スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
どうしたって、君には敵わない (9)
2016.05.17 Tue
「ね、ちょっ、翔真くん、離して」
「……や…」
「水買って来るだけだから、すぐ来るから」
「ヤダ、行かないで」
「、」
酔っ払いの言葉に深い意味があるなんて思っていないけれど、ベッドの上でそんなセリフを言われたら、理性がどこかにサヨナラしてしまいそうになるから、勘弁してほしい。
ただでさえ今は、アルコールのせいで、変な色気が漂ってるし。
「翔真く…………ちょっ!」
酔っ払いのどこにそんな力があるのか、いや、酔っているからこそ力の加減が出来ないのか、翔真が真大の腕を引っ張って、油断していた真大はそのままベッドに倒れ込んだ。
「翔真くんっ!」
「あはは」
反射的に反対の手をベッドに突いたおかげで、翔真の上に勢いのまま倒れることだけは避けられたけれど、声を荒げる真大に対して、翔真は何とものん気に笑っている。
「危ないよ、もぉ。離して翔真くん」
「何で~?」
「何でじゃないよ、ホントに…」
くすくす笑っている酔っ払いに、溜め息をつきたくなる。
行くなと言うなら、水を買いに行くのは諦めるから、とにかく腕を離してほしい。起き上がらせてほしい。だって今のままじゃ、まるで翔真のことを押し倒しているみたいだ。
いや、自分たちはもうそういう関係の2人だから、真大が翔真を押し倒していたって特に問題はないんだけれど、さすがにこれだけ酔っている翔真と、このままセックスするというのは気が引けるというか…。
「まひろぉ~」
「ちょっ! うわっ」
なのに翔真は、そんな真大の気持ちも理性も知らずに、掴んでいた腕を引っ張り、さらには反対側の腕を真大の背中に回して抱き付いて来た。
り…理性が…。
「重い~…」
「翔真くんが引っ張るからでしょ!」
「あははは」
一見するとクールな印象を与えがちな翔真だが、酒が入ると、ちょっとかわいい感じというか、幼い感じになるのは真大も前から知っていたけれど、アルコール量が増えると、ここまでになるのか…。
これ、今は相手が真大だからいいけれど、誰彼なくこんな調子じゃないよね? と少しばかり不安を覚える。
そもそも翔真がここまで酔っ払うということ自体がそうないことだから、年がら年中気を揉んでいなければならないわけではないけれど、少なくとも隼人と飲むときに、こうなり得るということだ。
back next
「……や…」
「水買って来るだけだから、すぐ来るから」
「ヤダ、行かないで」
「、」
酔っ払いの言葉に深い意味があるなんて思っていないけれど、ベッドの上でそんなセリフを言われたら、理性がどこかにサヨナラしてしまいそうになるから、勘弁してほしい。
ただでさえ今は、アルコールのせいで、変な色気が漂ってるし。
「翔真く…………ちょっ!」
酔っ払いのどこにそんな力があるのか、いや、酔っているからこそ力の加減が出来ないのか、翔真が真大の腕を引っ張って、油断していた真大はそのままベッドに倒れ込んだ。
「翔真くんっ!」
「あはは」
反射的に反対の手をベッドに突いたおかげで、翔真の上に勢いのまま倒れることだけは避けられたけれど、声を荒げる真大に対して、翔真は何とものん気に笑っている。
「危ないよ、もぉ。離して翔真くん」
「何で~?」
「何でじゃないよ、ホントに…」
くすくす笑っている酔っ払いに、溜め息をつきたくなる。
行くなと言うなら、水を買いに行くのは諦めるから、とにかく腕を離してほしい。起き上がらせてほしい。だって今のままじゃ、まるで翔真のことを押し倒しているみたいだ。
いや、自分たちはもうそういう関係の2人だから、真大が翔真を押し倒していたって特に問題はないんだけれど、さすがにこれだけ酔っている翔真と、このままセックスするというのは気が引けるというか…。
「まひろぉ~」
「ちょっ! うわっ」
なのに翔真は、そんな真大の気持ちも理性も知らずに、掴んでいた腕を引っ張り、さらには反対側の腕を真大の背中に回して抱き付いて来た。
り…理性が…。
「重い~…」
「翔真くんが引っ張るからでしょ!」
「あははは」
一見するとクールな印象を与えがちな翔真だが、酒が入ると、ちょっとかわいい感じというか、幼い感じになるのは真大も前から知っていたけれど、アルコール量が増えると、ここまでになるのか…。
これ、今は相手が真大だからいいけれど、誰彼なくこんな調子じゃないよね? と少しばかり不安を覚える。
そもそも翔真がここまで酔っ払うということ自体がそうないことだから、年がら年中気を揉んでいなければならないわけではないけれど、少なくとも隼人と飲むときに、こうなり得るということだ。
back next
- 関連記事
-
- どうしたって、君には敵わない (10) (2016/05/18)
- どうしたって、君には敵わない (9) (2016/05/17)
- どうしたって、君には敵わない (8) (2016/05/16)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:Baby Baby Baby Love