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1月 玄関開けたらあなたとはちあわせ。 (10)
2009.06.25 Thu
だって、ほんのこの間まで、女の子と付き合っていたはずだ。それを彼女と呼ぶべきかは知らないが、とにかく男に興味を持ち始めたなんて、聞いていない。
ゲイに持てるノン気の男だっているし、その気もないのに迫られることもあるけれど、今の話を聞く限り、翔真は相手からのアプローチを受け入れようとしているし、どうしたらお互いに満足の行くセックスが出来るかを模索している。
これじゃあまるで、"彼女"でなくて、"彼氏"が出来たみたいだ。
「なっ…ちょっともっと詳しく聞かせてよ! どういうこと? ショウちゃん、え、……男の人と付き合ってんの…?」
「……気付いたら、そういうことに…」
「…………」
唖然とした顔をする蒼一郎に、翔真も我に返った。
真大が話すまで、蒼一郎には言わないでおこうと思っていたけれど、何だかごまかしの利かないところまで話を持っていってしまった。
だって興味本位でこんなことを聞いていると思われて、蒼一郎に嫌な思いをさせたくなかったから。
「――――……でもまぁ、えっと…」
呆気に取られていた蒼一郎も、ようやく自分を取り戻して来たのか、何度か瞬きをしながら、次の言葉を探している。
「えー…っと、うん、まぁ…さっきも言ったけど、セックスだけがすべてじゃないからさ、」
「でも、隙あらば、押し倒されそうな予感」
「えー!!」
何とかフォローしようとした蒼一郎の言葉は、衝撃的な翔真のセリフにより、呆気なく打ち崩される。
けれど本当のことだ。
マジで食われるかもしれない。
「ちょっ…そんなヤツと付き合うの、マズイんじゃない!? ショウちゃん、大丈夫なの!?」
翔真の言葉に、一体どんな男の姿を想像したのだろうか、蒼一郎は慌て出した。
翔真は一見しただけではスラリとした細身に、女性的な美しさを宿した甘やかな顔立ちだが、176cmという平均よりは高めの身長に、実は脱げばきれいに筋肉の付いたガタイのいい体をしている。
その翔真が押し倒されるかもしれないとなると、一体どんな大男に手込めにされようとしているのかと、蒼一郎が思っても致し方ない。
……実際は、翔真よりも小柄で華奢な真大だが。
「俺がオカマ掘られたら、慰めてね…」
「ちょっショウちゃん、冗談でもそんなこと言っちゃダメ!」
ズブズブと包まった毛布の中にうずもれていく翔真に、蒼一郎はその肩を掴んでガクガクと揺さぶる。
「んー…寒ぃし眠いから、もう寝かして…」
「ダメー!! ショウちゃん、ちゃんと話を聞かせて! 寝るなー!! 寝たら死ぬぞ~~~!!!」
まるで雪山の遭難者を叱咤するようなことを言って、蒼一郎は何とか翔真を起こそうとするが、結局睡魔には勝てなかった翔真は、そのまま夢の世界へと落ちていった。
ゲイに持てるノン気の男だっているし、その気もないのに迫られることもあるけれど、今の話を聞く限り、翔真は相手からのアプローチを受け入れようとしているし、どうしたらお互いに満足の行くセックスが出来るかを模索している。
これじゃあまるで、"彼女"でなくて、"彼氏"が出来たみたいだ。
「なっ…ちょっともっと詳しく聞かせてよ! どういうこと? ショウちゃん、え、……男の人と付き合ってんの…?」
「……気付いたら、そういうことに…」
「…………」
唖然とした顔をする蒼一郎に、翔真も我に返った。
真大が話すまで、蒼一郎には言わないでおこうと思っていたけれど、何だかごまかしの利かないところまで話を持っていってしまった。
だって興味本位でこんなことを聞いていると思われて、蒼一郎に嫌な思いをさせたくなかったから。
「――――……でもまぁ、えっと…」
呆気に取られていた蒼一郎も、ようやく自分を取り戻して来たのか、何度か瞬きをしながら、次の言葉を探している。
「えー…っと、うん、まぁ…さっきも言ったけど、セックスだけがすべてじゃないからさ、」
「でも、隙あらば、押し倒されそうな予感」
「えー!!」
何とかフォローしようとした蒼一郎の言葉は、衝撃的な翔真のセリフにより、呆気なく打ち崩される。
けれど本当のことだ。
マジで食われるかもしれない。
「ちょっ…そんなヤツと付き合うの、マズイんじゃない!? ショウちゃん、大丈夫なの!?」
翔真の言葉に、一体どんな男の姿を想像したのだろうか、蒼一郎は慌て出した。
翔真は一見しただけではスラリとした細身に、女性的な美しさを宿した甘やかな顔立ちだが、176cmという平均よりは高めの身長に、実は脱げばきれいに筋肉の付いたガタイのいい体をしている。
その翔真が押し倒されるかもしれないとなると、一体どんな大男に手込めにされようとしているのかと、蒼一郎が思っても致し方ない。
……実際は、翔真よりも小柄で華奢な真大だが。
「俺がオカマ掘られたら、慰めてね…」
「ちょっショウちゃん、冗談でもそんなこと言っちゃダメ!」
ズブズブと包まった毛布の中にうずもれていく翔真に、蒼一郎はその肩を掴んでガクガクと揺さぶる。
「んー…寒ぃし眠いから、もう寝かして…」
「ダメー!! ショウちゃん、ちゃんと話を聞かせて! 寝るなー!! 寝たら死ぬぞ~~~!!!」
まるで雪山の遭難者を叱咤するようなことを言って、蒼一郎は何とか翔真を起こそうとするが、結局睡魔には勝てなかった翔真は、そのまま夢の世界へと落ちていった。
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COMMENT-FORM
柚子季杏 ⇒ ある意味
翔ちゃん、確かに遭難者…(爆)
どしたらいいか分からない世界で遭難しかけてますよねww
おかま掘られたらって( ´艸`)ムププ♪
蒼くんそりゃ叫びますよw
あー楽しい!(オイw
でも翔ちゃん、掘られる事も考えれる位、マヒロたんに真剣なんですね~。
そう思うとメッチャきゅん♪とくる!
ところでマヒロたん…蒼くん好きだった時も、お付き合い出来たら押し倒そうと思ってたのかしら?
どしたらいいか分からない世界で遭難しかけてますよねww
おかま掘られたらって( ´艸`)ムププ♪
蒼くんそりゃ叫びますよw
あー楽しい!(オイw
でも翔ちゃん、掘られる事も考えれる位、マヒロたんに真剣なんですね~。
そう思うとメッチャきゅん♪とくる!
ところでマヒロたん…蒼くん好きだった時も、お付き合い出来たら押し倒そうと思ってたのかしら?
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
> 翔ちゃん、確かに遭難者…(爆)
> どしたらいいか分からない世界で遭難しかけてますよねww
まったくですね。
翔ちゃん、完全に遭難者です。
で、蒼ちゃんは、相変わらず被害者…。
相手が真大タンだなんて思ってもみないのに、こんな話だけされて、心配は募る一方ですよね。
> ところでマヒロたん…蒼くん好きだった時も、お付き合い出来たら押し倒そうと思ってたのかしら?
あ…。
考えてませんでしたが、言われてみたら…。
…うん、でも真大タンなら、やりかねない(爆)
コメントありがとうございました!
> どしたらいいか分からない世界で遭難しかけてますよねww
まったくですね。
翔ちゃん、完全に遭難者です。
で、蒼ちゃんは、相変わらず被害者…。
相手が真大タンだなんて思ってもみないのに、こんな話だけされて、心配は募る一方ですよね。
> ところでマヒロたん…蒼くん好きだった時も、お付き合い出来たら押し倒そうと思ってたのかしら?
あ…。
考えてませんでしたが、言われてみたら…。
…うん、でも真大タンなら、やりかねない(爆)
コメントありがとうございました!