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好き。だから、好き。
2008.10.07 Tue
何か、変な感じがする。
俺たち別に恋人同士じゃないのに。
でも手を繋いで、キスして、抱き合って、セックスする。
変な関係。
「怜、今日どうする? もう帰る?」
授業が終わって後、先に帰り支度をしたアツキが、顔を覗き込んできた。
「ウチ、来るよね?」
「……」
「ね?」
「…ん」
ちょっとだけ考える振りをしてから答える。でもアツキは初めから答えが分かってたみたいにニコッと笑って、「じゃあ行こ」って、手を取る。
2人とも料理なんて出来ないから、途中でコンビニに寄って、後はアツキの家に直行だ。
「怜」
アパートの中に入った途端、アツキが指先を絡めてきた。
「さっき、コンビニのバイト、俺たちが手繋いでたの、気が付いてたね」
「バッカじゃねぇの」
「別に平気なのに」
防犯カメラとか、手ェ繋いでるトコ映ってたら、すげぇカッコ悪い。
だから繋がれた手を解いたのに。
「平気だよ」
そう言ってアツキはまた俺の手を取った。
「痛い、アツキ」
ギュッて指先に力を入れられて、痛みに顔を顰めつつ、アツキを睨んだ。
「だって怜、手ぇ離しちゃうじゃん」
「痛い」
「もぉ」
ちょっとだけ手の力を緩めて、でも手を繋いだまま、俺たちはアツキの部屋に向かう。
ここにに来るのは1週間ぶり。
1週間前もコンビニで弁当買って、アツキの家でメシ食った後、抱き合って、キスして、セックスした。
「はい、怜」
コンビニ弁当を差し出されて、でも何か受け取れずにいた。
「怜? どうしたの? お腹痛い?」
「違うよ」
「じゃあどうしたの? 食べないの?」
「食べたくない」
「じゃあこっち食べる?」
そう言ってアツキは、自分が選んだほうの弁当を俺に差し出してくる。バカ、そんなんじゃないのに。
「どうしたの?」
「何でもない」
弁当を置いて、アツキが俺の隣にずり寄ってきた。
「…怜、何考えてる?」
「何も」
「ウソばっか」
「アツキには教えない」
教えてやんない。
お前になんか、絶対教えてやんない。
「ねぇ怜、ギュってしていい?」
「ダメ」
「じゃあキスは?」
「ダメ」
「今日はダメばっかなんだね」
アツキが小さく溜め息をついた。
俺は大きく息を吸って、思いを込めた言葉と一緒に、それを吐き出す。
「今日だけじゃないよ。明日も。あさっても」
「ずっとなの?」
「そうだよ、ずっとだよ。ずっとダメ」
「ずっと怜に触っちゃダメなの?」
「うん、もう触んないで」
もうやんない。
アツキとはもう手だって繋がないし、キスもしない。セックスも。もうやんないよ。
「じゃあ、泣かないでよ。触んなきゃ、涙拭ってあげれないんだからさ」
「泣かないよ」
「泣いてるじゃん」
ホラって、アツキの指先が頬に触れる。バカアツキ。触んなって言ったのに。
アツキが触ったとこから、じわって熱が広がってって、体中に広がってく。
もうダメだ。
「怜、」
「バカ」
「怜、好きだよ」
「バカアツキ」
「好き」
「言うな」
「ヤダ、言う。好きなんだもん、怜のこと」
「何も分かってないくせに」
「分かってるよ。怜が何ぐぢぐぢ悩んでるかだって。ねぇ怜、ギュッとしていい?」
「分かってんなら、聞くなよ!」
「そうだね」
アツキの腕が背中に回ってきて、俺はアツキの肩口に顔をうずめる。
「ねぇ怜、俺が好きでもない相手に、こんなことするだなんて思わないでよね。キスもセックスも、怜じゃなきゃ、しないんだよ?」
「そんなの、今知った」
「遅いよ、気付くの」
「だってアツキ、何も言わないし」
「怜だって何も言わないじゃん。ねぇ、俺は『好き』って言ったよ。怜は何も言わないままなの?」
「だってお前、分かるってさっき言ったじゃん」
「怜の口から聞きたいの。怜の気持ち、怜の口から聞きたい」
俺はゆっくり顔を上げた。ぐずって鼻を啜って、手の甲でゴシゴシ目を擦る。
「俺だって…ヒック、アツキのこと、好きだよバカ!」
だからずっと苦しかった。寂しかった。つらかった。ずっとずっと我慢してた。
2人の変な関係。
手を繋いで、キスして、抱き合って、セックスして。
「好き」
だから。
だから、ね。
中身がないね(いつものこと)。ゴメン。
俺たち別に恋人同士じゃないのに。
でも手を繋いで、キスして、抱き合って、セックスする。
変な関係。
「怜、今日どうする? もう帰る?」
授業が終わって後、先に帰り支度をしたアツキが、顔を覗き込んできた。
「ウチ、来るよね?」
「……」
「ね?」
「…ん」
ちょっとだけ考える振りをしてから答える。でもアツキは初めから答えが分かってたみたいにニコッと笑って、「じゃあ行こ」って、手を取る。
2人とも料理なんて出来ないから、途中でコンビニに寄って、後はアツキの家に直行だ。
「怜」
アパートの中に入った途端、アツキが指先を絡めてきた。
「さっき、コンビニのバイト、俺たちが手繋いでたの、気が付いてたね」
「バッカじゃねぇの」
「別に平気なのに」
防犯カメラとか、手ェ繋いでるトコ映ってたら、すげぇカッコ悪い。
だから繋がれた手を解いたのに。
「平気だよ」
そう言ってアツキはまた俺の手を取った。
「痛い、アツキ」
ギュッて指先に力を入れられて、痛みに顔を顰めつつ、アツキを睨んだ。
「だって怜、手ぇ離しちゃうじゃん」
「痛い」
「もぉ」
ちょっとだけ手の力を緩めて、でも手を繋いだまま、俺たちはアツキの部屋に向かう。
ここにに来るのは1週間ぶり。
1週間前もコンビニで弁当買って、アツキの家でメシ食った後、抱き合って、キスして、セックスした。
「はい、怜」
コンビニ弁当を差し出されて、でも何か受け取れずにいた。
「怜? どうしたの? お腹痛い?」
「違うよ」
「じゃあどうしたの? 食べないの?」
「食べたくない」
「じゃあこっち食べる?」
そう言ってアツキは、自分が選んだほうの弁当を俺に差し出してくる。バカ、そんなんじゃないのに。
「どうしたの?」
「何でもない」
弁当を置いて、アツキが俺の隣にずり寄ってきた。
「…怜、何考えてる?」
「何も」
「ウソばっか」
「アツキには教えない」
教えてやんない。
お前になんか、絶対教えてやんない。
「ねぇ怜、ギュってしていい?」
「ダメ」
「じゃあキスは?」
「ダメ」
「今日はダメばっかなんだね」
アツキが小さく溜め息をついた。
俺は大きく息を吸って、思いを込めた言葉と一緒に、それを吐き出す。
「今日だけじゃないよ。明日も。あさっても」
「ずっとなの?」
「そうだよ、ずっとだよ。ずっとダメ」
「ずっと怜に触っちゃダメなの?」
「うん、もう触んないで」
もうやんない。
アツキとはもう手だって繋がないし、キスもしない。セックスも。もうやんないよ。
「じゃあ、泣かないでよ。触んなきゃ、涙拭ってあげれないんだからさ」
「泣かないよ」
「泣いてるじゃん」
ホラって、アツキの指先が頬に触れる。バカアツキ。触んなって言ったのに。
アツキが触ったとこから、じわって熱が広がってって、体中に広がってく。
もうダメだ。
「怜、」
「バカ」
「怜、好きだよ」
「バカアツキ」
「好き」
「言うな」
「ヤダ、言う。好きなんだもん、怜のこと」
「何も分かってないくせに」
「分かってるよ。怜が何ぐぢぐぢ悩んでるかだって。ねぇ怜、ギュッとしていい?」
「分かってんなら、聞くなよ!」
「そうだね」
アツキの腕が背中に回ってきて、俺はアツキの肩口に顔をうずめる。
「ねぇ怜、俺が好きでもない相手に、こんなことするだなんて思わないでよね。キスもセックスも、怜じゃなきゃ、しないんだよ?」
「そんなの、今知った」
「遅いよ、気付くの」
「だってアツキ、何も言わないし」
「怜だって何も言わないじゃん。ねぇ、俺は『好き』って言ったよ。怜は何も言わないままなの?」
「だってお前、分かるってさっき言ったじゃん」
「怜の口から聞きたいの。怜の気持ち、怜の口から聞きたい」
俺はゆっくり顔を上げた。ぐずって鼻を啜って、手の甲でゴシゴシ目を擦る。
「俺だって…ヒック、アツキのこと、好きだよバカ!」
だからずっと苦しかった。寂しかった。つらかった。ずっとずっと我慢してた。
2人の変な関係。
手を繋いで、キスして、抱き合って、セックスして。
「好き」
だから。
だから、ね。
中身がないね(いつものこと)。ゴメン。
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COMMENT-FORM
柚子季杏 ⇒ 中身あるある!!
゜+.゜.(⊃Д`*)゜+.゜
朝からジ~~ン(うるうる
>ギュッとしていい?
してあげてしてあげて~~ウン゚.+:。(*-ω-)(-ω-*)゚.+:。ウン
この強がりな受け子ちゃんがたまらない・・・。
ほわんとしてんのに愛に溢れる攻めたんがもっと堪らない・・・。
あぁ~~幸せ感じます~゜+.゜.(⊃Д`*)゜+.゜
朝からジ~~ン(うるうる
>ギュッとしていい?
してあげてしてあげて~~ウン゚.+:。(*-ω-)(-ω-*)゚.+:。ウン
この強がりな受け子ちゃんがたまらない・・・。
ほわんとしてんのに愛に溢れる攻めたんがもっと堪らない・・・。
あぁ~~幸せ感じます~゜+.゜.(⊃Д`*)゜+.゜
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
ひぇ~、本人的にはもう全然中身も描写もないような話だと思ってたんですけど、柚子季さんのコメントで復活です!
"強気"な受けタンは結構書いてきましたけど、"強がり"は、そういえばあんまり書いたことがなかったかも。。。
でも結局はラブラブですvv
コメントありがとうございました!
"強気"な受けタンは結構書いてきましたけど、"強がり"は、そういえばあんまり書いたことがなかったかも。。。
でも結局はラブラブですvv
コメントありがとうございました!
りり ⇒ ふたりとも
可愛いよううううー
泣いちゃってるし…ああ、もうこういう感情わたしに残ってないかも知れない…すごーくすごーく懐かしくなりました。
告白とかなしにまず身体から始まっちゃって、
大事な言葉を言って欲しいのに、言って欲しいとは言えなくて泣いちゃう。
ああ…甘酸っぱい…ホント懐かしい気持ちで一杯になりました。
泣いちゃってるし…ああ、もうこういう感情わたしに残ってないかも知れない…すごーくすごーく懐かしくなりました。
告白とかなしにまず身体から始まっちゃって、
大事な言葉を言って欲しいのに、言って欲しいとは言えなくて泣いちゃう。
ああ…甘酸っぱい…ホント懐かしい気持ちで一杯になりました。
如月久美子 ⇒ >りりさん
私、ホントに男をかわいく書きすぎ…そして泣かせすぎ…。
私にもこんな感情、もうないかもですよ。
一応、願望みたいなのを込めて(苦笑)
言葉が欲しい! てとき、ありますよね。
コメントありがとうございました!
私にもこんな感情、もうないかもですよ。
一応、願望みたいなのを込めて(苦笑)
言葉が欲しい! てとき、ありますよね。
コメントありがとうございました!