スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
恋は七転び八起き (26)
2015.09.30 Wed
「俺がまだ18歳未満だから、ダメだってことなのっ?」
「あ、うん。まぁそういうことだと…」
強く聞き返されて、純平はコクコクと頷いた。純平は前に槇村に、愛し合っているなら年齢は関係ない、というようなことを言ったが、槇村はこの年齢については大変気にしているようで、このことはよく言っている。
「じゃあ、俺が18歳になったら付き合ってもいいってこと!?」
「えーっと…、それについては、聞いてません…」
18歳未満だからダメだというなら、裏を返せば、18歳になったら付き合ってもいいということになる。しかしあのとき、槇村はそこまでは言っていなかったし、純平も聞かなかった。槇村はわざと言わなかったのかもしれないが、純平はすっかり言い包められていて、そんなことに気付いていなかった。
「何でだよ! 聞いてよ、純平くん!」
「え、え、でも…、俺が聞いて、いいにしろダメにしろ返事貰ったら、央ちゃんの告白の返事、俺が貰うことになるけど……それでいいの?」
「それは…………ダメかも…」
頼まれたことはしたけれど、それ以上の働きをしなかった純平に、央はもっと怒るかと思ったが、純平の言葉に一応は納得したのか、声を荒げることなく、シュンとしてしまった。
「うー…何で18歳未満はダメなの? なぁ何で? 純平くん」
「捕まるんでしょ? よくニュースでやってるじゃん。18歳未満と知りながら――――て」
「でもあれって、お金払ってエッチなことするからダメなんでしょ? 愛し合ってるなら、いいんじゃないの?」
「…と思いますが、法律はよく分かりません」
純平もそう思って、槇村に言ったことはあるが、槇村からは、『軽々しい!』と怒られてしまった。やはり、愛し合っているから、という理由だけではダメなのかもしれない。
「18歳までなんて待てないー!」
「あと1年じゃんか」
「その間に、槇村くんに彼氏が出来たらどうすんの!? 純平くん、責任とってくれんの!?」
「いや、それは…」
央がまだ17歳なのは純平のせいではないし、18歳になるのが来年なのも純平のせいではないのだから、そんなことで責任を負わされるのは困るのだが、それ以前に、どうして『彼女』でなく『彼氏』なのだろう…。
「今は何が出来るの? 何ならいいの? どこまでだったら捕まらないの!? デートは? デートもダメ!?」
「んー…、でもデートて、もう付き合ってることになってるじゃん。恋人同士でするのがデートでしょ?」
「じゃあ、ただのお出掛け。それなら、いいってことでしょ? 恋人じゃないし、エッチなこともしないし、お金も貰わなかったら、槇村くん、捕まらないでしょ?」
「そう思うけど…、央ちゃんはそれでいいの? 恋人じゃない、て思い切り言ってるじゃん」
「今はまだ、てこと! で、18歳になったら、恋人にしてもらう」
「うーん…」
back next
「あ、うん。まぁそういうことだと…」
強く聞き返されて、純平はコクコクと頷いた。純平は前に槇村に、愛し合っているなら年齢は関係ない、というようなことを言ったが、槇村はこの年齢については大変気にしているようで、このことはよく言っている。
「じゃあ、俺が18歳になったら付き合ってもいいってこと!?」
「えーっと…、それについては、聞いてません…」
18歳未満だからダメだというなら、裏を返せば、18歳になったら付き合ってもいいということになる。しかしあのとき、槇村はそこまでは言っていなかったし、純平も聞かなかった。槇村はわざと言わなかったのかもしれないが、純平はすっかり言い包められていて、そんなことに気付いていなかった。
「何でだよ! 聞いてよ、純平くん!」
「え、え、でも…、俺が聞いて、いいにしろダメにしろ返事貰ったら、央ちゃんの告白の返事、俺が貰うことになるけど……それでいいの?」
「それは…………ダメかも…」
頼まれたことはしたけれど、それ以上の働きをしなかった純平に、央はもっと怒るかと思ったが、純平の言葉に一応は納得したのか、声を荒げることなく、シュンとしてしまった。
「うー…何で18歳未満はダメなの? なぁ何で? 純平くん」
「捕まるんでしょ? よくニュースでやってるじゃん。18歳未満と知りながら――――て」
「でもあれって、お金払ってエッチなことするからダメなんでしょ? 愛し合ってるなら、いいんじゃないの?」
「…と思いますが、法律はよく分かりません」
純平もそう思って、槇村に言ったことはあるが、槇村からは、『軽々しい!』と怒られてしまった。やはり、愛し合っているから、という理由だけではダメなのかもしれない。
「18歳までなんて待てないー!」
「あと1年じゃんか」
「その間に、槇村くんに彼氏が出来たらどうすんの!? 純平くん、責任とってくれんの!?」
「いや、それは…」
央がまだ17歳なのは純平のせいではないし、18歳になるのが来年なのも純平のせいではないのだから、そんなことで責任を負わされるのは困るのだが、それ以前に、どうして『彼女』でなく『彼氏』なのだろう…。
「今は何が出来るの? 何ならいいの? どこまでだったら捕まらないの!? デートは? デートもダメ!?」
「んー…、でもデートて、もう付き合ってることになってるじゃん。恋人同士でするのがデートでしょ?」
「じゃあ、ただのお出掛け。それなら、いいってことでしょ? 恋人じゃないし、エッチなこともしないし、お金も貰わなかったら、槇村くん、捕まらないでしょ?」
「そう思うけど…、央ちゃんはそれでいいの? 恋人じゃない、て思い切り言ってるじゃん」
「今はまだ、てこと! で、18歳になったら、恋人にしてもらう」
「うーん…」
back next
- 関連記事
-
- 恋は七転び八起き (27) (2015/10/01)
- 恋は七転び八起き (26) (2015/09/30)
- 恋は七転び八起き (25) (2015/09/29)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:恋は七転び八起き