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君のことが好きだっていう話! (9)
2016.10.21 Fri
「はいっ」
祐介が財布を出すより先に、和衣は券売機にお金を突っ込む。何もかも祐介任せにしたくないのだ。
隣で祐介の笑う気配がしたけれど、和衣は構わずチケットを2枚買った。
「ありがと」
こんなことくらいで得意げになってもどうしようもないけれど、ちょっとは格好いいところが見せられたかな、と思う。
チラッと横目で祐介を見たら、祐介と目が合って、やっぱり笑われた。
それほど待たないうちに、上映中だったプログラムが終わり、中からお客が退場してくる。和衣が思っていたより、結構多い。想像以上に、プラネタリウムというのは人気があるようだ。
「あそこ、笹あるね」
「ぅ?」
和衣が出て来る人たちに気を取られていたら、祐介がプラネタリウムの入場口とは少し離れたところにある七夕飾りを見つけていた。
そういえば和衣は、七夕だから祐介と星が見たいと思っていたんだっけ。
「何かめっちゃ人いる」
遠目で見ても大きな七夕飾りとはいえ、意外なほどに人が集まっている。
「あれ、短冊書いて飾れるんじゃない?」
「えっ嘘、書きたい!」
どうも和衣は注意力というか観察力が足らないのか、同じところを見ているのに、そんなことにも気付けていない…。
でも確かに、笹の周囲に集まっている人たちは、七夕飾りを見ているだけでなく、何かテーブルのようなところに頭を寄せ合っている。
「え、今?」
気持ちのままに、七夕飾りのほうに向かおうとした和衣は、祐介のちょっと驚いたような声に足を止めた。
「え、ダメ? ヤダ?」
「じゃなくて。すぐ書ける? あと15分くらいで入場だけど…」
「あ、………………無理かな」
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祐介が財布を出すより先に、和衣は券売機にお金を突っ込む。何もかも祐介任せにしたくないのだ。
隣で祐介の笑う気配がしたけれど、和衣は構わずチケットを2枚買った。
「ありがと」
こんなことくらいで得意げになってもどうしようもないけれど、ちょっとは格好いいところが見せられたかな、と思う。
チラッと横目で祐介を見たら、祐介と目が合って、やっぱり笑われた。
それほど待たないうちに、上映中だったプログラムが終わり、中からお客が退場してくる。和衣が思っていたより、結構多い。想像以上に、プラネタリウムというのは人気があるようだ。
「あそこ、笹あるね」
「ぅ?」
和衣が出て来る人たちに気を取られていたら、祐介がプラネタリウムの入場口とは少し離れたところにある七夕飾りを見つけていた。
そういえば和衣は、七夕だから祐介と星が見たいと思っていたんだっけ。
「何かめっちゃ人いる」
遠目で見ても大きな七夕飾りとはいえ、意外なほどに人が集まっている。
「あれ、短冊書いて飾れるんじゃない?」
「えっ嘘、書きたい!」
どうも和衣は注意力というか観察力が足らないのか、同じところを見ているのに、そんなことにも気付けていない…。
でも確かに、笹の周囲に集まっている人たちは、七夕飾りを見ているだけでなく、何かテーブルのようなところに頭を寄せ合っている。
「え、今?」
気持ちのままに、七夕飾りのほうに向かおうとした和衣は、祐介のちょっと驚いたような声に足を止めた。
「え、ダメ? ヤダ?」
「じゃなくて。すぐ書ける? あと15分くらいで入場だけど…」
「あ、………………無理かな」
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