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君のことが好きだっていう話! (10)
2016.10.24 Mon
何かにつけて優柔不断の和衣は、こういうときも、何を書いたらいいか悩んで悩んで悩みまくって、なかなか書けないのだ。
それは別に今に始まったことではなく、和衣も十分にそれを自覚しているのだが、分かっているくせにそのことを忘れがちで、今回も祐介に言われて気が付いた。
「見るだけ見て来る? すぐ書けそうなら、書けばいいじゃん」
和衣の優柔不断ぷりからして、あと15分で書き上げて笹に飾るのは、絶対に無理だ。
もちろん、開場と同時に入らなくてもいい。上映が始まってしまえば入ることは出来ないが、ギリギリに滑りこむことは可能だから、とすれば、あと30分くらいは余裕があると言える。
しかし、今日の混雑具合からして、あまり間際に入場したのでは、見やすい席は埋まっているだろう。せっかく来たからには、やはりいい席で見たいと思う。
それでも、和衣が名残惜しそうに七夕飾りを見ていたのが分かったのか、祐介がそう提案してくれた。
(祐介、かっこいい…!)
蒼一郎とプラネタリウムのことを色々と調べているうち、和衣がちゃんといろいろ調べて、祐介のことをリードしなきゃ! という気持ちが生まれ、すっかりその気になっていたのに、結局、どこのプラネタリウムに行って、どのプログラムを見るかということまで、祐介が全部やってくれたし、今もこうして、グズグズしている和衣のことをリードしてくれる。
祐介、何でこんなにスマートで格好いいの!? と和衣は1人でその魅力にメロメロになるのだった。
「みんな、何書いてんのかな…………あ、これ、短冊、人が見ちゃったら、お願い叶わなくなっちゃうんだっけ!?」
「え、そうだっけ?」
プラネタリウムの上映が終わって退場してきたお客さんたちが、七夕飾りのところに流れたせいで、短冊を書くスペースも結構混雑している。
その人混みをよけて、笹に飾られた短冊に目を向けた和衣がそんなことを言い出したので、祐介は首を傾けた。そんなの初耳だ。
「あれ? 違ったっけ?」
「違うんじゃない? 人に見られて願い事が叶わなくなるなら、こんなところでみんなに短冊書かせないでしょ」
「あ、そっか」
この時期になると、ショッピングセンターのような人の多く集まる場所には七夕飾りが設置されるし、訪れた人が短冊を書けるようになっているところも多い。
それなのに、人に見られたら願い事が叶わなくなるとか…、叶わなくなる率が相当高い。
「あれだっけ、おみくじ見られたらダメなんだっけ?」
「いや、それも聞いたことない。だって、引いた後、見せない? 一緒に行ったヤツに」
「見せる…」
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それは別に今に始まったことではなく、和衣も十分にそれを自覚しているのだが、分かっているくせにそのことを忘れがちで、今回も祐介に言われて気が付いた。
「見るだけ見て来る? すぐ書けそうなら、書けばいいじゃん」
和衣の優柔不断ぷりからして、あと15分で書き上げて笹に飾るのは、絶対に無理だ。
もちろん、開場と同時に入らなくてもいい。上映が始まってしまえば入ることは出来ないが、ギリギリに滑りこむことは可能だから、とすれば、あと30分くらいは余裕があると言える。
しかし、今日の混雑具合からして、あまり間際に入場したのでは、見やすい席は埋まっているだろう。せっかく来たからには、やはりいい席で見たいと思う。
それでも、和衣が名残惜しそうに七夕飾りを見ていたのが分かったのか、祐介がそう提案してくれた。
(祐介、かっこいい…!)
蒼一郎とプラネタリウムのことを色々と調べているうち、和衣がちゃんといろいろ調べて、祐介のことをリードしなきゃ! という気持ちが生まれ、すっかりその気になっていたのに、結局、どこのプラネタリウムに行って、どのプログラムを見るかということまで、祐介が全部やってくれたし、今もこうして、グズグズしている和衣のことをリードしてくれる。
祐介、何でこんなにスマートで格好いいの!? と和衣は1人でその魅力にメロメロになるのだった。
「みんな、何書いてんのかな…………あ、これ、短冊、人が見ちゃったら、お願い叶わなくなっちゃうんだっけ!?」
「え、そうだっけ?」
プラネタリウムの上映が終わって退場してきたお客さんたちが、七夕飾りのところに流れたせいで、短冊を書くスペースも結構混雑している。
その人混みをよけて、笹に飾られた短冊に目を向けた和衣がそんなことを言い出したので、祐介は首を傾けた。そんなの初耳だ。
「あれ? 違ったっけ?」
「違うんじゃない? 人に見られて願い事が叶わなくなるなら、こんなところでみんなに短冊書かせないでしょ」
「あ、そっか」
この時期になると、ショッピングセンターのような人の多く集まる場所には七夕飾りが設置されるし、訪れた人が短冊を書けるようになっているところも多い。
それなのに、人に見られたら願い事が叶わなくなるとか…、叶わなくなる率が相当高い。
「あれだっけ、おみくじ見られたらダメなんだっけ?」
「いや、それも聞いたことない。だって、引いた後、見せない? 一緒に行ったヤツに」
「見せる…」
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