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君のことが好きだっていう話! (13)
2016.10.27 Thu
上映が始まるというアナウンスの後、場内が暗くなる。
メインとなるプログラムの上映の前に、まずは、スタッフによる星空の解説。今の季節に見られる星座を映し出しながら、単なる星座の解説だけでなく、七夕の話や宇宙の話も聞かせてくれる。
最初和衣は、こういう学習系のは盛り上がらないんじゃないかと勝手に思い込んでいたけれど、スタッフの人の喋りがうまいこともあって、すごく楽しめるものだった。
スタッフによる解説が終わり、いよいよ本編が始まる。
静かな音楽とともに、天井に星空が浮かび上がる。落ち着いた声のナレーションが、映し出された星座を紹介していく、波音が聞こえて来て……ここはビーチリゾートらしい。
次第に空が明るくなり、美しいビーチが見える。漆黒とはまた違う、薄い青色をした空に浮かぶ星。美しい海と心地よい音楽。海辺に咲いていた花が、一気に天空に広がる。そしてまた日が沈み、深い闇に包まれると、壮大な星空が広がる。
(す…すご…)
きっと本物の星空もうんと素晴らしいに違いないけれど、こんなふうに現実にはない演出で見せられて、和衣はすっかり夢見心地だ。
(こんな…海と星、すごい…!)
最初は、プラネタリウムなのに何で海?? と思っていた和衣だったが、海がキレイなのももちろんだが、海辺で見る星空というのがロマンチックで、和衣のテンションを上げる。
祐介と一緒に本物の星空を見に行くときは、絶対に海だ! と和衣は心に決めた。そしてそのときこそ、場所も日程も、全部和衣が決めるのだ。
「はぁ~…」
和衣が心から感動しているうちに番組は終了し、場内が明るくなる。
周囲の席の人たちは立ち上がり、出口へと向かっていくが、和衣はまだ呆けていて立てずにいた。
「…大丈夫?」
「え…………?」
隣の祐介に肩を揺すられて、ようやく若干我に返った。
「あ…? あれ、終わっ…?」
「終わった終わった。出るよ? 大丈夫?」
「だいじょー……ぶ…」
これは全然大丈夫じゃないな、ということは祐介にも分かったが、次の回の入場が始まる前には出なければならない。
出入口付近の混雑を避けて席に残っている人もまだいるが、和衣の場合そうではないから、今のうちに声を掛けておかないと、と思われたようだ。
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メインとなるプログラムの上映の前に、まずは、スタッフによる星空の解説。今の季節に見られる星座を映し出しながら、単なる星座の解説だけでなく、七夕の話や宇宙の話も聞かせてくれる。
最初和衣は、こういう学習系のは盛り上がらないんじゃないかと勝手に思い込んでいたけれど、スタッフの人の喋りがうまいこともあって、すごく楽しめるものだった。
スタッフによる解説が終わり、いよいよ本編が始まる。
静かな音楽とともに、天井に星空が浮かび上がる。落ち着いた声のナレーションが、映し出された星座を紹介していく、波音が聞こえて来て……ここはビーチリゾートらしい。
次第に空が明るくなり、美しいビーチが見える。漆黒とはまた違う、薄い青色をした空に浮かぶ星。美しい海と心地よい音楽。海辺に咲いていた花が、一気に天空に広がる。そしてまた日が沈み、深い闇に包まれると、壮大な星空が広がる。
(す…すご…)
きっと本物の星空もうんと素晴らしいに違いないけれど、こんなふうに現実にはない演出で見せられて、和衣はすっかり夢見心地だ。
(こんな…海と星、すごい…!)
最初は、プラネタリウムなのに何で海?? と思っていた和衣だったが、海がキレイなのももちろんだが、海辺で見る星空というのがロマンチックで、和衣のテンションを上げる。
祐介と一緒に本物の星空を見に行くときは、絶対に海だ! と和衣は心に決めた。そしてそのときこそ、場所も日程も、全部和衣が決めるのだ。
「はぁ~…」
和衣が心から感動しているうちに番組は終了し、場内が明るくなる。
周囲の席の人たちは立ち上がり、出口へと向かっていくが、和衣はまだ呆けていて立てずにいた。
「…大丈夫?」
「え…………?」
隣の祐介に肩を揺すられて、ようやく若干我に返った。
「あ…? あれ、終わっ…?」
「終わった終わった。出るよ? 大丈夫?」
「だいじょー……ぶ…」
これは全然大丈夫じゃないな、ということは祐介にも分かったが、次の回の入場が始まる前には出なければならない。
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