スポンサーサイト
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:スポンサー広告
恋は七転び八起き (25)
2015.09.29 Tue
「純平くん、部屋行こっ、早くっ!」
「あ、うん…」
央は嬉々として、純平の腕を引っ張っていく。純平は、大丈夫だと母親にサインを送って、央に連れられて部屋へと向かった。
「純平くんどうだった!? 槇村くん、何て? ボインのオネエちゃん、好きだって?」
「いや、おっぱいは関係ないと言っていました」
「ホント!?」
着替えようとする純平に纏わり付いて央が答えを急かすので、純平は先ほど槇村に言われたとおりのことを伝える。途端、央は喜びのあまり、純平に抱き付いて来た。
「よかったぁ~。俺今日1日、めっちゃドキドキしてたんだよ!」
「あ、そう…? あ、あの、央ちゃん…」
「何っ?」
央は今度は勝手に純平のベッドに上がると、掛けぶとんの上をゴロンゴロンと転がりまくっている。これではまるで、槇村からオッケーの返事を貰ったかのようだ。
しかし、キャッキャしている央には悪いが、槇村は確かにおっぱいは関係ないとは言っていたものの、かといって、央と付き合うと言ったわけではない。むしろ、央とは付き合えないというようなことを言っていた。純平はその事実を伝えなければならない。
「えっと…、槇村くんは、おっぱいは関係ないとは言ってたけど…」
「うんっ」
「おっぱい関係ないから、央ちゃんと付き合うてもいいよー、とは言ってなかったよ?」
「……………………」
ベッドの上を転がっていた央が、ピタリと止まる。ジッと純平のことを見つめる。本人に睨んでいるつもりがなくても、睨んでいると思われるくらい目力のある央に見つめられ、純平はドッと冷や汗が噴き出した。
「えー…っと…、央ちゃんが言うてた、付き合うてみたら男もいいかも…て思えるかもしれない、ていうのは、まぁ分かった、て言ってたけど…」
「………………」
「でも、央ちゃんはまだ17歳だから、ダメだ、て…」
「………………」
「18歳未満だと、やっぱり、その…」
「………………」
無言を貫く央に、純平の声も段々と小さくなる。別に純平は何ら悪いことなどしていないのだから、堂々としていればいいのだが、そうは出来ない性格なのだ。
「…じゅーはっさいみまんだから、ダメだてこと?」
「、ッ、ん?」
ゴロンと寝返りを打って、央は純平の枕に顔をうずめた。そのせいで声がくぐもったのと、このタイミングで聞き返されるとは思わず油断していたので、純平はうっかり央の言葉を聞き逃してしまった。聞こえていた振りをしようとしたが、思わず漏れた声が央の耳に届いていたようで、ギロリと、今度はしっかりと睨まれた。
back next
「あ、うん…」
央は嬉々として、純平の腕を引っ張っていく。純平は、大丈夫だと母親にサインを送って、央に連れられて部屋へと向かった。
「純平くんどうだった!? 槇村くん、何て? ボインのオネエちゃん、好きだって?」
「いや、おっぱいは関係ないと言っていました」
「ホント!?」
着替えようとする純平に纏わり付いて央が答えを急かすので、純平は先ほど槇村に言われたとおりのことを伝える。途端、央は喜びのあまり、純平に抱き付いて来た。
「よかったぁ~。俺今日1日、めっちゃドキドキしてたんだよ!」
「あ、そう…? あ、あの、央ちゃん…」
「何っ?」
央は今度は勝手に純平のベッドに上がると、掛けぶとんの上をゴロンゴロンと転がりまくっている。これではまるで、槇村からオッケーの返事を貰ったかのようだ。
しかし、キャッキャしている央には悪いが、槇村は確かにおっぱいは関係ないとは言っていたものの、かといって、央と付き合うと言ったわけではない。むしろ、央とは付き合えないというようなことを言っていた。純平はその事実を伝えなければならない。
「えっと…、槇村くんは、おっぱいは関係ないとは言ってたけど…」
「うんっ」
「おっぱい関係ないから、央ちゃんと付き合うてもいいよー、とは言ってなかったよ?」
「……………………」
ベッドの上を転がっていた央が、ピタリと止まる。ジッと純平のことを見つめる。本人に睨んでいるつもりがなくても、睨んでいると思われるくらい目力のある央に見つめられ、純平はドッと冷や汗が噴き出した。
「えー…っと…、央ちゃんが言うてた、付き合うてみたら男もいいかも…て思えるかもしれない、ていうのは、まぁ分かった、て言ってたけど…」
「………………」
「でも、央ちゃんはまだ17歳だから、ダメだ、て…」
「………………」
「18歳未満だと、やっぱり、その…」
「………………」
無言を貫く央に、純平の声も段々と小さくなる。別に純平は何ら悪いことなどしていないのだから、堂々としていればいいのだが、そうは出来ない性格なのだ。
「…じゅーはっさいみまんだから、ダメだてこと?」
「、ッ、ん?」
ゴロンと寝返りを打って、央は純平の枕に顔をうずめた。そのせいで声がくぐもったのと、このタイミングで聞き返されるとは思わず油断していたので、純平はうっかり央の言葉を聞き逃してしまった。聞こえていた振りをしようとしたが、思わず漏れた声が央の耳に届いていたようで、ギロリと、今度はしっかりと睨まれた。
back next
- 関連記事
-
- 恋は七転び八起き (26) (2015/09/30)
- 恋は七転び八起き (25) (2015/09/29)
- 恋は七転び八起き (24) (2015/09/28)
- BL小説ランキング参加中です。クリックいただけたら嬉しいです。
- コメントや拍手、ありがとうございます。拍手の公開コメントへのお返事はこちらから。それ以外は、コメントをいただいた記事に返信いたします。
- お題配布サイト「明日」はひっそりまったり更新中です。毎日更新しない日誌「遊び心がない」もよろしくね。
カテゴリー:恋は七転び八起き