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君のことが好きだっていう話! (4)
2016.10.14 Fri
何を言っても効果なしの和衣に溜め息を零しつつ、蒼一郎はパソコンの画面を覗いた。
人気の、趣向を凝らした新しいプラネタリウムが上位にあるが、昔からある公立の博物館や文化センターにあるプラネタリウムもヒットしている。
どれがいいかと言われても、そこは好みの問題だから、蒼一郎は何とも言ってみようがないのだが。
「何見るかにもよるんじゃない? 場所によってやってるのも違うだろうし。あんま知らないけど」
「どれが師匠のおすすめですか?」
「…………。ゴメンね、カズちゃん。師匠、大人になってからプラネタリウム見たことないから分かんないよ…」
プラネタリウムがデートスポットの1つであることは蒼一郎も知っているけれど、そこまで星に興味がなかったせいで、子どものとき以来、行ったことがなかったし、詳しく調べたこともなかったので、おすすめなんてまるで分らない。
和衣にそんな期待の籠った視線を向けられても、正直、困る。
「カズちゃん、どんなの見たいの?」
「星」
「いや…、そうだけど…」
蒼一郎の頭のネジの抜け具合も相当なもので、同室の翔真にも、恋人の郁雅にも突っ込まれ放題なのだが、その蒼一郎を以てしても、カズちゃん大丈夫かな…? と思うくらい、和衣の天然具合はちょっと心配になる。
「カズちゃんは祐介くんと行きたいんでしょ?」
「え? え、う…うん…」
突然蒼一郎に問われ、和衣は頬を染める。
蒼一郎はもちろん和衣が祐介と付き合っていることを知っているし、和衣に勝手にそっち方面の師匠に認定されているくらいなのに、なぜ和衣は蒼一郎に、祐介と付き合っていることを言葉にされただけで、顔を赤くしているのだろう。羞恥のポイントがちょっと違う…。
「なら、星座の解説みたいな学習系とか、子どもとかファミリー向けより、一般向けで、何かこう…ロマンチックな感じのがいいでしょ? ヒーリング系とかさ」
和衣たちが簡単に行けるような距離にあるプラネタリウムのサイトをいくつか開き、そのプログラムを見ながら、蒼一郎が確認する。
蒼一郎が予想していたとおり、場所によってプログラムはいろいろだが、大体が子ども・親子向けと一般向けを用意しており、平日の日中を学校や保育園などの団体向けにしているところもあった。
和衣の性格からして、一般向けの中でも、天体の真相に迫ろうとか宇宙の謎に迫ろうとか、そういったものより、ロマンチックなストーリーのほうが好きそうだ。
祐介がどんなものが好きなのかは分からないが、それこそ彼の性格からして、和衣が見たいと言ったものを拒むことはないだろう。
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人気の、趣向を凝らした新しいプラネタリウムが上位にあるが、昔からある公立の博物館や文化センターにあるプラネタリウムもヒットしている。
どれがいいかと言われても、そこは好みの問題だから、蒼一郎は何とも言ってみようがないのだが。
「何見るかにもよるんじゃない? 場所によってやってるのも違うだろうし。あんま知らないけど」
「どれが師匠のおすすめですか?」
「…………。ゴメンね、カズちゃん。師匠、大人になってからプラネタリウム見たことないから分かんないよ…」
プラネタリウムがデートスポットの1つであることは蒼一郎も知っているけれど、そこまで星に興味がなかったせいで、子どものとき以来、行ったことがなかったし、詳しく調べたこともなかったので、おすすめなんてまるで分らない。
和衣にそんな期待の籠った視線を向けられても、正直、困る。
「カズちゃん、どんなの見たいの?」
「星」
「いや…、そうだけど…」
蒼一郎の頭のネジの抜け具合も相当なもので、同室の翔真にも、恋人の郁雅にも突っ込まれ放題なのだが、その蒼一郎を以てしても、カズちゃん大丈夫かな…? と思うくらい、和衣の天然具合はちょっと心配になる。
「カズちゃんは祐介くんと行きたいんでしょ?」
「え? え、う…うん…」
突然蒼一郎に問われ、和衣は頬を染める。
蒼一郎はもちろん和衣が祐介と付き合っていることを知っているし、和衣に勝手にそっち方面の師匠に認定されているくらいなのに、なぜ和衣は蒼一郎に、祐介と付き合っていることを言葉にされただけで、顔を赤くしているのだろう。羞恥のポイントがちょっと違う…。
「なら、星座の解説みたいな学習系とか、子どもとかファミリー向けより、一般向けで、何かこう…ロマンチックな感じのがいいでしょ? ヒーリング系とかさ」
和衣たちが簡単に行けるような距離にあるプラネタリウムのサイトをいくつか開き、そのプログラムを見ながら、蒼一郎が確認する。
蒼一郎が予想していたとおり、場所によってプログラムはいろいろだが、大体が子ども・親子向けと一般向けを用意しており、平日の日中を学校や保育園などの団体向けにしているところもあった。
和衣の性格からして、一般向けの中でも、天体の真相に迫ろうとか宇宙の謎に迫ろうとか、そういったものより、ロマンチックなストーリーのほうが好きそうだ。
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