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甘いのは、唇
2008.09.24 Wed
「あー、弘夢(ヒロム)、いいなー、俺にも一口ちょうだい!」
仕事の休憩時間、自販機が並んだとこでベンチに座ってたら、後ろから声を掛けられる。振り返れば、そこにいたのは彰久(アキヒサ)で、その視線の先には、俺の飲んでるいちごミルクのパック飲料。
早速目を付けてきたか…。
「ねぇー」
…この人、確か俺より3つも年上だよね? それが何でこんな甘えたなわけ?
まぁ、俺と2人きりだからだろうけど。
「はい」
しょうがないから、俺は飲み掛けのパックを彰久に差し出した。
「わっ、サンキュー」
本当に嬉しそうに笑って、彰久は俺の横に腰を下ろした。
律儀に彰久は「いただきま~す」とか言って、ストローを銜える。
(………………やべぇ…………)
ゴクリと動いた彰久の喉に、思わず俺の喉まで鳴ってしまった。
つーか、俺が飲んでたストローそのまま使うって、あのっ……それって、か…間接キスっ…!!
いやいやいや、俺たちもう、キス以上のことしてるし!! 昨日だって、いっぱい彰久に愛されたし! って、そうじゃなくて!
「弘夢?」
「はいっ!?」
声、引っ繰り返っちゃった。何俺。超だせぇ。
「どうした? あ、ゴメン。一口っつったのに、いっぱい飲んじゃった!」
俺があんまりにも彰久のほうをジロジロ見てたから、変に思ったらしい。慌てて俺のほうにパックを返してきた。
「え、あ…」
何気なくそれを受け取って、まだ少し中身が残ってる……けどっ!!
(飲めねぇ~!! 無理! ぜぇーったい無理です!!)
つーかそんなこと意識してる俺って、何か変態っぽくね?
「弘夢?」
「い…いいよ、全部飲んで…」
俺はもう1回、パックを彰久に押しやった。
無理です! 間接キスとか意識し始めたら、マジ飲めないっす!
「いいの? ありがとー、弘夢優しー」
「あ…うん…」
その笑顔にまたドキリとして、何気なく視線を逸らした。
間接……じゃなくて、ホントにキスしたい。彰久の唇に。彰久の唇って、気持ちいいんだよね。キスだけでさ、どうにかなっちゃいそうになるの。
昨日も……
…って、まずいまずい。こんなとこで、何思い出そうとしてんだ、俺!!
落ち着け、落ち着け、俺。
………………ふぅ…………。
……ヤバイ…………俺、変態か?
「なぁ、弘夢」
「な、に…?」
「お前さぁ、頼むから、他のヤツがいる前で、そんな顔すんなよ?」
「え?」
そんな顔、って?
隣で彰久が、空になったパックを握り潰して、ゴミ箱に放った。
「あきひ、さ…?」
グッと彰久の顔が近付いてくる。
ち…近い…。
「ッ、な…」
彰久、って呼ぼうとするより先に、重なる、唇。
ここ会社だし!! …って、頭を過ぎらなかったばっかりじゃない、けど。それよりももっと、この唇の感触を、味わいたかった。
「…ん、」
ゆっくりと、彰久の唇が離れていく。何となく、名残惜しい気持ち。
「あ……ッ、こ、ここ、会社だしっ!!」
キスされて、嬉しかったくせに。
俺の口をついて出た言葉は、そんなかわいげのないセリフ。
「んー? いちごミルクのお礼」
「はぁ?」
「だって弘夢、キスしてほしいって顔してたから」
「し…してないし!」
うわーうわー、超恥ずかしい!!
そんなに顔に出てた? 俺。
ってか、彰久って、そんなに聡いヤツだったっけ?
「続きはお家でね、ひーろちゃん」
「バッ…」
ニヤリ。
彰久には珍しい、人の悪そうな笑み。
でも、不覚にも俺は、ドキリとしてしまうわけで。
「ちゃんと責任取ってよね!」
いつも学生設定なんで、今回は社会人てことで。
でも、全然社会人ぽくないし、そうする必要性も、どこにもなかった…orz
仕事の休憩時間、自販機が並んだとこでベンチに座ってたら、後ろから声を掛けられる。振り返れば、そこにいたのは彰久(アキヒサ)で、その視線の先には、俺の飲んでるいちごミルクのパック飲料。
早速目を付けてきたか…。
「ねぇー」
…この人、確か俺より3つも年上だよね? それが何でこんな甘えたなわけ?
まぁ、俺と2人きりだからだろうけど。
「はい」
しょうがないから、俺は飲み掛けのパックを彰久に差し出した。
「わっ、サンキュー」
本当に嬉しそうに笑って、彰久は俺の横に腰を下ろした。
律儀に彰久は「いただきま~す」とか言って、ストローを銜える。
(………………やべぇ…………)
ゴクリと動いた彰久の喉に、思わず俺の喉まで鳴ってしまった。
つーか、俺が飲んでたストローそのまま使うって、あのっ……それって、か…間接キスっ…!!
いやいやいや、俺たちもう、キス以上のことしてるし!! 昨日だって、いっぱい彰久に愛されたし! って、そうじゃなくて!
「弘夢?」
「はいっ!?」
声、引っ繰り返っちゃった。何俺。超だせぇ。
「どうした? あ、ゴメン。一口っつったのに、いっぱい飲んじゃった!」
俺があんまりにも彰久のほうをジロジロ見てたから、変に思ったらしい。慌てて俺のほうにパックを返してきた。
「え、あ…」
何気なくそれを受け取って、まだ少し中身が残ってる……けどっ!!
(飲めねぇ~!! 無理! ぜぇーったい無理です!!)
つーかそんなこと意識してる俺って、何か変態っぽくね?
「弘夢?」
「い…いいよ、全部飲んで…」
俺はもう1回、パックを彰久に押しやった。
無理です! 間接キスとか意識し始めたら、マジ飲めないっす!
「いいの? ありがとー、弘夢優しー」
「あ…うん…」
その笑顔にまたドキリとして、何気なく視線を逸らした。
間接……じゃなくて、ホントにキスしたい。彰久の唇に。彰久の唇って、気持ちいいんだよね。キスだけでさ、どうにかなっちゃいそうになるの。
昨日も……
…って、まずいまずい。こんなとこで、何思い出そうとしてんだ、俺!!
落ち着け、落ち着け、俺。
………………ふぅ…………。
……ヤバイ…………俺、変態か?
「なぁ、弘夢」
「な、に…?」
「お前さぁ、頼むから、他のヤツがいる前で、そんな顔すんなよ?」
「え?」
そんな顔、って?
隣で彰久が、空になったパックを握り潰して、ゴミ箱に放った。
「あきひ、さ…?」
グッと彰久の顔が近付いてくる。
ち…近い…。
「ッ、な…」
彰久、って呼ぼうとするより先に、重なる、唇。
ここ会社だし!! …って、頭を過ぎらなかったばっかりじゃない、けど。それよりももっと、この唇の感触を、味わいたかった。
「…ん、」
ゆっくりと、彰久の唇が離れていく。何となく、名残惜しい気持ち。
「あ……ッ、こ、ここ、会社だしっ!!」
キスされて、嬉しかったくせに。
俺の口をついて出た言葉は、そんなかわいげのないセリフ。
「んー? いちごミルクのお礼」
「はぁ?」
「だって弘夢、キスしてほしいって顔してたから」
「し…してないし!」
うわーうわー、超恥ずかしい!!
そんなに顔に出てた? 俺。
ってか、彰久って、そんなに聡いヤツだったっけ?
「続きはお家でね、ひーろちゃん」
「バッ…」
ニヤリ。
彰久には珍しい、人の悪そうな笑み。
でも、不覚にも俺は、ドキリとしてしまうわけで。
「ちゃんと責任取ってよね!」
いつも学生設定なんで、今回は社会人てことで。
でも、全然社会人ぽくないし、そうする必要性も、どこにもなかった…orz
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COMMENT-FORM
柚子季@携帯 ⇒
あぁぁあぁぁぁあ~!
お家まで我慢出来ずにコメ入れ(笑)
もぅもぅもぅ、めっちゃ可愛いんですけどーーー!!(≧▼≦)
間接ちゅーって、何かエチィですよね、意識しちゃうと余計に・・・ニヤリ
お家まで我慢出来ずにコメ入れ(笑)
もぅもぅもぅ、めっちゃ可愛いんですけどーーー!!(≧▼≦)
間接ちゅーって、何かエチィですよね、意識しちゃうと余計に・・・ニヤリ
りり ⇒ わたしもあぁぁあぁぁぁあ~!
ああっここにも萌えツボが!
毎朝地雷原のごとき如月さまのおたくをうかがう
のは、甘く怖ろしい…。
毎朝ひとつ開発されちゃってる感じなんですよ。
(表現微エロ…すみません
奇しくもうちもチューの話題だったので
シンクロ♪て思っちゃいました。
毎朝地雷原のごとき如月さまのおたくをうかがう
のは、甘く怖ろしい…。
毎朝ひとつ開発されちゃってる感じなんですよ。
(表現微エロ…すみません
奇しくもうちもチューの話題だったので
シンクロ♪て思っちゃいました。
如月久美子 ⇒ >柚子季さん
わわわ、携帯からありがとうございます~!
私は一体男を何だと思っているのかってほど、かわいくしちゃいますよね。
萌えてもらえて、嬉しいです~。
間接チュウ……意識するとやっぱ恥ずかしい、みたいな。
私の頭の中が1番恥ずかしい、みたいな。。。
コメントありがとうございました!
私は一体男を何だと思っているのかってほど、かわいくしちゃいますよね。
萌えてもらえて、嬉しいです~。
間接チュウ……意識するとやっぱ恥ずかしい、みたいな。
私の頭の中が1番恥ずかしい、みたいな。。。
コメントありがとうございました!
如月久美子 ⇒ >りりさん
最初は私の萌なんて誰にも理解されないだろうなぁ…て気持ちで始めた短編祭りですけど、何かりりさんを徐々に開発してるみたいで、何かちょっと嬉し…(ゲフン、ゲフン)
私もりりさんとこのチュウの話で、うおぉ~! て思いましたよ(記事のタイトルにもドッキリしました)。
コメントありがとうございました!
私もりりさんとこのチュウの話で、うおぉ~! て思いましたよ(記事のタイトルにもドッキリしました)。
コメントありがとうございました!