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恋は七転び八起き (14)
2015.09.14 Mon
「槇村くんに…………聞く? ボインのオネエちゃんが好きかどうか…?」
「うん!」
改めて自分の口から発してみて、それがいかにハレンチな質問かと自覚した純平は、いい年をして顔を赤くさせた。いや、央が明るくはつらつと言っていたときは、そんなこと全然思わなかったが、いざ自分が言うと、とんでもなく卑猥な感じがする。
「ゴメンな央ちゃん、もっかい確認させて? えっと…、槇村くんに、ボインのオネエちゃんが好きかどうかを聞くの? 俺が?」
「純平くん以外に誰がいるの!」
「えっ…」
純平以外の誰かを挙げよ、と言われても誰も思い付かないが、かといって、純平がその質問を槇村にぶつけるのに最適な人間かと言われたら、そんなことはないと断言したい。
だが、残念ながら央はそうとは思っていないようだ。
「だって純平くん、毎日会社で槇村くんに会ってるんでしょ? 聞くチャンス、いっぱいあるじゃん!」
「それだけの理由で!?」
「それだけ…て、十分すぎる理由じゃん!」
理不尽な理由を純平にぶっつけては、何とか言い包めようとしてくる。
「ちょっちょっと待って央ちゃん、まずは話聞かせて? 何なん? 何でなん? 何でそんなこと知りたいわけ?」
「知りたいから」
「………………」
自分に立った白羽の矢をどうにか抜いて、話を別の方向へ持って行こうと純平は奮闘したが、呆気なく返されて終わった。
「いや、だからね…、何で知りたいのかなぁ…て」
「何でそんなこと純平くんに言わなきゃなんないの!」
「えぇー!! そこは言ってもらわないと! 俺、わけも分からずそんなこと聞くの嫌だぁ!」
「あ、聞くことは聞いてくれるんだ! ありがとう純平くん!」
「あ…」
最終的にはお断りする方向で考えていたのに、つい口を滑らせた純平は、央にしっかりと言葉尻を取られて、結局央のお願いを聞くはめになってしまった。
兄と違い、央は頭の回転がすごく速いのだ。
「あーもうっ、分かりました! 聞きます、聞けばいいんでしょ!」
純平はやけになって、開き直った。拗ねた言い方が、ちょっと気持ち悪い。
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「うん!」
改めて自分の口から発してみて、それがいかにハレンチな質問かと自覚した純平は、いい年をして顔を赤くさせた。いや、央が明るくはつらつと言っていたときは、そんなこと全然思わなかったが、いざ自分が言うと、とんでもなく卑猥な感じがする。
「ゴメンな央ちゃん、もっかい確認させて? えっと…、槇村くんに、ボインのオネエちゃんが好きかどうかを聞くの? 俺が?」
「純平くん以外に誰がいるの!」
「えっ…」
純平以外の誰かを挙げよ、と言われても誰も思い付かないが、かといって、純平がその質問を槇村にぶつけるのに最適な人間かと言われたら、そんなことはないと断言したい。
だが、残念ながら央はそうとは思っていないようだ。
「だって純平くん、毎日会社で槇村くんに会ってるんでしょ? 聞くチャンス、いっぱいあるじゃん!」
「それだけの理由で!?」
「それだけ…て、十分すぎる理由じゃん!」
理不尽な理由を純平にぶっつけては、何とか言い包めようとしてくる。
「ちょっちょっと待って央ちゃん、まずは話聞かせて? 何なん? 何でなん? 何でそんなこと知りたいわけ?」
「知りたいから」
「………………」
自分に立った白羽の矢をどうにか抜いて、話を別の方向へ持って行こうと純平は奮闘したが、呆気なく返されて終わった。
「いや、だからね…、何で知りたいのかなぁ…て」
「何でそんなこと純平くんに言わなきゃなんないの!」
「えぇー!! そこは言ってもらわないと! 俺、わけも分からずそんなこと聞くの嫌だぁ!」
「あ、聞くことは聞いてくれるんだ! ありがとう純平くん!」
「あ…」
最終的にはお断りする方向で考えていたのに、つい口を滑らせた純平は、央にしっかりと言葉尻を取られて、結局央のお願いを聞くはめになってしまった。
兄と違い、央は頭の回転がすごく速いのだ。
「あーもうっ、分かりました! 聞きます、聞けばいいんでしょ!」
純平はやけになって、開き直った。拗ねた言い方が、ちょっと気持ち悪い。
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