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君のことが好きだっていう話! (15)
2016.10.31 Mon
「えー、何でー。まだ決まってない?」
「決まってる」
「じゃあ教えてよー」
「ダメ」
頑なな祐介に、和衣は頬を膨らませるが、どうあっても祐介は教えてはくれないようだ。
しかし、短冊とペンを手に取ってテーブルに向かう姿を見る限り、短冊に何を書くか、すでに決まっているというのは、本当なのだろう。
「あぅ…」
とりあえず和衣も、短冊とペンを持って、テーブルのほうに向かう。
七夕の短冊は、人に見られても願い事が叶わなくなることはないようだったが、それでも祐介は人に見られたくないのか、左手で短冊の周囲を覆って、周りから見えないようにして書いている。
まぁ、笹に飾ってから、後で知らない人に短冊を見られるならまだしも、書いているときにその内容を人に見られるのは嫌か…。何となく恥ずかしいもんね。
(願い事…………やっぱ、祐介とずっと一緒にいたい、的な…?)
それは間違いなく、紛れもない和衣の願い事なんだけれど、こういう場面でかくのは、ちょっと恥ずかしい…。
(でもなぁ~…、でもでもっ)
和衣はすでに笹に飾られている短冊に目をやる。
○○になれますようにとか、泳げるようになりたいとか、そうしたものは、字の感じからしても、小さい子どもの願い事だろう。中には、戦隊モノのヒーローや戦闘美少女アニメのキャラなどになりたいという願いもあって、見ていると楽しい。
平和や家族の健康を願うものもあれば、彼氏彼女が欲しいというものや、就職の内定が出ますように、という和衣にとっても決して他人事ではない願いもある。
(就職か…。健康で過ごせますように、とか……そうだよね、健康、大事だよね。祐介とずっと一緒にいたいとか、そんなの書くの、あれかな…。でも、彼氏が欲しいとか、そんなお願いもあったし、いいよね、別に…)
何か参考になれば…と、人の書いた短冊を見た和衣は、やはり自分の性格をいまいち理解し切れていない。いろいろ見れば、それだけいろいろな案が頭に浮かんで、余計1つに絞れなくなるに決まっているのに。
「和衣、書いた?」
「えっまだ! まだまだ! 祐介もう書いた?」
「書いたよ」
祐介に声を掛けられ、和衣は驚いて振り返った。
先ほどまで祐介が短冊を書いていた場所では、すでに他の人が短冊を書いている。
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「決まってる」
「じゃあ教えてよー」
「ダメ」
頑なな祐介に、和衣は頬を膨らませるが、どうあっても祐介は教えてはくれないようだ。
しかし、短冊とペンを手に取ってテーブルに向かう姿を見る限り、短冊に何を書くか、すでに決まっているというのは、本当なのだろう。
「あぅ…」
とりあえず和衣も、短冊とペンを持って、テーブルのほうに向かう。
七夕の短冊は、人に見られても願い事が叶わなくなることはないようだったが、それでも祐介は人に見られたくないのか、左手で短冊の周囲を覆って、周りから見えないようにして書いている。
まぁ、笹に飾ってから、後で知らない人に短冊を見られるならまだしも、書いているときにその内容を人に見られるのは嫌か…。何となく恥ずかしいもんね。
(願い事…………やっぱ、祐介とずっと一緒にいたい、的な…?)
それは間違いなく、紛れもない和衣の願い事なんだけれど、こういう場面でかくのは、ちょっと恥ずかしい…。
(でもなぁ~…、でもでもっ)
和衣はすでに笹に飾られている短冊に目をやる。
○○になれますようにとか、泳げるようになりたいとか、そうしたものは、字の感じからしても、小さい子どもの願い事だろう。中には、戦隊モノのヒーローや戦闘美少女アニメのキャラなどになりたいという願いもあって、見ていると楽しい。
平和や家族の健康を願うものもあれば、彼氏彼女が欲しいというものや、就職の内定が出ますように、という和衣にとっても決して他人事ではない願いもある。
(就職か…。健康で過ごせますように、とか……そうだよね、健康、大事だよね。祐介とずっと一緒にいたいとか、そんなの書くの、あれかな…。でも、彼氏が欲しいとか、そんなお願いもあったし、いいよね、別に…)
何か参考になれば…と、人の書いた短冊を見た和衣は、やはり自分の性格をいまいち理解し切れていない。いろいろ見れば、それだけいろいろな案が頭に浮かんで、余計1つに絞れなくなるに決まっているのに。
「和衣、書いた?」
「えっまだ! まだまだ! 祐介もう書いた?」
「書いたよ」
祐介に声を掛けられ、和衣は驚いて振り返った。
先ほどまで祐介が短冊を書いていた場所では、すでに他の人が短冊を書いている。
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