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1月 玄関開けたらあなたとはちあわせ。 (9)
2009.06.24 Wed
「…お前さぁ、人が真剣に聞いてるときに、……何なの?」
「何なの、て……ショウちゃんこそ、何なの!?」
「何なのも何も……そのままですけど」
真大に迫られて、どうしようか悩んでるから、聞いてみただけだ。
恋人だし、真大のことは好きだし、男同士だろうと、セックスすることをそんなに嫌だとは思わない。男の裸に性的な興奮を覚えたことはないが、好きな相手なら勃つものも勃つのだろう。
けれど、自分が受け入れる側になるというのは、どういうことなのだろうか。
和衣や郁雅が、そちら側でも満足してセックスをしているのだから、もしかしたらそんなに深く考えなくてもいいのかもしれないけれど、しかし、どうにも想像がつかない。
「……、やっぱそのときの、心と体の欲求じゃないかなぁ。俺は郁を抱きたいと思ったし、郁は抱かれたいと思ってくれたから、今に至ったんだよ」
「…だよなぁ。その需要と供給みたいのが一致しなきゃ、うまくいかねぇよな」
本格的にストーブがダメになったらしく、部屋の温度は下がる一方で、寒さに耐え兼ねた翔真は、ベッドに乗っかって毛布に包まった。何だかちっちゃな雪だるまみたいだ。
「前にカズちゃんにも言ったことあるけど、別にセックスだけがすべてじゃないし、いや、セックスするにしたって、挿入なしてことだって…」
「でも相手は、確実に俺に入れたがっている」
「え」
ジャンケンに負けたら逆でもいいとは言っているが、負ける気は更々ないようだし、だいたいこんな大事なこと、ジャンケンなんかで決めることではないと思う。
「相手はセックスしたがってるし、俺に入れたがってる。そうしたときは、どうしたらいい? 素直に入れさせてやったほうがいいの? 何かそんな穴扱い、癪に障るんですけど!」
「いや、あのね、ショウちゃん」
「俺だって出来れば入れる側がいいし! そういう2人じゃ、やっぱセックスなんて無理? 最初からしないほうがいいのかな? 始めるだけ始めて、挿入だけなし、とかそんなんでお互い満足できんの?」
「ちょっ、ショウちゃん、あの…」
何だかだんだんテンションが上がって来たのか、翔真は力説を始めるが、自分の言っていることが何なのか、分かっているのだろうか。
「ショウちゃん!」
「…ん?」
とりあえず翔真を落ち着かせて、話を詳しく聞いたほうがいいと判断した蒼一郎は、止まらなくなっている翔真に、何とかストップを掛けた。
「あのね、ちょっと聞いていい?」
翔真が丸まっているベッドの縁に腰掛ければ、毛布の隙間から顔を覗かせた。
「今の話聞くと、ショウちゃんは誰か、男の人から迫られてて、セックスするような状況になってるってことだよね? しかも、自分が入れる側だったら、その相手とセックスしてもいいと思ってる」
「んー……うん」
「てことは、無理やりヤられそうになってるわけじゃなくて、ある程度、合意の上ってことだよね? 入れる入れないは抜きにして」
「まぁ……うん」
「……、ショウちゃん……いつから男OKになったの?」
「え、」
「何なの、て……ショウちゃんこそ、何なの!?」
「何なのも何も……そのままですけど」
真大に迫られて、どうしようか悩んでるから、聞いてみただけだ。
恋人だし、真大のことは好きだし、男同士だろうと、セックスすることをそんなに嫌だとは思わない。男の裸に性的な興奮を覚えたことはないが、好きな相手なら勃つものも勃つのだろう。
けれど、自分が受け入れる側になるというのは、どういうことなのだろうか。
和衣や郁雅が、そちら側でも満足してセックスをしているのだから、もしかしたらそんなに深く考えなくてもいいのかもしれないけれど、しかし、どうにも想像がつかない。
「……、やっぱそのときの、心と体の欲求じゃないかなぁ。俺は郁を抱きたいと思ったし、郁は抱かれたいと思ってくれたから、今に至ったんだよ」
「…だよなぁ。その需要と供給みたいのが一致しなきゃ、うまくいかねぇよな」
本格的にストーブがダメになったらしく、部屋の温度は下がる一方で、寒さに耐え兼ねた翔真は、ベッドに乗っかって毛布に包まった。何だかちっちゃな雪だるまみたいだ。
「前にカズちゃんにも言ったことあるけど、別にセックスだけがすべてじゃないし、いや、セックスするにしたって、挿入なしてことだって…」
「でも相手は、確実に俺に入れたがっている」
「え」
ジャンケンに負けたら逆でもいいとは言っているが、負ける気は更々ないようだし、だいたいこんな大事なこと、ジャンケンなんかで決めることではないと思う。
「相手はセックスしたがってるし、俺に入れたがってる。そうしたときは、どうしたらいい? 素直に入れさせてやったほうがいいの? 何かそんな穴扱い、癪に障るんですけど!」
「いや、あのね、ショウちゃん」
「俺だって出来れば入れる側がいいし! そういう2人じゃ、やっぱセックスなんて無理? 最初からしないほうがいいのかな? 始めるだけ始めて、挿入だけなし、とかそんなんでお互い満足できんの?」
「ちょっ、ショウちゃん、あの…」
何だかだんだんテンションが上がって来たのか、翔真は力説を始めるが、自分の言っていることが何なのか、分かっているのだろうか。
「ショウちゃん!」
「…ん?」
とりあえず翔真を落ち着かせて、話を詳しく聞いたほうがいいと判断した蒼一郎は、止まらなくなっている翔真に、何とかストップを掛けた。
「あのね、ちょっと聞いていい?」
翔真が丸まっているベッドの縁に腰掛ければ、毛布の隙間から顔を覗かせた。
「今の話聞くと、ショウちゃんは誰か、男の人から迫られてて、セックスするような状況になってるってことだよね? しかも、自分が入れる側だったら、その相手とセックスしてもいいと思ってる」
「んー……うん」
「てことは、無理やりヤられそうになってるわけじゃなくて、ある程度、合意の上ってことだよね? 入れる入れないは抜きにして」
「まぁ……うん」
「……、ショウちゃん……いつから男OKになったの?」
「え、」
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柚子季杏 ⇒
翔ちゃんがグルグルだぁ~ww
\(゜ロ\)(/ロ゜)/って感じになってますねw
一昔前のどっかのカードのCMを思い出しました(笑)
あんな風にカードの選択肢があればいいのにね♪(「どうする、俺?」w)
そしてそして、ご尤もな蒼くんの質問w
突然この話をふられた蒼くんにしてみても、疑問山盛ですよねー( ´艸`)ムププ♪
お相手がマヒロたんだって分かったら…
ますます( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚ってなるんだろうな…楽しみだ(爆)
雪だるま翔ちゃん、ちょっと見たいかも!キャッ(/∀\*))★
\(゜ロ\)(/ロ゜)/って感じになってますねw
一昔前のどっかのカードのCMを思い出しました(笑)
あんな風にカードの選択肢があればいいのにね♪(「どうする、俺?」w)
そしてそして、ご尤もな蒼くんの質問w
突然この話をふられた蒼くんにしてみても、疑問山盛ですよねー( ´艸`)ムププ♪
お相手がマヒロたんだって分かったら…
ますます( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚ってなるんだろうな…楽しみだ(爆)
雪だるま翔ちゃん、ちょっと見たいかも!キャッ(/∀\*))★
りり ⇒ (≧∇≦)ブハハハ!
蒼ちゃんは真大ちゃんと付き合ってること知らないんだった!
いきなり「入れるの入れないの」の話した後で…ひぃ~~~!
何ですかもうリアルで顔がにやけてしまう…。
翔ちゃんテンパってる[壁]・m・) プププ
あぁもう!蒼ちゃんの気の抜けたフレンドリーさが凄く好きですが、エェッ!?(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜も見たいです。
いきなり「入れるの入れないの」の話した後で…ひぃ~~~!
何ですかもうリアルで顔がにやけてしまう…。
翔ちゃんテンパってる[壁]・m・) プププ
あぁもう!蒼ちゃんの気の抜けたフレンドリーさが凄く好きですが、エェッ!?(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜も見たいです。
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
> 翔ちゃんがグルグルだぁ~ww
> \(゜ロ\)(/ロ゜)/って感じになってますねw
グルグルな上に、喋ってるうちに興奮して、とんでもないことまで口走っちゃってます(汗)
> そしてそして、ご尤もな蒼くんの質問w
> 突然この話をふられた蒼くんにしてみても、疑問山盛ですよねー( ´艸`)ムププ♪
事情を何も話さないで、いきなり核心部分から喋り出してしまった翔ちゃん…。
切羽詰まりすぎですよね(^_^;)
蒼ちゃんが慌てるのも無理ないです。
もしかしたら、蒼ちゃんが一番の被害者??
> 雪だるま翔ちゃん、ちょっと見たいかも!キャッ(/∀\*))★
連日暑くてたまらないのに、お話の中では1月…。
寒さのあまり、翔ちゃん、毛布に包まって、ウダウダです。
こんな姿を真大タンに見られたら…(爆)
コメントありがとうございました!
> \(゜ロ\)(/ロ゜)/って感じになってますねw
グルグルな上に、喋ってるうちに興奮して、とんでもないことまで口走っちゃってます(汗)
> そしてそして、ご尤もな蒼くんの質問w
> 突然この話をふられた蒼くんにしてみても、疑問山盛ですよねー( ´艸`)ムププ♪
事情を何も話さないで、いきなり核心部分から喋り出してしまった翔ちゃん…。
切羽詰まりすぎですよね(^_^;)
蒼ちゃんが慌てるのも無理ないです。
もしかしたら、蒼ちゃんが一番の被害者??
> 雪だるま翔ちゃん、ちょっと見たいかも!キャッ(/∀\*))★
連日暑くてたまらないのに、お話の中では1月…。
寒さのあまり、翔ちゃん、毛布に包まって、ウダウダです。
こんな姿を真大タンに見られたら…(爆)
コメントありがとうございました!
如月久美子 ⇒ >りりさん
> 蒼ちゃんは真大ちゃんと付き合ってること知らないんだった!
> いきなり「入れるの入れないの」の話した後で…ひぃ~~~!
真大タンが話すって言うから、勝手に喋っちゃいけないと思いつつ、引くに引けないことにまで踏み込んで聞いてしまった翔ちゃん。
身の危険が迫っていると、人間、何をしでかすか分かりません。
> あぁもう!蒼ちゃんの気の抜けたフレンドリーさが凄く好きですが、エェッ!?(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜も見たいです。
確かに蒼ちゃんの、この性格が、つい何でも話しちゃう雰囲気を醸し出してしまうのかも。。。
蒼ちゃんの(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜は、まだまだ続きます(ある意味、災難です)
コメントありがとうございました!
> いきなり「入れるの入れないの」の話した後で…ひぃ~~~!
真大タンが話すって言うから、勝手に喋っちゃいけないと思いつつ、引くに引けないことにまで踏み込んで聞いてしまった翔ちゃん。
身の危険が迫っていると、人間、何をしでかすか分かりません。
> あぁもう!蒼ちゃんの気の抜けたフレンドリーさが凄く好きですが、エェッ!?(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜も見たいです。
確かに蒼ちゃんの、この性格が、つい何でも話しちゃう雰囲気を醸し出してしまうのかも。。。
蒼ちゃんの(* □ )~~~~~~~~ ゜ ゜は、まだまだ続きます(ある意味、災難です)
コメントありがとうございました!