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恋は七転び八起き (111)
2016.01.06 Wed
「もしもし?」
『あっ、出た』
「出るだろ普通」
自分から電話をしてきておいて、央は槇村が電話に出たことになぜか驚いている。出ないとでも思っていたか。
『だって…、電話とかウザいかなぁ、て思って』
「だから、そんなん気にすんな、て言っただろ?」
『もぉーそんなの言わないでよ! ホントに電話掛けまくっちゃうじゃんっ』
やはり央は、槇村がいいと言っているのに、本当に電話をしていいのか考えていたようだ。その間に槇村は、央から連絡がないことにヤキモキしていたというのに。
『ほ…ホントは、電話じゃなくて、メールとかのがいいのかな…て思ったんだけど、何か、何書いていいか分からなくて…』
きっと友だちの圭人や七海には気安くメールでも電話でもしているのだろうけど、槇村相手には、まだそこまでにはなれないということか。この間も思ったけれど、今まで何度も槇村の家に押し掛けていたときの勢いはどこへ行ったんだろう。
『あ、あのね、あの…』
「どうした?」
『槇村くん、今度の土曜日か、日曜日…………会うとか…』
「お…おぉ、いいけど」
『え、ホントに!?』
「だから、驚き過ぎだって」
急に何をモジモジし始めたのかと思いきや、どうやら央は、デートのお誘いをしたかったらしい。これが本題なら、確かにメールでは何と切り出していいか分からないはずだ。
「どっか出掛けるか?」
『うんっ!』
槇村の言葉に、央は即答する。
本当のことを言うと槇村は、デートとか人前でベタベタするのは苦手なのだが、央の嬉しそうな返事に、まぁ悪くないかと思えてくる。まったく本当に参ったものだ。
「どこ行きたいんだよ?」
『え、え、そんなの急に言われても、思い付かないし』
「なら、考えとけよ」
『ぁ、お、ん、うんっ』
高校生が行きたいと思うようなデートスポットとは一体どこなのか、槇村は記憶を巡らせてみるが、思い出すには至らない。
まぁ、言いたくはないが、時代も違うし、槇村が思い出したところで、今の高校生の行きたい場所は違うかもしれないから、行き先は央に任せることにしよう。
こんなに興奮していて、果たして今日の夜、寝ることが出来るのだろうか…などと余計な心配をしつつ、槇村は電話を切った。
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『あっ、出た』
「出るだろ普通」
自分から電話をしてきておいて、央は槇村が電話に出たことになぜか驚いている。出ないとでも思っていたか。
『だって…、電話とかウザいかなぁ、て思って』
「だから、そんなん気にすんな、て言っただろ?」
『もぉーそんなの言わないでよ! ホントに電話掛けまくっちゃうじゃんっ』
やはり央は、槇村がいいと言っているのに、本当に電話をしていいのか考えていたようだ。その間に槇村は、央から連絡がないことにヤキモキしていたというのに。
『ほ…ホントは、電話じゃなくて、メールとかのがいいのかな…て思ったんだけど、何か、何書いていいか分からなくて…』
きっと友だちの圭人や七海には気安くメールでも電話でもしているのだろうけど、槇村相手には、まだそこまでにはなれないということか。この間も思ったけれど、今まで何度も槇村の家に押し掛けていたときの勢いはどこへ行ったんだろう。
『あ、あのね、あの…』
「どうした?」
『槇村くん、今度の土曜日か、日曜日…………会うとか…』
「お…おぉ、いいけど」
『え、ホントに!?』
「だから、驚き過ぎだって」
急に何をモジモジし始めたのかと思いきや、どうやら央は、デートのお誘いをしたかったらしい。これが本題なら、確かにメールでは何と切り出していいか分からないはずだ。
「どっか出掛けるか?」
『うんっ!』
槇村の言葉に、央は即答する。
本当のことを言うと槇村は、デートとか人前でベタベタするのは苦手なのだが、央の嬉しそうな返事に、まぁ悪くないかと思えてくる。まったく本当に参ったものだ。
「どこ行きたいんだよ?」
『え、え、そんなの急に言われても、思い付かないし』
「なら、考えとけよ」
『ぁ、お、ん、うんっ』
高校生が行きたいと思うようなデートスポットとは一体どこなのか、槇村は記憶を巡らせてみるが、思い出すには至らない。
まぁ、言いたくはないが、時代も違うし、槇村が思い出したところで、今の高校生の行きたい場所は違うかもしれないから、行き先は央に任せることにしよう。
こんなに興奮していて、果たして今日の夜、寝ることが出来るのだろうか…などと余計な心配をしつつ、槇村は電話を切った。
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