってんの、こういうことだよ?」
「う…」
蒼一郎に釘を刺すように言われて、和衣は言葉に詰まった。
(い…今みたいのを、…………するんだよね…)
ていうか、蒼一郎と郁雅は、こういうことをしてるんだよね。
入れてるほうが蒼一郎で、入れられてるほうが郁雅…………
「…て、うわーーー!!!」
「えっ何!?」
急に大きな声を上げて、椅子を蹴散らすように立ち上がった和衣に、隣の蒼一郎は驚いて椅子から転がり落ちそうになった。
「何、カズちゃん、どうした?」
「う…や…何でもない…」
ほんの十数秒の動画だが、登場していた男の子たちを、和衣は頭の中で勝手に蒼一郎と郁雅に置き換えてしまって、慌ててそのイメージを振り払った。
「はぁ…」
大きく息をついて、和衣は椅子にドサリと座った。
いっぱい勉強してがんばろう! と意気込んではいたものの、こんな短い動画ですらまともに見れないなんて、こんなんじゃダメだ…と、和衣はますます落ち込んだ。
高校生のころ、彼女と初めてエッチをしたときだって、ここまでテンパらなかった気がするのに、どうして今になって、たかがこれだけの動画でこんなになってしまうのだろう。
しかも男の体なんて、嫌ってほど見慣れているのに。
「それはやっぱ、カズちゃんがゲイじゃないからでしょ? 女の子よりも男のほうがいいとか、男の体見て興奮するとかじゃなくて、祐介くんだから好きになったってだけで」
「…ん」
確かに祐介のことは好きだけれど、だからと言って、女の子よりも男のほうがいいかと言えば、そうではなくて。
蒼一郎の言うとおり、祐介という存在そのものを好きなのだ。
「だから、男同士でヤッてるの見るのに抵抗感があるんじゃない? その…何て言うかな、偏見とかそういうんじゃなくて、単純に男の裸に興味がないから、そういうの見てても、実際にイメージが湧いてないっていうか…」
「うー…うん…」
「で、それを自分たちに当てはめたときに、あまりのことにパニック、と」
「そうかもしんない…」
だって和衣は、ほんの最近まで、男同士でどういうふうにセックスをするのかすら、知らなかったのだ。
男女のことなら学校で性教育も受けるし、テクニック云々を抜きにすれば、アダルトビデオを見なくても、それなりに知識は入ってくるけれど、男同士は自分で知ろうとしなければ、縁のないこと。
それなのに、ここに来て一気にいろいろな知識が入ってきたうえに、こんな動画まで見てしまって、完全に和衣のキャパを超えてしまった。
「無理しなくていいんじゃない? 誰でもいいから男とシたいってんなら、こういうの見れないようじゃアレかもだけど、そうじゃないんだし」
「でも…いざ祐介とするときに、うわっ! てなっちゃったらどうしよう…」
「いやいや、うわっ! はないでしょ、反応として。好きな人なんだから。そんなに心配なら、もっといろいろ見て、免疫付けるしかないんじゃないの?」
蒼一郎のアドバイスに、和衣はチラリとパソコンに視線を向けた。
ほんの数十秒の動画ではあったけれど、和衣の度肝を抜くには、十分すぎたのに。
「う~~~……でもがんばる!! だから蒼ちゃん、次の見よ!」
「え、俺も見るの!?」
「カズちゃん……平気? ……じゃないみたいだね…」
それほど長いの動画でもないのに、和衣は顔を赤くしたまま、動けずにいる。
先ほどまで、よくもそんなに大胆な質問が出来るものだと思っていたら、単に免疫がなさすぎて、事態をよく飲み込めないでいただけだったのだと、蒼一郎はようやく納得した。
「でも、カズちゃんがしたいって言ってんの、こういうことだよ?」
「う…」
蒼一郎に釘を刺すように言われて、和衣は言葉に詰まった。
(い…今みたいのを、…………するんだよね…)
ていうか、蒼一郎と郁雅は、こういうことをしてるんだよね。
入れてるほうが蒼一郎で、入れられてるほうが郁雅…………
「…て、うわーーー!!!」
「えっ何!?」
急に大きな声を上げて、椅子を蹴散らすように立ち上がった和衣に、隣の蒼一郎は驚いて椅子から転がり落ちそうになった。
「何、カズちゃん、どうした?」
「う…や…何でもない…」
ほんの十数秒の動画だが、登場していた男の子たちを、和衣は頭の中で勝手に蒼一郎と郁雅に置き換えてしまって、慌ててそのイメージを振り払った。
「はぁ…」
大きく息をついて、和衣は椅子にドサリと座った。
いっぱい勉強してがんばろう! と意気込んではいたものの、こんな短い動画ですらまともに見れないなんて、こんなんじゃダメだ…と、和衣はますます落ち込んだ。
高校生のころ、彼女と初めてエッチをしたときだって、ここまでテンパらなかった気がするのに、どうして今になって、たかがこれだけの動画でこんなになってしまうのだろう。
しかも男の体なんて、嫌ってほど見慣れているのに。
「それはやっぱ、カズちゃんがゲイじゃないからでしょ? 女の子よりも男のほうがいいとか、男の体見て興奮するとかじゃなくて、祐介くんだから好きになったってだけで」
「…ん」
確かに祐介のことは好きだけれど、だからと言って、女の子よりも男のほうがいいかと言えば、そうではなくて。
蒼一郎の言うとおり、祐介という存在そのものを好きなのだ。
「だから、男同士でヤッてるの見るのに抵抗感があるんじゃない? その…何て言うかな、偏見とかそういうんじゃなくて、単純に男の裸に興味がないから、そういうの見てても、実際にイメージが湧いてないっていうか…」
「うー…うん…」
「で、それを自分たちに当てはめたときに、あまりのことにパニック、と」
「そうかもしんない…」
だって和衣は、ほんの最近まで、男同士でどういうふうにセックスをするのかすら、知らなかったのだ。
男女のことなら学校で性教育も受けるし、テクニック云々を抜きにすれば、アダルトビデオを見なくても、それなりに知識は入ってくるけれど、男同士は自分で知ろうとしなければ、縁のないこと。
それなのに、ここに来て一気にいろいろな知識が入ってきたうえに、こんな動画まで見てしまって、完全に和衣のキャパを超えてしまった。
「無理しなくていいんじゃない? 誰でもいいから男とシたいってんなら、こういうの見れないようじゃアレかもだけど、そうじゃないんだし」
「でも…いざ祐介とするときに、うわっ! てなっちゃったらどうしよう…」
「いやいや、うわっ! はないでしょ、反応として。好きな人なんだから。そんなに心配なら、もっといろいろ見て、免疫付けるしかないんじゃないの?」
蒼一郎のアドバイスに、和衣はチラリとパソコンに視線を向けた。
ほんの数十秒の動画ではあったけれど、和衣の度肝を抜くには、十分すぎたのに。
「う~~~……でもがんばる!! だから蒼ちゃん、次の見よ!」
「え、俺も見るの!?」
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カテゴリー:Baby Baby Baby Love
テーマ:自作BL小説 ジャンル:小説・文学
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如月久美子 ⇒ >拍手コメ→Yさん
カズちゃんびいき、ありがとうございます~。
今回、ゆっちさんとの初エチに向けて、奮闘中です。
最後の文章……カズちゃんのことだから、悪気はゼロだし、巻き込んでる自覚ゼロです。
蒼ちゃん、がんばれ! ですよね(笑)
拍手&コメントありがとうございました!
今回、ゆっちさんとの初エチに向けて、奮闘中です。
最後の文章……カズちゃんのことだから、悪気はゼロだし、巻き込んでる自覚ゼロです。
蒼ちゃん、がんばれ! ですよね(笑)
拍手&コメントありがとうございました!