スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
世界はほんの少しの溜め息で出来ている (17)
2016.02.04 Thu
「別に謝らなくてもいいんじゃね? 直央くんがミヤの顔忘れてたの、ミヤも気付いてないんでしょ?」
「気付いてなきゃ謝らなくていいわけじゃない!」
「そりゃまぁそうだけど…、でもさ、多分ミヤ、今日直央くんに会えたの、喜んでると思うんだよ。なのに、今さら直央くんがミヤの顔、実は忘れてた、て知らされたら、逆にショック受けんじゃねぇかなぁ、て思って」
「!」
別に、直央くんがミヤに電話したり、ミヤと喋ったりするのを阻止したいわけじゃない。
ミヤが不憫だって気持ちが半分と、口下手な直央くんは、どうせうまく説明できなくて、電話したことでかえって逆に落ち込むことになりそうだという気持ちが半分。
「いや、直央くんがどうしても謝るていうなら電話してもいいけど……うまく話できる?」
今日ミヤがコンビニに来て声掛けてくれたけれど、実はずっと知らない人だと思ってて、でもそういうことも出来ずに接客してました、てことを、うまいことミヤに伝えられるかな。
「…今日、コンビニに来ていただいたときにお会いして、おすすめの飲み物を聞かれましたが、実は宮田さんの顔を忘れていて、知らない人に声を掛けられたと思っていました」
「…………まんまだね」
「…怒らせちゃうかな、宮田さんのこと」
「怒りはしないだろうけど…、まぁ、ショックは受けるだろうなぁ…とは思う」
「うぅ…」
相当気を遣った言い回しをしない限り、直央くんがミヤの顔を忘れてたことは、どうやったってミヤにショックを与えると思う。
かといって、直央くんがそんな口のうまいビジネストークみたいなの言ったら、それはそれで違和感あるし、言わされてる感満載でミヤも気付くはずだから、意味がない。
それに直央くんも、そういうことじゃなくて、自分の言葉で自分の気持ちを伝えたいはずだし。
「でも、何も言わないままなのは嫌だ。俺、宮田さんに怒られても嫌われてもいいから、ちゃんと話する!」
「そ…そぉ?」
多分、そんなことくらいでミヤは直央くんのこと嫌いになんないとは思うけど…、直央くんはものすごい決意を固めたみたいな顔をしてる。
悪いことをしたと思って人に謝ろうとしてるんだから、そりゃそうか。
「まぁ…、とりあえず部屋戻ろ?」
「…ん」
俺は項垂れてる直央くんの腕を引くと、直央くんは大人しく付いて来た。
back next
「気付いてなきゃ謝らなくていいわけじゃない!」
「そりゃまぁそうだけど…、でもさ、多分ミヤ、今日直央くんに会えたの、喜んでると思うんだよ。なのに、今さら直央くんがミヤの顔、実は忘れてた、て知らされたら、逆にショック受けんじゃねぇかなぁ、て思って」
「!」
別に、直央くんがミヤに電話したり、ミヤと喋ったりするのを阻止したいわけじゃない。
ミヤが不憫だって気持ちが半分と、口下手な直央くんは、どうせうまく説明できなくて、電話したことでかえって逆に落ち込むことになりそうだという気持ちが半分。
「いや、直央くんがどうしても謝るていうなら電話してもいいけど……うまく話できる?」
今日ミヤがコンビニに来て声掛けてくれたけれど、実はずっと知らない人だと思ってて、でもそういうことも出来ずに接客してました、てことを、うまいことミヤに伝えられるかな。
「…今日、コンビニに来ていただいたときにお会いして、おすすめの飲み物を聞かれましたが、実は宮田さんの顔を忘れていて、知らない人に声を掛けられたと思っていました」
「…………まんまだね」
「…怒らせちゃうかな、宮田さんのこと」
「怒りはしないだろうけど…、まぁ、ショックは受けるだろうなぁ…とは思う」
「うぅ…」
相当気を遣った言い回しをしない限り、直央くんがミヤの顔を忘れてたことは、どうやったってミヤにショックを与えると思う。
かといって、直央くんがそんな口のうまいビジネストークみたいなの言ったら、それはそれで違和感あるし、言わされてる感満載でミヤも気付くはずだから、意味がない。
それに直央くんも、そういうことじゃなくて、自分の言葉で自分の気持ちを伝えたいはずだし。
「でも、何も言わないままなのは嫌だ。俺、宮田さんに怒られても嫌われてもいいから、ちゃんと話する!」
「そ…そぉ?」
多分、そんなことくらいでミヤは直央くんのこと嫌いになんないとは思うけど…、直央くんはものすごい決意を固めたみたいな顔をしてる。
悪いことをしたと思って人に謝ろうとしてるんだから、そりゃそうか。
「まぁ…、とりあえず部屋戻ろ?」
「…ん」
俺は項垂れてる直央くんの腕を引くと、直央くんは大人しく付いて来た。
back next
- 関連記事
-
- 世界はほんの少しの溜め息で出来ている (18) (2016/02/06)
- 世界はほんの少しの溜め息で出来ている (17) (2016/02/04)
- 世界はほんの少しの溜め息で出来ている (16) (2016/02/03)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:借金取りさん、こんにちは。