スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
毒か蜜かも分からない (3)
2009.02.20 Fri
事の発端は、高遠だった。
学生会室にいた慶太と真琴を呼び止めた高遠が、2人の手に乗せたもの。
それがこの温感ローションなのだ。
「あのバカ…」
智紀は唖然としながら、宙を仰いだ。
「いらないっつったのに、無理やりカバンの中に入れられるし、相川さんに見られたら、て…すげぇ恥ずかしくて…」
「そっか…」
温感ローションを床に置いた智紀は、まだ顔の赤い慶太の肩を抱いて慰めた。
それにしても、高遠に無理やりカバンの中に入れられたところまではいい。高遠は先輩だし、慶太の性格からして断り切れないのも分かる。
けれど、本当に嫌なら途中で捨ててくるとか、何か方法はなかったのだろうか。
確かにチラッと見ただけではよく分からなかったが、カバンの口がファスナーとかで閉められるタイプではないから、よく見たら誰か気付いたかもしれない。
(お前、それは究極の羞恥プレイじゃないか…?)
もちろん慶太はそんな自覚まるでないから、単に智紀にバレたことだけを恥ずかしがっているが。
「…で、どうしますか? 慶太くん」
「え?」
智紀を見れば、しかしその手に、置いたはずのローションが再び握られてて、慌てて目を逸らす。
どうする? と言われて、一瞬何のことかと思ったが、でもその言葉の意味が分からないほど、慶太だってバカではない。
だからこそ、返事に詰まる。
「どう、て…」
「はい」
「え?」
智紀はローションのボトルを、慶太の手に渡した。
わけが分からず、慶太はジッと智紀の顔を見る(というか、手の中のものに視線を向けられない)。
「いや、お前が散々返せって言うからさ。はい、返すよ。元々はお前が高遠から貰ったんだし」
「え? え? え?」
いや、確かにさっきは返せって言ったけど。
けれども。
そんなの今さら返されたって、困る。
「相川さん…」
困ったように慶太は、ローションのボトルを智紀に押し付けた。
だってこんなの絶対持って帰れないし、持っていたくもない。
もし自分が使うとしたって、智紀以外の相手はいないだろうし、というか、もう何でもいいから、さっさと自分の視界から消してしまいたい。
「あのさ、恥ずかしいのは分かるけど、お前…」
そんな真っ赤な顔でローションのボトルを無理に渡してきて、それって誘ってるって取られても、文句言えねぇよ?
「え、んっ!?」
慶太の体を自分のほうに向かせると、激しくその唇を奪った。
学生会室にいた慶太と真琴を呼び止めた高遠が、2人の手に乗せたもの。
それがこの温感ローションなのだ。
「あのバカ…」
智紀は唖然としながら、宙を仰いだ。
「いらないっつったのに、無理やりカバンの中に入れられるし、相川さんに見られたら、て…すげぇ恥ずかしくて…」
「そっか…」
温感ローションを床に置いた智紀は、まだ顔の赤い慶太の肩を抱いて慰めた。
それにしても、高遠に無理やりカバンの中に入れられたところまではいい。高遠は先輩だし、慶太の性格からして断り切れないのも分かる。
けれど、本当に嫌なら途中で捨ててくるとか、何か方法はなかったのだろうか。
確かにチラッと見ただけではよく分からなかったが、カバンの口がファスナーとかで閉められるタイプではないから、よく見たら誰か気付いたかもしれない。
(お前、それは究極の羞恥プレイじゃないか…?)
もちろん慶太はそんな自覚まるでないから、単に智紀にバレたことだけを恥ずかしがっているが。
「…で、どうしますか? 慶太くん」
「え?」
智紀を見れば、しかしその手に、置いたはずのローションが再び握られてて、慌てて目を逸らす。
どうする? と言われて、一瞬何のことかと思ったが、でもその言葉の意味が分からないほど、慶太だってバカではない。
だからこそ、返事に詰まる。
「どう、て…」
「はい」
「え?」
智紀はローションのボトルを、慶太の手に渡した。
わけが分からず、慶太はジッと智紀の顔を見る(というか、手の中のものに視線を向けられない)。
「いや、お前が散々返せって言うからさ。はい、返すよ。元々はお前が高遠から貰ったんだし」
「え? え? え?」
いや、確かにさっきは返せって言ったけど。
けれども。
そんなの今さら返されたって、困る。
「相川さん…」
困ったように慶太は、ローションのボトルを智紀に押し付けた。
だってこんなの絶対持って帰れないし、持っていたくもない。
もし自分が使うとしたって、智紀以外の相手はいないだろうし、というか、もう何でもいいから、さっさと自分の視界から消してしまいたい。
「あのさ、恥ずかしいのは分かるけど、お前…」
そんな真っ赤な顔でローションのボトルを無理に渡してきて、それって誘ってるって取られても、文句言えねぇよ?
「え、んっ!?」
慶太の体を自分のほうに向かせると、激しくその唇を奪った。
- 関連記事
-
- 毒か蜜かも分からない (4) R18 (2009/02/21)
- 毒か蜜かも分からない (3) (2009/02/20)
- 毒か蜜かも分からない (2) (2009/02/19)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
コメントの投稿はこちらから ♥
COMMENT-FORM
柚子季杏 ⇒ 相変わらず
格好イイですな~相川さん( ´艸`)ムププ♪
「男!」っていうのを目一杯感じるのよねぇ~相川さんてw
そこに可愛い慶ちゃん…、最強カプです!
照れて真っ赤になっちゃって~~!!
そりゃ相川さん、ただでさえ少ない理性飛んじゃう!(←何気に失礼
いよいよお祭りですか?
♪((O(*・ω・*)O))♪ワクワク
「男!」っていうのを目一杯感じるのよねぇ~相川さんてw
そこに可愛い慶ちゃん…、最強カプです!
照れて真っ赤になっちゃって~~!!
そりゃ相川さん、ただでさえ少ない理性飛んじゃう!(←何気に失礼
いよいよお祭りですか?
♪((O(*・ω・*)O))♪ワクワク
りり ⇒ いよいよローション!
テンパッてとりもどしたはいいけれどはたと困る慶太ちゃん。
そうですよね困りますよね。
困ることないと思う使い道はちゃんと相川さんが考えてくれると思う←
きゃ~~~~純情っこがどんどんハードル上げられていくのも
萌えますね~~~~!
わたしもわくわく…。
そうですよね困りますよね。
困ることないと思う使い道はちゃんと相川さんが考えてくれると思う←
きゃ~~~~純情っこがどんどんハードル上げられていくのも
萌えますね~~~~!
わたしもわくわく…。
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
相川さん、男っすか!?
だんだんヘタレになってきてるんじゃないかと、心配してるんですが…(^_^;)
> そりゃ相川さん、ただでさえ少ない理性飛んじゃう!(←何気に失礼
いや、事実です! ←もっと失礼
明日からいよいよエロ突入です。
しかもローションプレイ……みなさん、付いて来てくれるか、心配です(爆)
コメントありがとうございました!
だんだんヘタレになってきてるんじゃないかと、心配してるんですが…(^_^;)
> そりゃ相川さん、ただでさえ少ない理性飛んじゃう!(←何気に失礼
いや、事実です! ←もっと失礼
明日からいよいよエロ突入です。
しかもローションプレイ……みなさん、付いて来てくれるか、心配です(爆)
コメントありがとうございました!
如月久美子 ⇒ >りりさん
> 困ることないと思う使い道はちゃんと相川さんが考えてくれると思う←
慶タン、どんどんスキルアップしてってますね。
教えた先からどんどん吸収して……むはっ。
明日からいよいよエロ突入です!
ついて来てくださいねー。
コメントありがとうございました!
慶タン、どんどんスキルアップしてってますね。
教えた先からどんどん吸収して……むはっ。
明日からいよいよエロ突入です!
ついて来てくださいねー。
コメントありがとうございました!