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君のことが好きだっていう話! (14)
2016.10.28 Fri
「はぁ~~~っ、すごかったね…」
「うん、すごかった。プラネタリウム、こんなに進化してる、て知らなかった」
和衣はまだ十分には覚醒していなかったけれど、祐介が立ち上がったので、一緒に立ち上がった。
「もうホントすごくて、すごくて、もぉ、ふわぁ~てなった」
「え? うん、すごかったけど…………ふわぁ?」
感動のあまり、和衣は興奮気味に捲し立てたが、どうも言い方がおかしかったようで、祐介は不思議そうな顔をしている。
『ふわぁ~』て何? と聞かれても、正直和衣も答えられないのだけれど、今の心境を聞かれたら、それが一番当て嵌まるのだ。とにかくすごかった。ふわぁ~てなったのだ。
「てか、和衣、終わってからもボーっとしてるし、寝てるのかと思った」
「起きてたよー。でも夢の世界に旅立ってた感はあった」
「…それはそれで大丈夫?」
プラネタリウムがこんなにすごいなんて、知らなかった。
これじゃ、本物の星空を見ても、うんとすごいのでないと、感動しないかもしれない。大丈夫かな。
「あっ、短冊に書くの、考えるの忘れちゃった!」
余韻に浸りながらプラネタリウムを出たところで、七夕飾りが目に入り、和衣はハッとして声を上げた。そういえば入場する前、見終わったらすぐ書けるように考えておく、て言ってたんだった。
けれど結局、そんなこと考えていられないくらい、プラネタリウムに夢中になっていた…。
まぁ、せっかくプラネタリウムを見に来たのに、短冊に書く願い事を考えるのに集中していたのでは本末転倒だから、これでよかったのかもしれないけれど。
「後もう時間あるし、ゆっくり考えればいいじゃん」
「今日中に書けるかな…」
「いや、閉館するまでには、何としてでも書いて、和衣」
和衣の性格を知らなければ、つまらない冗談として流されるセリフだったが、それが決して冗談の類でないことを、祐介はよく分かっているから、真面目な顔で答えて来た。
放っておいたら、本気で和衣は閉館時間になってもまだ、短冊を書き終えずにいるだろう。
「んん…、どうしよ…。祐介、何書く?」
「…秘密」
七夕飾りのところに向かいながら、和衣はこっそり尋ねた。別にこっそりする必要はなかったんだけれど、つい…。
そのせいなのか、祐介も声を潜めて答える。しかし、その答えは和衣を満足させてくれなかった。
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「うん、すごかった。プラネタリウム、こんなに進化してる、て知らなかった」
和衣はまだ十分には覚醒していなかったけれど、祐介が立ち上がったので、一緒に立ち上がった。
「もうホントすごくて、すごくて、もぉ、ふわぁ~てなった」
「え? うん、すごかったけど…………ふわぁ?」
感動のあまり、和衣は興奮気味に捲し立てたが、どうも言い方がおかしかったようで、祐介は不思議そうな顔をしている。
『ふわぁ~』て何? と聞かれても、正直和衣も答えられないのだけれど、今の心境を聞かれたら、それが一番当て嵌まるのだ。とにかくすごかった。ふわぁ~てなったのだ。
「てか、和衣、終わってからもボーっとしてるし、寝てるのかと思った」
「起きてたよー。でも夢の世界に旅立ってた感はあった」
「…それはそれで大丈夫?」
プラネタリウムがこんなにすごいなんて、知らなかった。
これじゃ、本物の星空を見ても、うんとすごいのでないと、感動しないかもしれない。大丈夫かな。
「あっ、短冊に書くの、考えるの忘れちゃった!」
余韻に浸りながらプラネタリウムを出たところで、七夕飾りが目に入り、和衣はハッとして声を上げた。そういえば入場する前、見終わったらすぐ書けるように考えておく、て言ってたんだった。
けれど結局、そんなこと考えていられないくらい、プラネタリウムに夢中になっていた…。
まぁ、せっかくプラネタリウムを見に来たのに、短冊に書く願い事を考えるのに集中していたのでは本末転倒だから、これでよかったのかもしれないけれど。
「後もう時間あるし、ゆっくり考えればいいじゃん」
「今日中に書けるかな…」
「いや、閉館するまでには、何としてでも書いて、和衣」
和衣の性格を知らなければ、つまらない冗談として流されるセリフだったが、それが決して冗談の類でないことを、祐介はよく分かっているから、真面目な顔で答えて来た。
放っておいたら、本気で和衣は閉館時間になってもまだ、短冊を書き終えずにいるだろう。
「んん…、どうしよ…。祐介、何書く?」
「…秘密」
七夕飾りのところに向かいながら、和衣はこっそり尋ねた。別にこっそりする必要はなかったんだけれど、つい…。
そのせいなのか、祐介も声を潜めて答える。しかし、その答えは和衣を満足させてくれなかった。
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